なんか伝わんない...そんな経験ないですか?
みなさん、こんにちは!
「経験からくる判断」で伝わらないこと、ありませんか?
子育てをしていると、「いつもの感じ」で子どもの体調を見ているのに、それを他の人に説明しようとすると「何となく…」としか言えなくて困ったこと、ありませんか?
例えば、「顔色がちょっと違う」「いつもより元気がない」なんて、親だからこそわかる感覚。
でも、それを他の人や医師に伝えようとすると、言葉にするのが難しいことって多いですよね。
子どもの体調管理に欠かせない「気づく力」
日々の生活の中で、私たちは子どもの小さな変化に敏感になります。「顔が少し青白い」「食欲が落ちている」「呼吸が浅いかも」といった、他の人には見えない微妙な変化に気づくのは、毎日子どもを見ている親だからこそできることです。
このような「気づく力」は、子どもの健康を守るためにとても大切なスキルです。軽い症状であれば、自宅でのケアで対応できることも多いですし、症状が改善しない場合には病院へ行くべきタイミングも見極められます。
でも、「気づく力」だけでは足りないことも
この親の「気づく力」には、いくつかの限界もあります。
1. 見た目ではわからない病気がある
同じような症状でも、軽い風邪のときもあれば、実はもっと深刻な病気が隠れていることもあります。
過去の経験だけでは見逃してしまうリスクもあるんです。
2. 説明が難しい
「顔色が違う」とか「元気がない」といった感覚的な判断を、医師や看護師に具体的に伝えるのは意外と難しいことがあります。
言葉で説明しきれない部分があると、診断に時間がかかってしまうことも。
3. 過信や迷い
「これくらいなら大丈夫」と思い込んで対応が遅れたり、逆に「すぐ病院に行くべき?」と不安になりすぎてしまうこともあります。
子どもの体調管理をもっと安心にするための5つのコツ
「気づく力」をもっと効果的に使うために、こんな工夫をしてみましょう!
1. 基本的な医療知識を身につけよう
保健センターや病院で行われる育児セミナーを利用して、正しい知識を学びましょう。
「この症状なら様子見でOK」「この場合はすぐ病院へ」といった具体的な判断基準を知ることで、迷いが減ります。
2. 専門家に相談する習慣をつける
迷ったときにすぐ相談できる窓口があると安心です。
最近はオンライン相談や電話相談も充実しているので、気軽に専門家のアドバイスを受けられます。
3. 子どもの体調を記録する
毎日の子どもの様子を記録に残すことで、客観的に体調の変化を把握できます。
「昨日より食欲が戻った」「体温が少しずつ下がっている」など、データがあると医師に相談するときにも説明しやすくなります。
4. 受診の目安を事前に知る
「熱が38.5℃以上で2日続いたら病院へ」など、事前に受診のタイミングを知っておくと、いざというときにスムーズに行動できます。
5. 他のお母さんたちと情報を共有する
同じような経験をしている他のお母さんたちと情報交換をするのも良い方法です。
「うちの子もそうだった!」という話を聞くだけで安心できることもありますし、役立つ情報を得ることができるかもしれません。
まとめ:気づく力と専門的なサポートを上手に組み合わせよう
親としての「気づく力」は、子どもの健康を守るために欠かせない大切なスキルです。でも、困ったときには専門家の力を借りたり、他のお母さんたちの経験を参考にすることで、より安心して育児に取り組むことができます。
みなさんも、子どもの体調を管理する中で気づいたことや工夫をぜひシェアしてください。一緒に知恵を出し合いながら、子育てをもっと楽しく、安心なものにしていきましょう!
参考文献
日本小児科学会(2020)『小児救急マニュアル』
吉田美穂子、他(2023)「重症障害児を育てる親の気づきと対応」『日本小児看護学会誌』第38巻第3号
厚生労働省(2022)『家庭でできる子どもの健康管理』