社会人のスキル開発って、つまりはポケモンみたいなものだと思う
春って、新しいことを始めたくなりますよね。私は教育業界10年目で幅広い世代の学びに関わってきたのですが、4月は年齢問わず学び始める人が特に多い時期です。
仕事柄「学び」について考えることが多く、社会人のスキル開発ってポケモンみたいだと常々感じています。新年度、新しく何かを学び始めたいと思っている人もいると思うので、この変な持論をnoteにまとめてみました。
自分のタイプを知ること
社会人がスキル開発するにあたって、まずは現在の自分を知ることが最初の一歩。と言っても、自分はどんな人かと問われてもピンとこないですよね。
そんなときは、視点を変えてポケモンのタイプで考えると面白いかもしれません。
熱意を燃やす「ほのお」タイプか、じっくり根を張る「くさ」タイプか、場所に応じてかたちを変える「みず」タイプか…。こう考えると、何か当てはまるタイプがある気がしませんか?
ポケモンセンターのポケモン自己分析もすごく好きなので貼っておきます。
自分の特性を知ること
こうげき、ぼうぎょ、すばやさ、とくしゅ、そしてHP。
攻めの仕事が得意な「こうげき」に秀でた人もいれば、守りの仕事が得意な「ぼうぎょ」に秀でた人もいます。社会人になるとスグ反応できる「すばやさ」も大事になってきますし、なぜか愛されたりなぜか運に恵まれたり…といった「とくしゅ」能力でチャンスが得られることもあります。
自分はどの能力が高いのか、低いのか?高いところを伸ばすのか、低いところの底上げをはかるのか?こんな視点で考えてみると、整理しやすいかもしれません。
そして、個人的に大事だと思っているのは、自分のHPを把握すること。同期のAさんが毎日12時間働けているからといって、私も同じように働けるかというと違います。人によってHPは異なるし、回復にかかる時間も人それぞれ。
残HPの読み違いをすると、目の前がまっしろになってしまいます。社会人になって、心や身体を壊す人を山程見てきました。自分も周りもとてもつらい…。
HPを常に意識して、HPが減ったらポケモンセンターに行き回復!睡眠、ちょっと豪華なごはん、サウナ、犬との散歩…自分にとっての「ポケモンセンター」って何か?自分が回復できることって何か?を把握しておくと、いざ瀕死状態になったときに役立つ気がします。健康が何より大事です。
自分が現在持っている技を知ること
今まで自分がどんな経験をしてきたか、どんな実績をあげてきたか、その結果どんなスキルが身についているのか…よく耳にする言葉でいえば、棚卸しみたいなイメージです。
私で言えば、BtoCマーケティング、ライティング、コミュニティ運営、グラフィックレコーディング、コーチング、とかとか。
「技というほどではない…」と感じても、誰に見せるものでもないので、一旦深いものから浅いものまで並べてみると自分の現在の幅が見えていいんじゃないかと思います。
どんな技を増やしたいか考える
自分の現在の持ち技を把握したところで、いよいよどんなスキルがほしいのか考えてみましょう。
やりたいこと・なりたい姿が明確な人は、そのゴールから逆算して技を増やしていくのが近道かもしれません。でも「やりたいことがまだわからないよ」っていう人に向けて、唐突ですがピカチュウの例えでお話してみます。
ピカチュウはでんきタイプなので、きっと自分の得意分野の「でんじは」とか「10まんボルト」とか覚えているはず。自分の強みを活かそう!と「かみなり」を新たに覚えたとしたら、でんきタイプ特化型になれます。強みをとことん極める特化型人材という感じです。
でも、もしそこで「なみのり」を覚えてなみのりピカチュウになったとしたら?でんきタイプが苦手なじめんタイプに対して効果的な技をひとつ手に入れたことになります。こんな感じで、自分の持ち技とあえてかけ離れた技を身につけてみるのも一つの手。
この話に関連して「3つのキャリアを掛け算して大三角形をつくる」話もすごく勉強になります。
持てる技は有限である
ポケモンは4つまでしか技を持てませんが、人間も同じで持てる数に限りがあると思っています。何故なら、時間が有限だから。限られた時間で何を勉強していくか?難しい選択です。
さらにポケモンでイメージすると、もし技の数がいっぱいだったら何を代わりに忘れる必要がありますよね。社会人に当てはめて考えると、最近よく聞くUnlearn=学びほぐしに近いイメージでしょうか。
ついでに言えば、技を繰り出せる回数も有限です。そして回数は変化していきます。技を使い慣れたら回数は増えるかもしれません。逆に、昔は何回も使えていた「徹夜」という技が、年を重ねるにつれて使える回数が減っていったりします笑。
学びは進化の石みたいなもの
私は今年で社会人10年目、節目の年です。とはいえ、65歳まで働くとしたらまだまだ序章。学び続ければ新しい技も身につくし、別のタイプがかけ合わさるかもしれない。これからも学んで、進化し続ける社会人でありたいです。
「学び」って、進化の石みたいなものなのかもしれませんね。今年度は、どんな進化の石を手に入れようかな。
ここまで読んでいただきありがとうございます😊