見出し画像

明日香式昭和的商品批評 其の2 三共油脂 三共固形ブルーシャンプー メンター 〜自分で作る昭和レトロ〜


作れ!洗え!そして感じろ、昭和レトロ!


こんちわーっす!

ここ最近マンダムのヘアトニックを愛用しているもんですからギャラントな香りが当たり前になってきて違和感が無くなりつつあります。

むしろ、フワッと頭からこの香りが漂ってくると

「うーん、マンダム…」

と呟きその都度ダンディズムメーターが上昇するので気持ちに余裕が出て仕事が捗るのナンノちゃん。
こりゃあいい買い物したぜ!この調子でどんどん昭和の男に近付くぞい!

まずもって僕は文章を書くのがあまり好きじゃないから(じゃあなんで始めたのとか言わないで)
アツアツの鉄を固め打ちしてなんとか習慣にして行きますよ!
ってな訳で勢いそのままにさっそく購入したのがコレ!

昭和なカーペットを背に



どうです?昭和も昭和、ド昭和でしょ?
一目でソレだとわかる存在感!
最高!タマランチ会長ですよ!

裏面はこんな感じ。メンターはメントールの事です、たぶん
側面その1
その2


それでは今回はこの商品についてレビューしていきまーす!


この商品について


まず、コイツを使うにあたり情報を収集すべく購入前に商品を製造販売している株式会社三共油脂さんの公式ホームページを訪れたのですが

なっ

なんじゃこりゃあ!(ジーパン刑事)

おおおおお化けッ!

ホームページ全体が文字化けしているッ!

これじゃあ収集なんて不可能ッ…!


参ったねこりゃ、このパターンは想定外だった。
他の方のレビューも写真があんまり無いから文章だけだとイメージが掴みにくいし…どうしようか、うーん…

電話しました。


電話に出てくださったのはなんと御年91歳の2代目社長、とても元気ハツラツオロ◯ミンCなお方でした。

社長曰く、この固形シャンプーは80年くらい前からずーっと製造販売しているそう。
現在は僕が買ったブルーの他に黄色のレモン、そしてピンクの理容シャンプーというラインアップがあるようです(かつてはオレンジもあったとか)
使い方を伺ったところ、空の容器に切り分けたコイツと水を入れて溶かしきってから使ってくださいとのこと(濃さはお好みでどうぞと)
主に昔から理髪店で使われてきたロングセラー、そしてそれを維持してきた2代目は大ベテラン、生ける伝説です。

そんな大先輩とも言える商品と2代目に対する畏敬の念を胸に、さっそく教えてもらったやり方でシャンプーを作ります!

ではではさっそく開封!

ドドォン

最初は青黒い塊


1.8kgあるので結構ずっしりきます。
硬さは、芯がガッツリ残っている寒天みたいな感じかな?
小学生時代の調理実習でクラスみんなで挑んで大失敗した牛乳寒天がこんな硬さだったゾ。
ただ、端っこは柔らかいです。  


なんか、昔おばあちゃんに食わされた有り難くいただいた寒天のお菓子を思い出すなぁ。
色はもっと明るかったし、もっと小さかったけど。

フィルムを剥いてみます。

光を浴びせると青さがわかる

なんだかエメラルドっぽい色味ですね。
ところでエメラルドって聞くとウルトラマンレオかバイオマン、どちらを先に思い浮かべます?
ぼかぁジャンボーグAかな!(ひねくれ者)

ほな、切り分けていきましょいきましょ。


それでは

シャンプー入刀です!

スッ…



「シャンプー入刀」なんておそらく普通に生きていたら聞く事も言う事もないワードですな。
ケーキのようにすんなりとは入らない、なかなか硬いぞコイツ。

苦心しながらも切り落とします。

断面図

これでだいたい180g
1.8Lで作るなら1回分の量だけどそんな容器はなかなか無いし、普通のシャンプー容器を使うなら結構濃い目に出来上がるでしょう。

ちょっと幻想的に切り分けてみる。

光に当てるとこうなる

わぁ、きれい。

当てる光の種類とか、明暗、構図、コイツの形に拘れば相当オサレな写真が撮れそうですね。
世に蔓延るインフルエンサーどもよ、それはそなたらの役目ぞ!
さぁさコイツを買えい買えい!

僕のセンスはこんなものだから


容器に入れるために細かく切り分けました。
滅亡寸前の前文明人がおつまみとして切り分けた魚肉ソーセージの化石ですか?(自分でも何を言っているのかわからない)

私の妻とその母が美容師なのでお母さまにお願いしてそれっぽい空き容器を拝借し、クラフトしました。

昭和感マシマシ


いいねぇ!床屋っぽい!昭和っぽさがブーストされてる!

3つ合わせて700mlなので、なかなかの濃さです。ちゃんと溶けきるかしら。

容器は1日放置、切り分けたシャンプーは冷暗所に保管しますえ。

1切れが1回に作る分どす

〜翌日〜

さぁて溶けたかしら、チェックチェック〜

あ!大丈夫そう!
手に取ってみます。

こんな感じ

テクスチャはサラサラ。現代のシャンプーらしさはありませんね。

さぁ、これで頭を洗うぞ〜!


使用感など


ではさっそくコイツを頭にHere we go!


おっほほ、こりゃあいいぜ!なんせあと9回作れるもんだから量を気にする必要が無い!
ドバドバ使えて何回でも洗える!

シャンプーは数だよ、兄貴!


…あれ?
なんか流したら髪が手をすり抜けなくなって…

なんじゃこりゃあ!(2回目)


ギシギシ…ッ!今まで体験した事の無いギシギシッ!
普段なら頭皮に少し残っている油分なんかも微塵に吹き飛ばされてやがるッ!

あ…?
マンダムの香りが…消えた!?
俺のダンディズムがどっか行っちまったッ!

なんという威力、頭の脂と共に順調に蓄積されていたギャラントな香りが流されてしまいました。

いかに今までのシャンプーが頭髪を労っていたのかよくわかりました。
こいつはいわば破壊者!頭皮に巣食う者達の天敵ッ!

待てよ

って事は髪はともかく頭皮にはめっちゃ良いんじゃないのコイツ?
これで洗った後に育毛剤とか付けたら凄く馴染むような気がする、使った事無いからわかんないけど。

他の方のレビューではリンスは必須と書いていましたね、確かにそうだ。
現状は妻のリンスを拝借しつつ、また昭和なリンスでも探してみましょうかね。


総評


現代のシャンプーに慣れきったボーヤ達にコイツは刺激が強すぎるかもしれませんね。
逆に、頭がくたびれてきた方達は一度コイツで頭皮環境をグレートリセットするという手もありかと。
何せ洗髪というものは最後が肝心!
怪我なく木から下りるまでが木のぼりなのと同じで
液を水で完全に流しきって初めて完了するのですよ!

僕は、まぁ、まだそこまでくたびれてはいないけど何せ使い切らなければいけませんから頑張ってコイツで毎日頭を洗いますよ!
使い切った時にどうなっているか少し楽しみだし、他の2つのシャンプーも後々試してみたいと考えています。

気になった方はAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで購入できますのでぜひともチェックしてちょんまげ。

では今回はこの辺で!

それじゃ、またネ!

〜明日香式商品採点〜

分量ミスった寒天度 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ぽ◯ぽ◯の牛肉ぴったんこチャレンジの練習になる度
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
洗い上がりのサッパリ度  
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
昭和レトロ度
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
床屋業界のレジェン度  
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?