スプートニクの誕生日
10月4日、今日は天界の第一王子たるスプートニク・セイファートの誕生日。
画廊にて親友の魔王エーヴェルトからもらった手作りチョコケーキを手に宮殿へと帰ってきたスプートニクは家族で誕生日の祝いをするのであった――
「誕生日おめでとう、スプートニク。またひとつ、天使として成長しましたね。父として誇らしいです」
「ありがとう、父さん。僕もいつかは星神の座を継がないといけないから、これからも成長していきたいものだ」
「ふふっ、楽しみにしていますよ、スプートニク」
「兄さん、エーヴェさんからもらった手作りチョコケーキ、早く食べようよ!」
「エーヴェ手作りのチョコケーキか……! どんなものか、俺も気になってしょうがないな」
「よし、みんなで僕の誕生日を祝いつつ、エーヴェからもらったチョコケーキを食べてみようか?」
家族全員分にケーキを切り分け、みんなそれぞれチョコケーキを口に運ぶ――
「うーん!美味しい! エーヴェさん、こんなにもお菓子作りが得意だったなんて驚いたよ!」
「これはこれはとても美味ですねえ。スプートニク、貴方はとても良き友を得たと感じられますよ」
「ニック兄、おかわりはないのか……?」
「ははは、父さんたちも喜んでくれて僕も嬉しいよ。おそらくムアンが手伝ったとはいえ、エーヴェがこんなにも美味しいケーキが作れるなんてね」
賑やかに時間が過ぎてゆくスプートニクの誕生日の祝い、彼はまた自分がひとつ成長したのを実感したと共に異界の親友に心から感謝をした。
「ありがとう、エーヴェ……僕の大切な親友よ。君のおかげでこんなにも楽しく幸せな誕生日になったからね」
※うちよそ相手のPENさんからエーヴェルトくんとムアンさんのお名前をお借りしました! いつも本当にありがとうございます!
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