思い出の空 大空に向かって 大の字に寝転がりがある 大空に翻る地球はたにも 大気青く 大空染めて美しい地球はた 何のためでも何でも何もよらず 染まって染み入る世界 忘れちゃいけない空の深さ青の深さ 藍の思い出 新月に仕込み 満月に織り上がる 藍染のころも 藍甕を覗くと甕の底に写し出された青空の深淵にがんぜない少年の顔思い浮かぶ空っぽの空寝そべって好きな空気穴空の深呼吸青空の深淵に呼吸の深さを感じる息を吸い込む青年の鼓動青年の心忘れた空に響き湖上に生まれたひときれの雲が遥か大気の流れゆくゆく地球辺りのシューマン共振がかかるを倍音にし共鳴波に進化する地球の深呼吸している伝説の種まく人言の葉の饒舌にオリ黙を貫き こちゅうの天盲目視注意 見る者の俯瞰に慧眼が盲目の心眼を開く 湖の深呼吸は既知の事と湖縁の全層循環を知らないふりの無知の知無知のありかすいえのないものに戯れる無知の無湖面のふちに厚顔無恥な絵空事が眺めていたのは枯葉した湖水甕井戸の奥底深い群青に写し出された 恵比寿老人の後ろ姿 気を青く 大空染めて美しい地球はた何のためにでも何にもよらず染まって漏れる世界 無地で無垢な色のない生まれてそのままの透明な命 命の光よ 光の命は命によって知る 命の鼓動 無碍 一滴澪が垂れる水滴となるて流れ出る一筋が水脈となり命の輪を結ぶ地球の蛇の緒唯一無二の地球