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テクニックだけ上達したとて

思い出した。

フィジカルもメンタルもめちゃくちゃ鍛えないと吹けない曲がある。
D.マスランカの作品が私にとってはそんな存在。

マウンテンロード(サックス四重奏)
レシテーションブック(サックス四重奏)
ソナタ2曲(アルトとソプラノ)

に過去取り組んだことがあるけど、本番のかなり前から日常生活の体の使い方や感覚を研ぎ澄ませることを意識していないと吹けないのだ。
技術的に吹けて音を並べたとて自分の"中身"がないと音楽的に全く成立しない作品たち。

自分が暴かれる。そんな感覚がある。

今、自分は岐路に立たされていると思う。
このタイミングでマスランカの曲に向き合うことは大きな意味を持つんじゃないかな、と期待と恐怖でいっぱいだ。
エネルギーなくしては吹けない。自分の激るものはどこにあるのか。お願いだ、自分の本気をこの目で見たい。

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