音楽は宝箱

　オアシスのStay Youngをよく聴いていた去年の12月、その時期はお母さんと一緒にパンに色んなクリームを塗って食べたり、妹と一緒にジャッキー・チェンを観たりするのにもハマってた。いま久しぶりにStay Youngを聴いてると、パンの匂いも妹の笑顔もくっきり思い出されすぎて苦しい。別に今でも、お母さんとパンを食べたり、妹と映画を観れたりはするんだけど、去年の光景があまりにも鮮明に蘇りすぎてちょっと苦しい。

　あの頃はThe Masterplanもよく聴いてたな。こっちの曲は、オアシスのドキュメンタリー映画『Supersonic』を観たときの感動とか、夜や明け方の底冷えした空気とかを思い出す。

　音楽ってほんと、記憶を閉じ込める箱だよな。でもパンドラの箱ではない。確かに、取り返しがつかないくらいデカイ苦しみに襲われるけど、いい思い出に浸れる。それに心配しなくても、私はずっと若いまま(Stay Young)だ。まだまだこれからイヤってほど思い出つくれるよ。次はどの曲がどの記憶を閉じ込める箱になるんだろ