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note再開します!2018年1月

出版社で会社員として働くのを辞めて、
いつの間にか3年目に突入しました。

noteを作ったのは、
ビジネス書業界では「天才!」と言われる方なので、
一応、ビジネス書、女性エッセイ、スピリチュアル業界で
企画・編集を10年間、従事してきた身としては、
出版のあれこれについて、
自分の意見をnoteで発信していきたいと思います。

出版業界に未来がない、とかそういう話ではなく、
業界にどっぷり浸かっているからこそ、見える世界と
業界から一歩離れたからこそ、見えてくる世界があります。

そんな<本当の話>をつれづれと綴っていきます。
要は、しがらみがないので、
好き勝手なことを述べるだけなんですが・・・。
言いたいこと、たくさんありますよ。

つまらない書籍が多いな〜とか
どれも似たような書籍だな〜とか
有名人の書籍だな〜とか
変な出版プロデューサーばかりだな〜とか
編集したことない、出版社で勤務したことがない
プロデューサーなんて信用できないな〜とか。
編集者だって、自分で編集していない人、
本の装丁のラフ描いていない人、溢れていますからね。笑
そんなこんなで本当に大丈夫?ってことを
こういう風に出版社や編集者を選ぼうってことまで述べていきます。

では仕切り直して、私の自己紹介を。
大学時代は大手書店で4年間アルバイト、
卒業後、ワニブックスで2年間、営業で勤務。
半年のニート生活後、フォレスト出版、
かんき出版で書籍編集に従事。
2015年、初夏に独立。フリーランスとして、
書籍の編集をしていました。
過去形なのは、今、現在は「書籍編集」の仕事を
していないからです。次回にでもお伝えします。

正直、最初は驚くほど、仕事もなく、
今流行りのフリーランスになるつもりもなく、
パラレルキャリアを追い求めるのでもなく、
ただただ、このままじゃダメだという
ノリだけで、会社員生活をやめたので、
当たり前といったら当たり前です。
何も準備をしていませんでした。
少しだけ貯めていた貯金も底をつきましたが、
いつの間にか、ベンチャー企業を立ち上げたり
<出版とは全く関係ありません>、
出版をプロデュースしたり、ブランディングを手伝ったり、
いろんなことをしています。
独立したのに、出版社で働き直すことなんて、
ダサくてカッコ悪い、それだけは嫌だという想いで、
なんとか踏ん張っている次第です。
カッコつけ、なのです、私。笑

なぜ、書籍の編集から距離を置こうと思ったのか・・・
お金を稼ぐ、ことに特化をしなければ、
出版という業界はとても面白く魅力的です。
でも、お金をあげるから、出版社を作ってみれば?
といわれたら、資金は別のことに使います(笑)
そんな出版ですが、私はとても好きです。
嫌いの反対は好きであるのと同じように、
嫌いな部分もあるからこそ、好きなのです。
好きな人の反対は、どうでもいい人と同じ論理です。
述べたいことはたくさんあるため、
どんどん話がズレていきそうなので、
ここで話を一旦、「出版」に戻しますね。

それでも、書籍を出したい人が世の中、溢れているのか?

これはやっぱり、書籍のパワーがあるから、
この一言に尽きると思います。
ビジネスにしないのなら、本当に書籍は素晴らしいです。
書籍1冊、2000円弱、文庫なら1冊1000円前後、
数時間、ワクワクしたり、感動したり、モヤモヤしたり、
知識量が増えて、学びになる、想像力がアップする。
そして、何よりも「他者意識」が培われる。
本来ならば、とても「安い」ことです。
数時間から何日も楽しめるですから。

何よりも読む時間よりも書く時間の方が圧倒的に時間を費やしているのです。
著者が時間をかけて、何度も考えて修正している書籍には、
本来ならばどんな書籍でも「価値」あるもの。
つまらなかったと感じた書籍でさえ、金額以上の価値はあるのです。
たとえ途中で読むのをやめたとしても。
何かしら、読んだことによる「気づき」があるはずですから。

たとえば、
「つまらなかった」・・・なぜだろう?
「知っていることしか書いてなかった」・・・私はこのことを知っていたんだ
これだけでも、知っていることを知った、
という私にとっては「気づき」ですよね。

「知らないことを知る」ことも重要ですが、
「知っていることを知る」ことも重要だと
私は思っています。
何を知っているのか、って自分で理解するの難しいですよね。

だから、書籍の本当の素晴らしいことはここにあると思うのです。
世の中に役に立つ書籍を出したい、
面白い書籍を出したい、
というおこがましい気持ちだけで書籍の企画・編集をしてきましたが、
30代後半を迎え、もう少し客観的に俯瞰的に、
<書籍>というものに向き合ってみようと思います。

最近は、書籍という言葉ではなく、メディアという言葉に
なりつつありますが・・・。

出版業界には悲観的ですが、
出版には悲観的でありません。
むしろ楽観的です。
きっと誰かがイノベーションを起こし、
ずっと変わらなかった出版業界のビジネスモデルも
変わるでしょう・・・
意外にまだまだ遅いと予感していますがね。

紙には紙の良さがありますし、
もしかしたら、電子書籍は安く、
紙の書籍は超高級品になる未来もそう遠くはないと思います。

それならば、現時点で
「書籍を出版すればいいじゃん」ってことかな、
なんて思うのです。
書籍の価値は読者が決めることですが、
まあ、書籍を出す価値が自分にあるかどうか、
著者になりたい人は一番に考えるべきことだと思います。

そんなこんなで、書籍を出版することで、
<直接的>にはお金を稼ぐことはできませんが、
それでも出版に興味がある方は、
ぜひ、のぞいてみてください。笑

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