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あて無き暮らし

お隣の友人から連絡をもらって、2時間ばかりお邪魔した。
いつもは4~5時間だから、短いほう。
女子高生かよ、みたいに話が尽きないのは、日常的に人と話す機会が少ないから。
私は夏までは職場での会話があったが、友人は結婚以来ずっと仕事をしていないので、「私ばっかりしゃべってごめん」と言いながらしゃべり倒す。

互いに一人暮らしならではの気安さ。
私との話には、孫の話題が上がることがないので、そこがいいと言う。
うん、わかる。

「テレビドラマも見ないんだよねー」と。
配偶者が亡くなって、重度障害のあるお子さんを施設に入れてから、世の中に当たり前に存在している家族の描写がしんどいと言う。
うん、わかる。

「家族のために頑張りました、とかむかつくよねー」
家族のいない人は、なんのために頑張ればいいの?
いや、もうなんとかのためにとかやめようよ。
私たち、これまでたくさん誰かのため、何かのために、いろんなことを我慢して頑張ってきたんだからさ。

世の中、目的とか目標とか抱負とかうるさいよ。
特に年があらたまると。
ゴールを考えず、ただ過程だけを楽しんで生きるのもいいよねぇ。

今日は、久しぶりの雨だ。
お正月が終わるとなんだかホッとする。
家族がいたときのわちゃわちゃしていた忙しさからの解放とは、また別の安堵。



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風待ち
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