長女星★プロジェクト その①
私は元々動きも思考も多動で、好奇心旺盛が過ぎる。
「躊躇」とか「吟味」がないわけではないけど、
そのような慎重さはあまり持ち合わせていない。
(ストレングスファインダーも慎重さは最下位 (^^ゞ )
「やってみたい」と「やってみる」がほぼ同時なのである。
最近(だけじゃないけど)
いつもにもまして多忙を極めている。
さて、その中身を聞いてやろう。(読んでやろう?)
という方、下にお進みください。
仕事 特に年度替わりのこの時期が、
大変なのはいつものこと。
さらに、2人の子どものW受験、W卒業、W入学を控え、
何かと物入りで、せわしない。
時間的にも経済的にも(肉体的にも?精神的にも?)
最大瞬間風速が吹き荒れること間違いなし。
加えて、自分業に本気になってきて
自分のこれから対して、エンジン全開だ。
それなのに、いやだからこそ私の多動がまた発動。
さらに、ここで母親としての勘が働く。
そう、我が家の一大プロジェクトがスタートしている。
「長女一人でシンガポールへ行くの巻」
通称:長女星★プロジェクト である。
シンガポールには、私の妹が家族とともに暮らしている。
8年前に皆で遊びに行ってはいるのだが、
長女もまだ小さかったし、
なにより一人で海外なんて初めてである。
そうでなくても、長女は2年間不登校かつ半引きこもり。
ついでに自信もたっぷり無くしている。
元々英語好きで、優等生だった長女。
気分を一新させたい。なんとか立ち直らせたい。
私もその一心でなんとかしたいと思い、
シンガポールに行かせることを考えたこともあった。
しかし、このコロナ禍。
国内でも自粛ムードの中、海外なんてとんでもない。
飛行機も飛んでないし、長女もコロナが怖くて
日々の生活だけでもビビっていた。
そんなこんなの不登校の日々で
(詳しくは「夕陽と月と風」を読んでください)
紆余曲折、大波小波を繰り返し、
少しずつ少しずつ長女は元気になっていった。
昨秋に3年ぶりに妹家族が帰国。
久しぶりのいとこ同士で遊ばせながら、
妹に「長女、シンガポール行かせてくれない?」
と頼んだ。「いつー?」と軽い返事。んー。いつだろ?
そのまま時は過ぎた。
そんなことすっかり忘れていた1月中旬。
W受験も終わり、ほっと一息するかどうか、
そのくらいのタイミングで妹から一本のLINEがきた。
(私と妹は普段めったに連絡を取りません)
「○○(長女)ちゃん、ほんとにくる?」
長女本人に聞いても、嬉しそうにはしたが
あんまりピンときてない様子。
直接長女と妹で電話をしてもらった。
私、姉の分際であんまり覚えてなかったが、
妹は若かりし頃、現状に疲れ切って、
アメリカに数ヶ月行っていたことがあった。(そうだ)
その妹が、
「来るなら、面倒は見る。
私もあのときアメリカに命を救ってもらったと思ってる。
長女は人目を気にせず、散歩がしたいって言ってる。
何かが起こるかもしれないから、来たら?」
と言ってくれた。
いろいろ頭が高速回転する。
いやいや私から離れるなんてできるのか?
イオンでも怖がるよ。
一人で飛行機乗るとかできる?
私ついて行けれないし。
お金いくらだよ。
入学の準備間に合うのか。
てか、中学校の卒業式欠席?いや、今更か。
いや、いい機会だよな。
誰でも行けるわけじゃないよな。
懸けてみるか。
いや、一人でとか無理でしょ・・・ グルグル
よし、本人に決めさせよう。
私が考えたところで、
本人がその気にならなければ意味がない。
今分かっている情報を出して
「お母さんはあなたが行きたいなら、
いろいろ頑張る。やってみるか?」
「考えさせて。」
でも、しばらく何も言ってこない。
母、決断の時。
「行ってきなさい。気分転換しておいで。」
「いいの?やったー」パーッと笑顔。
そうか、やっぱりやってみたかったのか。
きっと長女の頭の中も、私のグルグルと一緒だった。
よし、母も頑張るぞ。
と思ったが、事態はそんな簡単ではなかったのである。
思った以上の面倒くささに、このあと
母としての覚悟を試されることとなるのであった。
次週に続く。
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