「5時に夢中!」という番組に助けられた話
入院生活の中で何をして過ごしたのかと聞かれると
テレビを観る、読書をする、日記を書く、病棟を歩く。
テレビっ子のわたしは、この時間はこの番組を見るとか大体決まっていて
好きなアイドルの番組と食べもの系の番組は食い入るように見ていた。
1番困る時間は夕方である。
各局ニュース番組が放送されるのだが、
政治への不満をぶつけては、芸能人の熱愛を話題にし
各局同じことを同じ時間に流している。
今で言うと、どこを見てもコロナでどこを見ても不祥事。
ザッピングしながらぼ~っとテレビを見ていると
全く違う内容を流している番組があった。
TOKYO MXの「5時に夢中!」だ。
その時は、ふかわりょうさんとヒョウの女の人とふくよかな女の人が映っていた。
(後にヒョウの人が作家の岩井志麻子さん、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんと知る。)
番組内容は、全国紙の夕刊記事からトピックを出して
それに対してコメンテーターが意見を述べるというかんじ。
どの局でもありそうなのに何故私の心が揺れたのか。
内容が他局と全く違うのだ。
違うも何も、大人な記事から始まったと思えば笑っちゃうおバカエピソードの記事に対してコメンテーターが真剣に答えてるのだ。
各曜日でコメンテーターが異なっていて、
月曜日にはマツコ・デラックスさんも出ていたのだ。しかも長年出演されていたのだ。全く知らなかった。
話題の違いにも驚き、「生放送なのに放送禁止用語言ってない!?」最初はハラハラしながら見ていたが
それで正解というかちょっと他局とはちがうよね。それがこの番組の良いところだよね。って感じで今では当たり前のように観ている。
退院してからも17時の鐘がなったらTOKYO MXに回して
月曜日なら「やっつけ晩ごはん」で今日も未完成で終わるのかなぁとおもいながらお皿洗いしたり洗濯物畳んだりしていた。
出演者や視聴者からのメッセージで励まされることが多くあった。
アルコールが原因で警察沙汰。
友人に騙されて借金。
ネタなのかもしれないけどこの世には私の知らない人がいることを知った。
言葉が本当に悪いんだけど
この人よりはまだ大丈夫なのかも。
私はまだ頑張れそうだ。と思うことが重なっていた時があり
この番組には救われてるなぁとしみじみ感じた。
先日、MCのふかわさんが日勤の「5時夢」から夜勤の「バラいろダンディ」に替わることになった。
ふかわさんには1度NHKの番組でお会いしたことがあった。
山梨の特番のMCを務めてくださり、山梨のことをみんなで話し合おう!みたいな感じだった。
当時、「5時に夢中!」を夢中で観ていた女子大生の私は、
ふかわさんの近くで話ができることが本当に嬉しかったし緊張していた。
山梨が好きなふかわさんに富士山は飽きちゃったみたいなことを言ったら「え~~~!?なんで?!」って驚かれたのは覚えている。
あっと言う間の収録でニコニコしながらスタジオからいなくなったふかわさん。
収録後に言いたかった言葉があります。
「あなたはMCの才能の塊です!!!」
的確なコメントで人を傷つけない優しい言葉を持っている。
思いやりのある真面目な方。
無茶な話にもノッたり時にはのらなかったり。
そこが魅力的で好きです。
多分、ふかわさんがMCじゃなければ観続けてなかったと思う。
それくらい大きい存在なんだと思う。
日常の1時間だけ、刺激的で情熱的でアホらしくて笑っちゃうからこの番組は長く続いているんだと思う。
また来週、数日入院予定(ぴえん)なので新しい5時に夢中とふかわさんのバラいろダンディを楽しみにしようっと。
P.S
なかなかメッセージ読まれないです。シュンです。
ステッカーとかタオルとか番組グッズ欲しいです。シュンです。