大ピンチからのリカバリー
道路が凍って、通勤中に滑って転びそうになるって雪国あるあるじゃないですか。
で、滑り止めの砂が撒かれているいるところをソロリソロリと歩いていくのが雪国あるあるじゃないですか。
そんなふうに気を付けていても、滑って転んじゃうときって、ありますよね。
そういうときってステーーンッってきれいに転ぶんですよね。
柔道の投げ技をきれいに決められた感じで。
その直後に、まわりに人がいたら、
「あ、見られてた……」
って、めっちゃ恥ずかしくなりますよね。
その後、どう立ち振る舞うか
いったん振り返って、周りを見渡しちゃいますよね。
「誰にも見られていないかしら……」って。
私の場合、数年前に通勤のため自宅を出てあるいて1分ほどで
受け身無しで大外刈りを喰らったかのように転びました。背中から。
マジ、息が止まりますよね……。
んで、いったん周り見たんですけど、見えないんですよ。
メガネもどっかに飛んでいってしまっていて(超近眼)。
リアルに「メガネ、メガネ……」と探して、近くにあったメガネを拾ってかけなおして、何をしたかというと、
いったん帰宅しました笑
帰宅して、まだ出かけていなかった家族に向かって「転んだ!!」と大声で叫んでから出勤しました笑
ドバドバ出ていたアドレナリンが引いていき冷静になってくると、めっちゃ痛いんですよ、背中が。
あの日は終日いたみで仕事どころじゃなかったですね~
そして、あの転んで空を見上げた直後の「誰かに見られていたんじゃないか!?」という恥ずかしさ、忘れない。
二人くらいのサラリーマンに見られていたと思うんですが、いま思い出してみても恥ずかしいすぎる。
そんなことがあったもんだから、自分も他人が滑って転ぶ現場に出くわしても、
なにごともなかったかのように振舞おうと心掛けているんですね。
で、今日、その他人が目の前で転倒する現場に出くわしてしまいました。
雪国あるあるだからね。
30代前半くらいの男性サラリーマンが小走りに坂を下って行ってたんですよ。
それを横目で見ながら「あぶないな~、転ばなきゃい……」と思うや否や、そのリーマン男性がヘッドスライディングしたんですよ。
珍しいですね、前のめり型です。前のめりに転倒してました。
きれいに、美しく。
そして、私はなにごともなかったかのように振舞い、出勤を続けました。
ズボンのすそに雪がついたまま前を行くリーマン男性に目をやると、少し恥ずかしそうにしていました。
わかる、わかるぞ、その気持ち。
そんなことを思った、朝。