飛鳥休暇

まったり活動サラリーマンワナビ 年に一作ほどの長編と、いくつかの短編を作るヤシの木。 第二十五回電撃大賞三次選考落ち 第二十七回電撃大賞三次選考落ち カクヨムコン6 短編小説部門佳作受賞 2021.05福井銀行コラボ展示「あなたに捕まえてもらえるなら昆虫にだってなりたいわ」

飛鳥休暇

まったり活動サラリーマンワナビ 年に一作ほどの長編と、いくつかの短編を作るヤシの木。 第二十五回電撃大賞三次選考落ち 第二十七回電撃大賞三次選考落ち カクヨムコン6 短編小説部門佳作受賞 2021.05福井銀行コラボ展示「あなたに捕まえてもらえるなら昆虫にだってなりたいわ」

マガジン

  • こちら月光生命セックス保険コールセンターです。

    自作小説「こちら月光生命セックス保険コールセンターです。」のまとめです。

  • 小説

最近の記事

  • 固定された記事

親友の死が与えてくれたもの。

※今記事には「自殺」に関連する内容があります。心が健康な時に見てもらえればと思います。  一本の電話 もう十年ほど前にもなるか。  僕の親友が亡くなった。  死因は「自殺」だった。  その当時、僕は転勤で生まれ育った町から離れていた。  初めての一人暮らし。一人も友人がいない環境。  それでも、当時の上司がとても気にかけてくれて、ほぼ毎日飲み歩きながらそれなりに楽しく過ごしていた。  そんなある日だ。仕事中に携帯(いわゆるガラケー)が鳴った。その相手の名前をディ

    • 電撃大賞一次についてのあれこれ

      電撃大賞一次選考が発表された若干乗り遅れぎみかもしれないが、先日(7月10日)電撃大賞という小説のコンテストの一次選考結果の発表日であった。 注目度も規模も応募作品もすごいこのコンテストにおいて、今回の一次選考で衝撃的なことが起こったことはみなさんもご存じだろう。 ご存じでない方にざっくりと説明すると「一次選考でめっちゃ落とされた」ということだ。 さて、ここでは選考結果発表日にフォロワーのりつりんさんが開かれていたスペースで私が語ったことをまとめるような形で今回の電撃大賞の

      • 自己肯定感が低いのは、おち○ち○が小さいからだという結論に達したのか、おい

        その原因を突き詰めたら 僕は自己肯定感が低い人間だ。 こう言うとTwitterでの僕の姿や、人となりを知っている人は「嘘をつくな!どうせ今からマルチの勧誘でも始めるんだろう!」とお思いになるかもしれない。 しかし事実として僕は自分に対して自信を持つことができないのだ。 そしてその原因を考えたときに気付いたのだ。 あ、おち○ち○が小さいからだ。と 賢明な読者であればこの先に待ち受ける展開を予想することは容易いであろう。 そしてその予想はおそらく当たっている。 上の言葉に

        • 売れた作品に対する嫉妬心は、僕が小説を書く前からあったのだ

          あの頃の嫉妬はなんだったのだろう僕はいま、小説を書いている。 これまでに長編を数作と短編を数十作ほど。 そしていつの日かそれが出版され、世に出ることを夢見る者である。 自分で小説を書き始める前から、小説というものが好きだった。 まぁ、好きでなければ自分で書こうなどとは思わないと思うが。 これはまだ、僕が小説を書き始める前の話である。 電車通学、通勤をしていた頃が一番読書をしていた時期だと思う。 駅ナカの本屋さんに立ち寄っては、気になるタイトルやあらすじの本を買い、行き帰り

        • 固定された記事

        親友の死が与えてくれたもの。

        マガジン

        • こちら月光生命セックス保険コールセンターです。
          0本
        • 小説
          1本

        記事

          あなたは作品でなにを表現したいですか?

