「変化」を追求するには振り返ることも大切
「あすか」歯科の原点
理事長の濵口です。
当院の名前は「あすか」歯科といいます。
皆さまはよく私を「あすか」先生と呼んでくれます。
私の名前が「あすか」と思われているようです^^
ちなみに、奥さんの名前も、娘の名前も「あすか」ではありません。
では、なぜ当院は「あすか」歯科なのか?
少しお話できたらと思います。
私は開業前は長崎県の五島列島で2年半、島医者をしていました。
それまで行ったこともないし、当然知り合いもいません。
ですが、五島の人たちはとても暖かく私を迎えてくれました。
休みの日はほぼ毎日釣りに連れってもらい、そのあとは知り合いの民宿の大将が釣った魚をさばいてくれて、みんなで酒盛り。
今思い出しても、人生で最高な経験をさせてもらいました。
ただ、少し気になったことがあります。
五島の仲間が言った一言でした。
「おれ、ハマ先生(私)みたいな先生やったらいいけど、マジで歯医者は嫌いやわ」
島には私以外にも、島医者はいましたが、どうも関係性はよくなかったのかもしれません。
こんないい人たちでも、歯科のイメージは最悪。
開業するときはイメージを変えてやろうと心に決めたのが始まりでした。
五島から帰ってきた、2015年1月に北九州小倉北区の「日明(ひあがり)」という地域に、はじめて開業しました。居ぬき開業で、35坪ほどの小さな医院です。
歯科のイメージを「日明」から変えてやる!!
そうです。
「日明」を前後を変えると、「明日(あす)」になります。
「明日」を「変」える歯科という意味で、「あすか歯科」という名前にしたのです。私の原点がここにありました。
時代を先行し過ぎて失敗した開業1年目
誰でもそうだと思いますが、一国一城の主になると自分のやりたいことが先行します。私も例外ではなく、患者様が楽しくなるような歯科、子どもたちが虫歯などで困らない世界を作ると意気込んでいました。
しかし、現実は甘くありません。
・周りの歯科医院への配慮無しの行動(活動は企業努力と信じていた)
・大切にしていたスタッフは、大切にしていた「つもり」だったこと
・夢を語るも、期限がないと全員から「嘘つき呼ばわり」
・いわなくてもわかるは、ただの「妄想」
当時私は33歳。痛いほど失敗しました。
どれだけ自分がこうしたい、あーしたいと思っていても、それが歯科業界を変えることになっても、「変化」が大きすぎるとただの「暴走」になることを知りました。
経営者としての私の頭の中の「情報」はスタッフからしたら「初耳」であり、イメージがつかない。
海外の見たことも、食べたこともない料理を、口で伝えただけで作れというようなもの。
日本を知らない国の人からしたら、「寿司」を作れと言われても、想像つかないですよね。それなのにできて当たり前のような態度をとれば反発食らうのは当たり前です。
情報がないのに、同志が増えないのは自然なこと
あすか歯科は現在スタッフ数37名の医院です。予防歯科、小児歯科と訪問歯科の3つの分野を柱にしている医院です。
幅広い年齢層が勤務しています。結婚、出産、復帰、子育て、介護などのライフステージに立った時での対応できるような体制です。
お腹にいる時から、お年寄りになるまで、様々なライフステージのニーズに応えられるような歯科を目指しています。
・治療に連れてきてもらった子どもが、素直にママにありがとうって言える世界
・小さい時に歯科嫌いにならず、その子が親になった時に自分のこどもにも歯科の大切さを語れる世界
・自分の歯のおかげで、お食事はもちろん、健康で仕事もプライベートも充実した世界
・治療を諦めていた寝たきりの方が、家でまた健康を取り戻せる世界
そんな「夢」を実現したい。
それには「変化」しないといけません。
でも、「変化」を追求する前に、振り返る。
振り返るには「情報開示」が大切。
情報開示をすることで、「価値観が同じ」同志が増える。
同志が増えるからこそ、「変化」することができる。
今後も少しずつではありますが、あすか歯科の「価値観(VALUE)」をお見せしていくことで、歯科業界の「変化」を追求していきたいと思います。
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