子供達とNFTアートで資金調達しようと思った話
NFTアートとは
こんにちは!
皆さんはデジタルアートNFTというものをご存じですか?
これを書いている2021年10月現在は一部のITリテラシーの高い方のみで、盛り上がっている…という感じで、ニュースサイトのトップで紹介されたり、テレビで頻繁に取り上げられるような雰囲気はまだありません。
「なにそれ?」という方のためにざっくりと説明すると、写真や絵といったデジタル画像や動画、音楽といったものがネット上で取り引きされるというものです。
「それがどうした?」と思われるかも知れませんが、今までの画像データはいくらでもコピーが可能でしたが、そういったデジタルの画像がブロックチェーンの技術により、「世界でただ一つの画像」になるのです。
これが今まで無限にコピーされていた、デジタル画像を有名なアート作品の原画のように希少価値を持たせることができるのです。
「正直、よくわからん…」という方、私もはじめは「よくわからん…。」でした。
ただ日本でも8歳の子供の作品が52万円になったり、7歳の子供の絵が次々と完売していく…そんな現状があると知り、なんだかすごい世界だなと感じました。
これを見て感の良い方なら、すぐに分かっていただけたかと思いますが、そうです。子供がスゴイから売れたというより、お母さんがスゴイのです。
(もちろん子供もスゴイのは大前提ですよ…)
アカウントを作ってみる
周りを見渡してみると、絵を描くのが得意な子供は沢山います。
女の子達が集まって、何かをしているなと思い、覗き込んでみると、お絵かきをしていたり、男の子が教科書に落書きをしているのを見ると、すごくリアルに飛行機が描いてあったり…。
ただ大人達は次々と散らかる紙や消しゴムカスを見て、
「ちゃんと片づけなさい」「教科書やノートに落書きするんじゃない」「宿題は終わったの!?」
そんな言葉をかけがちです。
…私もそうでした。
「子供達はこんなにスゴイ絵を描けるのに。」
「私がスゴイお母さんだったら…。」
そう思わずにはいられませんでした。
そして「まずはアカウントを作ってみよう!」と決意し、まずは1点購入。(どれがいいのか分からないから、適当に買いました汗)
娘が板タブを使って描いた絵や紙(というより配られたプリントの裏)に描いた絵を出品してみました。
この辺は私が解説するより、youtubeやブログ、kindle本などで詳しく解説しているサイトが沢山あります。
今後新しい情報やより詳しい情報が出てくると思うので、探してみてください。
私のアカウントはこちらhttps://opensea.io/childsupport
営業活動
何とか出品はできたのですが、もちろん出品すれば、売れるというものではありません。
ここからが大事なのです。
本業のチーズ工房もチーズを作って終わりではなく、ECサイトを作って宣伝して、SNSで発信をして…様々な努力をしてやっとお客様から注文をいただけるのですから。
ただチーズの場合は国内のお客様がターゲットですが、NFTの世界はまだ日本人でNFTを購入している人が少ないのが現状です。
できれば、寄付文化のある欧米へ働きかけて、こども食堂の支援としてNFTを購入してもらいたい。
そういった目標を建てました。
これまで日本国内ではTwitterで告知をして、Amazonほしいものリストから商品を購入してもらうという方法で寄付を集めていました。
その国際バージョンに挑戦です。
ただ詐欺師も多いNFTの世界。
いきなり「貧しい子供達のために寄付をお願いします!」といって、寄付をしてもらえるはずがありません。
どうしたら信用してもらえるのかは日本国内で寄付を募る時と同じように、自分のパーソナルな部分を出していく必要があると感じました。
日本で寄付をお願いする時もあえて、こども食堂専用のTwitterアカウントではなく、普段チーズ工房の様子を発信しているアカウントの固定ツイートでほしいものリストのリンクを貼っています。
それと同じように英語で発信するアカウントを作り、牧場の事や子育ての事を発信。
実は「NFTアートを販売しています」という事をプロフィールや固定ツイートで発信するという作戦を建てました。
英語力ですが、自信はありません…。
DeepL https://www.deepl.com/ja/translator
という翻訳サイトで翻訳しています。
サイトを使うとはいえ、多少英語の勉強にはなります。
ネイティブの人からすれば、それでも不自然な英語と思われる可能性はあります。
私達がECサイトで不自然な日本語のサイトから買う気はしないように、信用を勝ち取るのは難しいかもしれません。
それでも夢を描く人になりたい
商売でも地域の活動でも、SNSでの発信でも失敗は付きものです。
この挑戦もあっけなく失敗で終わるかもしれません。
でも一度は挑戦してみたい。
そう思うのはNFTに夢を抱いているからかも知れません。
おそらく一部の人がNFTアートに熱狂するのは、様々な可能性や夢をNFTに感じているからなのではないでしょうか。
家庭によっては子供達に自由にタブレットやスマホを触らせている家もあれば、「宿題をやらなくなるから」「ネットは怖いから」「まだ早い」「お金がかかるから」などの理由でデジタル端末を使わせてもらえない家庭も多くあります。
学校でタブレット学習が始まったと言っても、教師や親を含め、子供達にかかわる多くの大人たちがデジタルネイティブ世代ではなく、リテラシーが無い方も多く見かけます。
一方で理解のある親の元に産まれた子供は幼くしてSNSを使いこなし、動画を編集してTikTokで多くのフォロワーを獲得し、中学・高校生になる頃にはyoutubeや仮想通貨投資などで親以上に稼ぐ…そんな時代になりました。
これでは格差は広がる一方です。
こども食堂で子供達に食事や生理用品などの支援をしても、それは対処療法でしかなく、本質的な解決になりません。
「今日食べるゴハン」の支援と同時に「未来でもゴハンを食べられる」ように支援していくのが本来あるべき姿だと思います。
小さな一歩かも知れない、絵が売れないかも知れない、でもiPadを使って絵を描いた経験や「子供でも自分でお金を稼ぐ方法がある」と伝えることは決して無駄にはならないと信じています。
私がスゴイお母さんになれなくても、チャンスがあれば子供達はきっとスゴイ大人に成長してくれるはずですから。