          何のために創作をするのかこれはクリエイターすべてに共通する問いかけだと思います。 「あなたは何のために作品を作り、何を感じて欲しいですか?」 「あるいは何を表現したいですか?」 答えはクリエイターの数だけあると思います。 もしくは、そんなこと考えたことなかったなぁ。ただ自分が楽しいから作っているだけだよ。みたいな方もいるでしょう。 僕が小説を書き始めた理由は「せめて何かを残して死にたい」という思いからでした。 もちろんその中には「人を感動させたい」とか「心に残る作

          あなたは作品でなにを表現したいですか?

          その弱者は「自覚」ゆえか「無自覚」ゆえか

          授業中にバイトの話をするないまでも鮮烈に覚えている高校時代のあるエピソードがある。 その授業は確か地理とか地学とかそういうやつだった。選択授業だったため、クラスのうちの半分ほどの人数しか教室にはいなかった。 その科目の先生も優しい先生だったため、声を落としつつもおしゃべりをしている生徒も多かった。 そんな中、最前列の女子の集団の話し声がどんどん大きくなっていった。漏れてくる内容は「遅くまでバイトしてたから疲れた」みたいな話だった。 その話し声が耳障りに感じたおれは「チ

          その弱者は「自覚」ゆえか「無自覚」ゆえか

          水虫の薬のせいで、股間にUFOが飛んだ話

          ※注意※今回の話はその内容の都合上、ド下ネタです。具体的にいうとお○んちんが出てきます。苦手な方はすぐにブラウザバックしやがれです。 足が臭い、足がかゆい数年前の話である。 僕はもともと足が臭いほうなのであるが、ある日ふと見てみると足の皮がむけているのが分かった。 それは小指の付け根あたりだったのだが「これはもしや水虫か?」と考えた。 それより前から足のかゆみには気づいていたのだが、その時ははっきりと分かるくらい皮がむけていたのだ。 そこで僕はドラッグストアへ行き水

          水虫の薬のせいで、股間にUFOが飛んだ話

          あの日したキスの名前を、僕たちはまだ知らない

          僕はキスが好きだ。 キスという行為が好きだ。 そこに確かな愛を感じるからだ。 身体の関係は許しても、キスはNGという価値観を持つひともいるようだ。僕もこれには共感出来る(いや、過去にそんなことがあったわけではないが) それはまるで鉄骨渡りのようなあの頃、といってもどの頃なのかは分からないだろうが、まぁ、思春期の頃だと思ってもらえればいい。 セックスへのハードルが高かった頃の話だ。 一人暮らしをしているわけではない。ラブホテルに行くような金もない。そもそもそんなに(

          あの日したキスの名前を、僕たちはまだ知らない

          ナンパをしようと思った男たちの手元に残ったのは白紙の短冊だけだった

          「ナンパしようぜ」  誰から言い出したかは覚えていない。高校一年生の初夏だ。  ルックスから言えば決して一軍ではないおれたちだったが、その時はなぜか不思議と成功するような気がしていた。  なぜならおれたちにはある作戦があったからだ。  折りしも、時期は七夕の頃だった。  作戦とはこうだ。白紙の短冊を用意して、それをダシに女の子に声を掛けようというものだ。 「なぁ、ちょっと願い事書いていかへん?」とこんな感じだ。  上手くいく気がした。それはまるで諸葛孔明が編み出

          ナンパをしようと思った男たちの手元に残ったのは白紙の短冊だけだった

          責任感のない男はクズだよねって話

          僕には責任感がない。 たぶん責任感偏差値があるならば38くらいだろう。 どうしてだろうとその理由を考えてみたところ、おそらく「自分に頓着が無い」からなんだと思う。 どうなってもいいと思っているのだ。たとえば、仕事なんかも辞めてもいい、クビになってもいいとどこかで思っている。だからこそ上司に対しても言いたいことはついうっかり口にしてしまうのだ。 もちろん、辞めた後にどうするのか、お金は?住むところは?彼女のことは?そういった現実問題は出てくるだろう。 けど、それすらも

