aswalks

細々とライター畑を歩いてきました。 ここで、女の人生として、実際に自分の身に起きたことを文章化していきます。

aswalks

細々とライター畑を歩いてきました。 ここで、女の人生として、実際に自分の身に起きたことを文章化していきます。

最近の記事

性的不能の男 5

なだらかな丘と糸杉が続くトスカーナ地方独特の風景が、朝靄の中に浮かび上がる。 男は裸のままシーツに包まり、微かに鼾をかいていた。 彼と出会ったのは一か月前。彼の親族の持ち家であるこの素朴な一軒家で行われた小さなフェスタだった。 夕暮れ時になって、二十人ほどのイタリア人が各々に食べ物を手に集まった。 ワインやチーズ、パスタがテーブルに並ぶ。 日本人は私だけだった。 コロコロと転がるようなイタリア語が、私にも心地良くなっていた頃だ。 誰かがこの家で作ったのであろう、出来立てのパ

    • 性的不能の男 4

      夫は外資系企業の営業マンで、帰宅時間は遅い。 土日祝日も展示会などのイベントで出かけるので、ゆっくりと話す時間は少ない。 その日、夫はいつもより早く帰宅し、珍しく穏やかで、いつもなら文句の為の言いがかりをつける食事にも黙って手をつけていた。 「あのね、婦人科へ行くって言ったでしょ。それで…」 私の言葉を封じるように夫が暴言を放つ。 「お前、医者とはいえ、見せびらかしてきたのか? よく平気で脚を広げられるな。 好きだな、お前。 それで、触らせたのか?」 卑しく笑う。 喜び

      • 性的不能の男 3

        【糖尿病の恐ろしさ】 夫が心筋梗塞を起こすまで、 私は糖尿病についてなんら知識を 持ち合わせていなかった。 結婚前、湯上がりに清涼飲料水をガブ飲みしているので、 何故そんなに飲むのかと訊いた。 「血糖値が高いから。水分をいっぱい摂ると血が薄くなる。」 そんなものかと思っただけだった。 今でこそ何でも検索出来る時代だ。 仕事上、個人でパソコンを使っていたとはいえ、当時はまだまだインターネットも発達しておらず、 そう沢山の情報はなかった。 糖尿病と言えば、暴飲暴食の肥満体の人の

        • 性的不能の男 2

          イタリア男が勃起不全にでもなれば、 自殺ものだろう。 セックスは快楽のためのもの。 セックスなしでは生きられない 男たちだ。 私がイタリアへ渡ったのは20代後半のこと。 雑記事を書く生業から、 イタリアの建築物を見たいというのが表向きの理由だった。 「俺の側を離れたら、お前のライター生命は終わりだぞ」 編集プロダクションの社長だった男の声が今も耳に響く。 あなたの側でなくとも私は書き続ける。 そんな思いのままローマに降り立ったのは7月の暑い日だった。 列車に乗りフィレン

          MacBookAirハブ

          拙いながらも、MacBookAirで ひとり遊びを楽しむ今日この頃。 USB-Cポートは2つ。 一体型のUSB-Cハブを使っている。 Thunderbolt3, USB-A3.0 x3, SD card,microSD cardが利用できる。5K@60Hzのモニタ出力。 よく働いてくれす。 邪魔にならず、スッキリ収まっています。

          MacBookAirハブ

          MacBook Air M1

          MacBook Air M1 でMacデビュー。動作が軽くて使いやすい。 購入当初はサポートさんに思い切り アホな質問の連打をしたが、 ある時からふっと自分の思い通りに 使えるようになった。 何となく、こんな感じ?と勝手に手が動くのだ。パソコン音痴の私には有難い。ipadみたいな感覚だ。 さらに、目の疲れが軽減されたような気がする。画面が柔らかく感じられる トラックパッドの使用感も柔らかく、スムーズに操作できる。 取り敢えず安価なマウスを用意したものの、ほとんど出番はない。

          MacBook Air M1

          MacBook Air m1

          Apple support への感謝 右手が不自由になった事を契機に MacBook Air m1を購入。 アホか⁈と言われてもおかしくないような事ばかりを訊ねたのに Apple support の方々が本当に親身に対応してくれた。 神対応と言うべき出来事もあった。 利き手が不自由ならこれがいいよ、 これも設定を変えよう、 こうすりゃ便利だよ、 と細々と色々な事を教えてくれた。 今も楽しくサポートを受けられている。 Macに変えて良かった、としみじみ思う 日々である。

          MacBook Air m1

          桜も終わりですね 京都からはずれた 亀岡の山中

          桜も終わりですね 京都からはずれた 亀岡の山中

          性的不能の男

          結婚して間もなく、 夫が性的不能になった。 長らく患っていた糖尿病の合併症 として心筋梗塞を起こした結果 である。 勃たせてくれ….. 絞るような声で哀願する夫。 来る日も来る日も青ざめた表情で 下着を取る夫に、 私は思いつく限りを試した。 顎がはずれかけて顎関節症を 引き起こしても、 手首が腱鞘炎になっても、 何とかしようとした。 当初は射精こそないものの、 辛うじて勃起はしていたのに、 何の反応もなくなってしまった。 私がいくら頑張っても、 夫の性器が息を吹き返す

          性的不能の男