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競技で生きていくということ

7月から1ヶ月間クラウドファンディングで競技活動資金のご支援をお願いしている。

目標額は75万円で、当初は達成は厳しいかなという認識でスタートした。

しかし、予想に反してわずか10日間で目標額を達成し、なおもご支援をいただいている状況になっている。
驚きとともにこんなに自分の夢に対して応援してくれる人がいるのだという実感を改めてではあるがしている。

昨年5月から何か具体的な勝算があるわけでもない中、マラソンで成功したいという思いだけでプロに転向した。

そこから1年が経ち、甘く考えていたわけでは決してないが、現在プロとして生きていくことの厳しさを味わっている。

細かいこともたくさんあるが、シンプルに一言にするとお金がないのだ。

それも競技をしなければ大丈夫というレベルではなく、どうやって生活していこうか悩むぐらいにだ。

そんな中で競技を諦めることも何度も考えたが、やること全部やってからでも遅くないかなと切り替え今回のお願いに至った。

ただ、プロを名乗っている身としてクラウドファンディングというやり方はどうなのだろうという葛藤は正直今でもずっとある。

法律に違反しているわけでもなく、こうでなければならないという明確なルールがあるわけでもないのにそう感じるのは、自分の中のイメージに縛られているからではないかと思う。

「プロは企業様からスポンサーについてもらって広告塔として活動するもの」

おそらく一般的なイメージも大体がそうではないだろうか。私自身のイメージもいまだにそうで、プロとして活動することを考え始めた時からその方向でいこうという思いが強かった。

もちろん現在もスポンサーをしてくださる企業様は探し続けているのだが、現時点で私自身に商品価値がないことが響きなかなか大きな進展はない状況だ。

金銭以外のサポートで私を支えてくださる企業様の存在には常に感謝をしなければならないし、これからも一緒にいろいろなことにチャレンジしていきたいと考えている。

ただ、人間生きていくにはやはりお金がいる。競技をやるには更にいる。

スポーツ選手がお金の話をするのがなんとなくタブーとされている空気を感じるこの日本においてこのnoteを書くことにもさまざまな意見があると思う。

だが、私が今回のクラウドファンディングを通じて感じたのはそれでも競技をやりたかったんだという自分の気持ちだった。

自分の中のイメージ通りにやっていきたい理想とそう甘くはない現実との間でこれからも活動していくことになりそうだが、これだけたくさんの方々に応援してもらえる幸せを感じながらもう少しだけ夢を追ってみようと思う。

そして、後に同じプロとして生きていこうと考えている選手への経験談として話すことができたら今のこの経験も活きてくるのかなと。

いつも以上にいろいろ考えながら書いたが、いつも通りまとまりのない文章となってしまった。 とにかく大変なことはたくさんあれどそれも含めて楽しみながらランニングの世界で生きていこうと決意を強くしている。

自分が思っていた以上の応援を力に変えて。

最後になったが、今回クラウドファンディングへのご支援をいただいたみなさまには心から感謝している。

何を返すことができるかは全く約束できないが、私の夢への挑戦を通じて何かを感じてもらえるようこれからも全力で活動を続けていく。




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