          責任感のない男はクズだよねって話

          隣の人が甘栗むきむき職人志望者かも知れないという話

          小説家志望者が多すぎて怖くなる 僕はいつか自分の書いた小説を出版したいと願っているいわゆるワナビである。  ただ、執筆量やモチベーションから考えると恐らくワナビの中でも下の方に位置するだろう。  ツイッターのアカウントも創作界隈のフォロワーばかりであるため、タイムラインに流れてくる話題は小説や創作に関するものばかりである。  時には創作論が燃え上がり、時には誰々が受賞したと喜び合う。  そんなアカウントを毎日眺めていると「もしかして日本に住んでいる半数ほどは小説家志望

          隣の人が甘栗むきむき職人志望者かも知れないという話

          友の一周忌で爆笑してしまったという話

           以前のnoteで友人が亡くなった時の話を投稿したが、今回はその友人の一周忌での話をしようと思う。  共通の友人から一周忌があるとの連絡を受けた僕は、当時の上司に事情を伝えて休みをもらった。  会場は友人の自宅。高校時代、毎日のように通った勝手知ったる場所であった。僕の実家の最寄り駅である地下鉄「あびこ」から彼の自宅のあるJR「桃谷」までの道のりを、当時は自転車で片道30分、幾度となく往復したものだ。  休み前に集まっては一晩中スマブラに興じた思い出の場所。  友人た

          友の一周忌で爆笑してしまったという話

          自信過剰だったあの日の自分の話

          さぁ、おれたちの部活を始めよう高校の時、僕は一年半だけハンドボール部に所属していた。 高校入学当時、引退間近の三年生しかおらず、同じ一年生でハンドボール経験者の子が必死になって勧誘をしていた。 何が縁だったかもう覚えていないが、僕にも声が掛かり、訳も分からずグラウンドに連れていかれ、顔面ほどの大きさのボールをゴールに向かって投げてみてくれと言われた。 投げた。 すると、その経験者の子と女子マネージャーにめちゃくちゃわざとらしく褒められた。 いわく「天才だ」、「逸材だ

          自信過剰だったあの日の自分の話

          あの頃、エロを求め自転車を走らせた

          最近の若者はなんてオジサン臭いことを言うつもりで書こうと思う。 僕は懸念しているのだ。 最近の若者には、あまりにも身近に「エロ」が存在することを。 すべての元凶はもちろんスマホだ。 カビカビになったエロ本にあの頃、なぜか道端や川辺の草むらに落ちてあったエッチな本。 濡れて乾いてガビガビになったエッチな本。 誰かが見つけたそれを、こっそり持ってきたそれを、大人に見つからないように覗き込む。 初めは、さも「そんなに興味ありませんよ」と言わんばかりに慎ましく。 しか

          あの頃、エロを求め自転車を走らせた

          原点回帰~なんのために小説を書くのか~

          私は作家志望である。名前はまだない。いや、勝手につけたペンネームはあるのだけれど。 私は作家志望である。 いつの日が自分の書いた文章が、物語が、出版されて書店に並ぶことを夢見ているものである。 公募にチャレンジするということ今日の本題はここからだ。 私はこれまで「電撃大賞」という小説のコンテストを主戦場にしていた。 初めて小説のようなものを書きあげてから、なにか応募できるコンテストはないかと探している時にこの電撃大賞に出会った。 ちなみに、処女作は別の公募に応募し

          原点回帰~なんのために小説を書くのか~

          自己肯定感が低いときに宇宙のことを考えるという話

          ちっぽけな悩みは宇宙に飛ばせ悩んでいる時、自己肯定感が下がっている時。 宇宙に思いを馳せるという方法がある。 広大な宇宙を思い浮かべていると、自分の悩みなどちっぽけなものだと思えるからだ。 例えば太陽は地球と比べると直径109倍、体積は130万倍あるそうだ。 これはちょうど寺田心とマツコ・デラックスの差に等しい。 さらに、オリオン座のペテルギウスはなんと太陽の400倍以上もあるそうだ。 これはいきものがかりのライブチケットの倍率とほぼ同じだ。 そんな星の大きさを

          自己肯定感が低いときに宇宙のことを考えるという話