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理想の男性を見つけた話  叶

よくある雑談ネタ、それゆえあまり広がることもない話。
「理想のタイプってどんな人?」
この問いに長年わたしは「尊敬できる人」や「賢い人」と答えてきました。
しかし、この答えはあまり意味を持たないとわたしは常々考えていました。

直近の話を例に挙げます。
わたしが最近やっているゲームの話です。
あるロシア人のプレイヤーはわたしよりも遥かにそのゲームが得意で、要領も良く、攻略にあたり必要な手順を計算するのも早い。
同じゲームをプレイしている身としては十分に「尊敬できて賢い人」にあたります。
ですが、わたしは彼に全く惹かれません。
その他にも今まで生きてきた中で「尊敬できて」「賢い」にも関わらず特に好きにはならない、という場面は多かったように思います。
故に、先述の答えは少なくともわたしにとってはあまり意味を持ちません。
一体なにが違うのでしょう。おそらくきっとなにかしらが足りない、または余るのでしょう。
 
しかしながら、この年になってようやくわたしの理想のタイプを体現する男性が現れました。
彼の名は杉下右京。
 
ご存知ない方のために杉下右京について説明を加えます。
テレビ朝日系の刑事ドラマ『相棒』の主人公の一人。警視庁特命係係長。「陸の孤島」と揶揄される窓際部署「特命係」に在籍しながらも、卓越した捜査能力と強い正義感で数々の難事件を解決する(Wikipediaより引用)。
演じているのは水谷豊。

この文章を打ち込んでいるだけでわたしは顔が火照り、動悸、息切れ、その他恋する乙女と更年期障害の女性と同じ症状に悩まされます。
すきすぎる、杉下右京。
 
普段、なんか地位が低くて哀しいやつ=通称『ちいかな』として生きているわたしの元に杉下右京はお昼のドラマ再放送の一場面として姿を見せました。
あまりの衝撃にわたしはそれまで操れていた母国語を忘れ「ウキョ…」と繰り返すことしかできませんでした。
慌てて相棒の配信をやっていないか各種サブスクを確認。
TELASA for Prime Videoを契約。
第1シーズン第1話から視聴開始。
 
見れば見るほど杉下右京はわたしの理想ど真ん中。
東大卒のインテリ、物腰は柔らか。
スーツをシャキッと着こなし、今のところ小学5年生以降男性が着用している場面を見たことがないサスペンダーすらも着こなす。
また、小説家のサイン会に行き、名前の漢字表記を聞かれる場面。
「京都の右京区左京区の京です」と懇切丁寧に説明し、
『杉下左京さんへ』と書かれてしまう不憫さ。

相棒というドラマ自体もわたしはとても好み。
「あなたとは随分長く一緒に暮らしましたけど」と微笑む小料理屋女将のたまきさんは色っぽいし、
薫ちゃんはすごく元気。
現在第4シーズンを視聴中ですが、
今のところ脚本についても文句無し。
「悩んでいる耳鳴りの音を周波数まで当てられた」は確かに人を殺す動機になり得る気持ち悪さだと思います。
 
相棒は長く続いているシリーズものなので、
最新話まで追いつくには時間がかかりそうです。
その時間もゆっくりと楽しもうと思います。
未視聴の方は是非一度ご覧ください。
 
さて、ここからはおまけ。
たまに杉下右京は声を荒げることがあります。
その状態のときわたしはやはり母国語を忘れ「ハキョ…」と繰り返し呟いています。
 
それではまた。
 


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