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convenience!!

今までなんとも思ってなかった「私に任された仕事」が友人からの「雑用」の言葉に変換されてからこの仕事は雑用なのかと気づいた。

私に声をかけて仕事をくれる上司や先輩は「困っているから」「私に任せられるから」そうしてくれてるのだと信じていた。

確かに、私に声をかけてくれる時「悪いんだけど〜」「私なら出来ると思ってさ〜」から始まる。

ふと、学生のときを思い出した。
例えば、部活の部長を決める時も「私ちゃんならできるよ!」「うちらが支えるから!」と持ち上げられた形だったが当時の私は信頼度が高いと謎に自負していたからあれよあれよと部長になった。
あの時支えてくれると言っていた仲間は私が苦しかった時に近くにはいなくて遠くの楽しそうな場所にいた。

そして、文房具を集めるのが好きだった小学生時代に遡る。
ある夜のこと。小さいハサミや糊、カラフルで可愛いペンを筆箱に綺麗に入れる。「明日みんなに見せようっと!」東京で買ったPLAZA(その当時、地元にはなかった)のオシャレな文房具だ。なぜ、わざわざ見せるのか。こういうことをしないと友だちに話しかけられてもらえない気がしたからだ。

案の定、友人がみせてみせてと例の品を羨ましそうにみてくれた。
数日経ったある日。
ハサミ忘れちゃったから貸して〜が何度も続いた。
そんなに忘れちゃうのかなと私は何度も貸した。
糊持ってる?貸して〜が何度も続いた。
持ってるけど……いいよ!と私は何度も貸した。

貸した子にはありがとうと言われて感謝される。
「私ちゃんは優しくていい子だ」と思ってくれている!
今思えば、わたしはその子の「不便を便利」にしてる道具を持っているだけの子だった。
当時は、それが私の承認欲求になっていた。

文句をいわない中立で便利な子として学生生活を過ごした人間は大人になっても変わらない。

私は比較的便利なのかと気づいた時にはもう遅い。
じゃあ、断ればいいじゃんという訳にはいかない。
やっぱり今でもそれが私の承認欲求だからだ。


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