エクスマキナ・イミテーション
エクスマキナ・イミテーション あらすじ
【前提】
機隗都市クオンマンダラが出来てから1221年の月日が経った。
1221年前の対戦で人類が滅び、新人類としてアンドロイドが産まれはじめたのも同じ年月が経っている。
世界=クオンマンダラになってからは神がしっかりと存在している。
名を『エキスマキナ』
全てのアンドロイドに命を吹き込むこの世界の神だ。
この物語は【エキスマキナ】と【遊馬我駆】の関係性を紐解いていく。衝撃のラストに貴方は……
【シーズン1 あらすじ】(ストーリーごと)
story_1
なんでもない平凡な毎日とはとても言い切れない社畜な生活を送っていた遊馬我駆(以降ガク)は会社の社長から"旧車"をある場所に届けてほしいと言われる。
言われるがままに車を届けにいくと、複数の男たちに捕らえられてしまう。
机の上に押さえつけられ、アンドロイドの記憶系であるカイバメモリを盗られそうになる。
しかし、騒つく男達。
ガクにはカイバメモリが存在しなかったのだ。
男達は用の無くなったガクを壊そうとするが、危機一髪のところでガクは逃げ切る。
story_2
間一髪で逃げ切ったガクはたまたま行き着いた立ち入り禁止区域【ギガクロム】へと入っていってしまう。
ギガクロムでは政府が実験を行なっているという都市伝説が出回っていたが、メディアに弱いガクは奥まで進んでいってしまい、ある巨大エレベーターに辿り着いた。
夢でなんども見た事のあるそのエレベーターにガクは暫く茫然と眺めるが、ギガクロムの関係者に見つかってしまいガクはエレベーターに飛び乗ってしまう。
エレベーターはどんどん下へと進んでいき、
"チンッ"という音と共に開かれた大扉の先には傾斜した高層ビルや、崩れ落ちた橋が目の前に広がっていた。
story_3
クオンマンダラに戻るわけにもいかず、崩壊した世界を彷徨うガク。
すると、1匹の野生ドウブツ(?)を見つけた。
機械的でないモノをはじめてみたガクは目を輝かせていたが、その野生ドウブツは瞬く間に別のモノへと変化した。
足元に転がるナニカにガクは脳内がオーバーヒートしそうになりながら、ゆっくりと視線を前に向ける。
目の前には大きさが3m程ありそうな巨大なバケモノがこちらを睨んでいた。
必死に逃げるガクだが、バケモノに少しずつ距離を詰められ、終わりと感じたその時。
一筋の光と共に気を失った。
次に目を開けた時にはベッドの上で天井を見上げていた。
視線を横にすると、顔立ちの整った女性が驚愕の顔でコチラを見つめ、そして叫んだ。
『この人普通に目さましたんだけど‼︎‼︎‼︎』
story_4
どうやらここは下の世界
【アヴジェクトミューゼ】というところのようで、1221年前に"クオンマンダラ"側の新人類
"アヴジェクトミューゼ"側の進人類という風に種族が分裂したようだ。
そしてこれを隠すため、クオンマンダラ建設に使われたエレベーターのある地域ギガクロム都を立ち入り禁止にした。とミューゼの民は言う。
"ミューゼ"にアンドロイドが来たのは221年ぶりらしく、221年前にエクスマキナが訪れたようだ。
なぜ訪れたのか、ガクはその理由を教えてはもらえなかった。
ガクの運ばれた町にはミューゼの民が沢山いて、彼らの事を【グレム】と呼びガクが襲われたバケモノの事を【ディソナンス】と呼ぶ。
それぞれ特殊能力をもっており、変身したりするそうだ。
そして、クオンマンダラへ帰りたいと言うガクだが、帰るにはあのエレベーター1つしかないと知り、ガクは考えるのをやめ、
とりあえず寝た。
story_5
ガクが"ミューゼ"に来てから1ヶ月ほど経ったある日、町がざわつき始めた。
どうやら【ジャックラー】と呼ばれる集団がきているらしい。
グリムはこのジャックラーと呼ばれる存在と敵対し、闘いながら生きていると話す。
ガクもジャックラーと闘う準備をし、いざジャックラーが攻めてきたその時。
ガクはジャックラーの掲げる旗を観て驚愕する。
彼らの旗はガクの故郷"クオンマンダラ"の政府直属護衛部隊【蘇無】のモノだった。
そしてこの戦いでグリムが30人死亡し10人の若い男女が"蘇無"に連れ去られた。
ガクは連れ去られた10人を連れ戻す覚悟を決めた。
story_6
"蘇無"との闘いは221年前、エクスマキナが町に現れてから数日後急にはじまったという。
定期的にグリム達が攫われ、そして二度と帰ってくる事はないと知る。
一刻も早く10人のグリムを救出したいガクに2人、男女のグリムが話しかけてくる。
彼らは連れ去られた10人の中に家族がいると話す。
男の名は【コブラツ・イスト】
女の名は【木兎雨・シノ】
ガクは彼らと手を組み、グリムの救出へと向かう準備をする。
クオンマンダラに戻るにはエレベーターしかないとおもっていたガクだが、"アヴジェクト・ミューゼの最高権力者の【ヒロシ】にこっそりと、クオンマンダラへ登るルートを教えてもらう。そして対アンドロイド用のピストルを受け取りグリムの救出へと向かった。
story_7
クオンマンダラへと登る秘密のルートとは、エレベーター故障時用の非常階段の事だった。
