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推しが結婚した

世界で一番好きなアイドルが結婚した。 わたしは絶対素直に喜んでおめでとうって言えると思ってたのに、言えない。 寂しい、置いてかないで。 もちろん嬉しい気持ちもおめでとうも嘘じゃない。大切な人が幸せになるのなんて嬉しいに決まってる。 ずっと、ずっと、たくさんの人に愛を振りまいて幸せを与えてきた人だから、ともすれば色んな人に悪意を向けられ消費される職業をしてきた人だから、結婚したいと思うまでに大切な人を見つけられたことが他人ながら嬉しい。 加藤さんが安心できる場所があることが嬉

    • 「推し、燃ゆ」に八つ裂きにされた。

      推しに、「推しは神なのか、悪魔なのか?救いは無いのか?」と問われた。推しに「推し、燃ゆ」を読まれたのは本当にまずい。勘弁して欲しい。 神でも無いし悪魔でも無いから。あなたは生きている1人の人間だから!と咄嗟に思ったが、実際には私は時々推しにすがる。人間関係が辛いとき、大失敗して自己肯定感が地の底まで落ちたとき、やらなきゃいけないことにいよいよ向き合うとき。 推しのラジオを聴きながら行きたく無い場所に行く日もあるし、終われば大型歌番組で歌う推しが見られると自分を勇気づけてバ

      • 【後編】直木賞候補作を全部読んでみた。

        後半です。どれを読んでも面白くてまいってしまいます。オルタネート、アンダードッグス、心淋し川についての感想です。 前半はこちら。八月の銀の雪、汚れた手をそこで拭かない、インビジブルについての感想になっています。 オルタネート 加藤シゲアキ(新潮社)アイドルのNEWS加藤シゲアキのファンという度数の強すぎる色眼鏡をかけた状態で初めから読んでしまっているので純粋な感想文が書けない… 彼の書いた物語を一番“アイドルの書いた本“という色眼鏡で見てるのは私たちファンなんですよね。

        • 【前編】直木賞候補作を全部読んでみた。

          好きなアイドルが直木賞候補作家になった。凄すぎて情報公開された朝は騒ぎ倒したし、一日中ニコニコが止まらなかった。自担が書き続けてきた努力と真摯さが伝わるべき人に伝わったのが嬉しい。そして何より、ワイドショーで「光栄です」と語るとびきりの笑顔が素敵だった。 自担だからという理由で直木賞受賞を願うのもなんだか違う気がして、この大イベントを目一杯楽しむために全候補作を読んでみることにしました。普段は読まないジャンルもありますが、流石は直木賞候補作!どれ読んでも面白くて最高でした。