クオンマンダラのどこに繋がっているのか分からないそうだが、クオンマンダラを支える柱と繋がった家に住んでいる最高司令官"ヒロシ"の家から非常階段を登る3人
体感では丸1日、螺旋階段を登った先は、出入り口のない行き止まりだった。
地べたへとへたり込み、絶望する3人だったが。
"シノ"の持ってきた交通安全のお守りを入れる瓶が割れ、その中に入っていた細かい粉が空気の通り道を探り。
壁に隠れている隠し扉を見つけ出してくれた。
隠し扉を3人でこじ開けると。
クオンマンダラの住人であるガクですら見た事のない大自然溢れる森林だった。
story_8
森林を進んでいくと
1つの古屋をみつけた。
今にも壊れそうやその古屋を恐る恐るノックするガク。
ノックと同時に中から声がする。
『キャ?!客?!』
その声と同時にものすごい勢いで扉が開き。
そして案の定、家は崩れた。
中から出てきたのはそこら中錆だらけのアンドロイド【N-ボット】だった。
彼はグリムの事を理解しており、エクスマキナによりここの管理人を勤めているそうだ。
そして"N-ボット"は他にも沢山いるようで、
彼の耳には[N-083]というピアスがぶら下がっていた。
そして"N-083"に、ここがクオンマンダラとアヴジェクトミューゼの管理階層【ナチュラエリア】と教えてもらう。
ガクは"N-083"に"蘇無"のことを話し、クオンマンダラへの昇り方を教えてもらう。
"N-083"に感謝をし別れを告げる3人
その時ガクは"N-083"に『じゃあな!ウィル!』と言い去っていった。
"N-083"はウィルという言葉をなんども口ずさみニコニコと崩れた家を建て直しはじめた。
story_9
クオンマンダラへ辿り着いた3人は
"蘇無"の本拠地を探ろうとするが、幸運な事に、"ナチュラエリア"からクオンマンダラに繋がる場所こそ"蘇無"の本拠地であり政府の本拠地【サクラダドメイン】だった。
彼らの目を盗み内部へと侵入したガク達は
そこである実験を目の当たりにする。
攫われたグリム達が実験のモルモットにされていたのだ。
ガク達は必ず助けに戻ると誓い、攫われた10人の捜索を急いだ。
そしてさらったグリムを収容しておく牢屋を発見し、目的の10人を見つけ出すガク達だったが。そこに"蘇無"が姿を現す。
story_10
"イスト"は能力を使い身体を大きくしとてつもないパワーで牢屋をこじ開ける。
"シノ"も能力を使いあたり一面に霧を発生させなんとか"蘇無"から逃げる事に成功する。
が、しかしそこにガクの姿は無かった。
そのころガクは"蘇無"に捕まり、尋問されていた。
そしてガクの首元のバーコードから個人情報を抜き取ろうとする"蘇無"達だったが、何度やってもガクのバーコードはエラーとなり情報を抜き取る事ができなかった。
その時"シノ"と"イスト"がガクの救出に来る。
ガクを連れ戻されまいとガクを仕留めようとする"蘇無"を止める際、"イスト"がガクと"蘇無"の間に入り、命を落としてしまう。
片脚を失ったガクをシノが担ぎ、"戻れ"というガクの声を無視して"シノ"はガムシャラに走った。
story_11
中間管理地点"ナチュラエリア"に戻ると"N-083"現名"ウィル"がガクの脚の応急処置を行ってくれた。
そして、そこには救出した10人のグリムがおり、ガクやシノにお礼を言った。
ウィルによると、"蘇無"や通常のアンドロイドはこのエリアには入れないらしく、ガクがこのエリアに入れた事を前々から不思議と思っていたようだった。
ウィル曰く、ガクの脳内データでバグが起きている可能性があるとの事。
ウィルにカラダを調べてもらうと、やはりデータがバグっており管理人であるウィルでも解読できないデータが多数存在しているようだった。
それが原因でカイバデータが生成されず記憶データはどこか違うところへ保存されているようだった。
少し休んで落ち着いてから"ミューゼ"へ降りる事を決め、それぞれが寛ぎ始めた時。
目の前に1人の女性が現れた。
story_12
目の前に現れた女性の後ろには
数十体の"N-ボット"が横並びしていた。
女性が口を開く
『我名はエクスマキナ。クオンマンダラの神だ。我の領域へと不法侵入し、見てはいけないモノを見たソナタらは生かしておけない。直ちに処分する』
"ウィル"はエクスマキナの方を見て驚愕していたが、すぐにこちらを振り返り『ごめん』と一言、管理者権限で俺たちの事を拘束してしまう。再びエクスマキナが口を開き
『そこのN-ボット、先ほどまで楽しそうに会話していたな?お前がヤレ。全者始末しろ』
悔しい表情を浮かべるウィルはエクスマキナの方に振り返り
『俺はウィルだ!初めて出来た友達を裏切れるわけがない!いけ!ガク!シノ!』
そう叫び管理者権限でガク達の足元に穴を作り下へと落とした。
そしてガク達の頭上では鉄がバラバラになるようか金属音が広がる。
ガク達は、ウィルの策略なのか、はたまた偶然なのか、巨大な湖に落下し全員無事に"アヴジェクトミューゼ"へと帰還した。
ガクは湖で仰向けに浮かびクオンマンダラを睨んだ。