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学生時代を悔いなく過ごすために、目標の整理と進捗可視化で自身を奮い立たせる。


はじめに

みなさんこんにちは。asukaです。本日は、私が普段使用している、目標整理と進捗の可視化の仕組みについてご紹介しようと思います。これまでもそうした管理はしていましたが、ある出来事をきっかけに大幅に修正をしました。まだまだアップデートしなければならない点も多く、完成する日は来ないのでしょうが、現状について備忘録的な意味合いも含めて書き記そうと思います。

なぜやってみたか?

ではまず動機からお話しします。端的にいえば

「自分にとってより良い生活を日々送れるようにしたい!」

というものです。みなさんも生活習慣を見直して、より良い人生を送れるようになりたい、と思ったことがあるかと思います。私もそのクチでして、一回きりの人生をできるだけよくしていきたい、と強く感じています。「まだ学生なんだから生活習慣とか堅いこと言わずに毎日を楽しめばいいのに」と思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、私は「貴重な学生時代だからこそ、1日1日を自分の血肉となるように生きたい」、そう思うのです。意識高めに聞こえますね、自分で言ってて恥ずかしくなってきます。できた人間でもないのに・・・笑 でも、そのように思うようになったのは理由があるんです。先日、外資系の企業でインターンをして参りました。その経験を経て、

貴重な学生の時間を大切に過ごそう・・・!と心に誓いました。

その時に感じたことは下の記事に詳らかに記していますので、お時間があればお読みください。プチ社会人経験をとることで、文字通り肌で学生時代の大切さを実感しました。これまで無為に過ごしていた時間も多かったため、その気づきは私の中で非常に大きなものでした。

ただ、「よし!これから自分のためになる行動を日頃から心がけよう!」と息巻いたとしても、3日後にはその勢いが完全になくなっている・・・みたいなことが日常茶飯事なものです。それが人間というものです。仕事など、周囲の目がある事柄に関してはピアプレッシャーがかかり、習慣として継続することは容易いでしょう。しかし、「より良い人生を生きるための生活習慣」というような、自分だけで完結するような習慣は往々にして周囲の監視に晒されることが少なく、習慣化することが非常に難しいです。早起きしよう!と思っても、7時に起きれたことを褒めてくれたり、9時に起きてしまったことを叱ってくれたりする人は、大人のそばにはほとんどいないでしょう。そこで今回はこの課題を解消すべく、今回は習慣・タスク管理の仕組み化に挑戦しました。

従来から習慣やタスクの管理自体はしていましたが、どれもなんとなくの思いつきで作成する、といった非常に簡素なものでした。今回のインターンを受け、「人生の目標から逆算して日々の習慣・タスクを選ぶことにより、すべきことに対しての明確な目的意識を持つことができる、モチベーションが高まる」ような制度設計に挑戦してみました。なお、今回はNotionというツールを用いた管理を実施していますが、その基本的な仕様については説明を省いています。もし詳細が気になった方は他の方のNote等で調べていただけますとよろしいかと思います。

何を作ったか?

それでは早速どのようなものが暫定で出来上がっているかご紹介します。なお、さすがに目標自体は国家機密ですので、当該部分はほぼ全てマスクしています。結果的に見づらいものになっておりますがご容赦ください🙇
前述の通り、基本のツールとしてはNotionを使用しています。やはり管理といえばNotionですね。データやドキュメントの管理におけるUXUIが際立って優れていますのでこれ一択です。他にもいくつかツールを使用していますが、それは追ってご説明します。

この章では、以下の5つの項目に分けて、順に説明していきます。

  1. 全体像

  2. 人生の目標・ありたい姿(長期目標)

  3. 10年ごとの中期目標

  4. 達成のためのタスク(短期目標)

  5. 日々の具体的なタスク(Regular Task,Temporary Task,Event)

全体像

ではまず、今回の管理の仕組みを俯瞰していきます。今回は目標や習慣・タスクをこのようなフレームワークに則り設定しました。

前述したように、人生全体での目標から、具体的なタスクに下ろすことを意識した設計にし、長期→中期→短期、と時間軸で整理していきました。また、最下層に位置する具体的なタスクについては、「定常的なタスク」「一時的なタスク」「予定」に分割しています。詳しくは後述しますが、他のツールとの連携を円滑にする意図を持ってあえて分割しています。ここからはそれぞれの階層について軽くご説明していきます。

長期目標

まず最も高次に位置する長期目標からです。文字通り、人生全体を通してどのようなことを達成したいのかを一言で明文化しています。

さらに、それを具体的に深ぼる形で記入しています。「具体的にどういう状態なら幸せか」というポジティブな面だけでなく、「具体的にどのような状態になりたくないか」というネガティブな側面からも理想を言語化することで、解像度を上げていきました。

下の画像はポジティブな側面からの言語化です。このように、目標の言語化を具に行なっていきます。

なお、今回は一貫して目標の分類を、

・セロトニン的幸福(心と体の健康)
・オキシトシン的幸福(繋がり・愛)
・ドーパミン的幸福(成功・お金)

の3つで行なっています。精神科医である樺沢紫苑さんが提唱されている、幸せの分類をそのまま使用しています。まだ人生経験が浅く、どのようなことが自分の幸せにつながるのか確信を持てていませんので、ここは人生の先輩の力を借りることにしました。

↑こちらを参考にしています。

先ほど紹介したように、逆にこうはなりたくない!というものも、樺沢さんの枠組みに則り記していきます。

中期目標

続いては中期目標についてです。先ほど長期目標のところで具体化した目標を、さらに時間軸で分類し、「いつ頃までにどのような状態になっていたいのか」のイメージをここで膨らませていきます。

今回は10年ごとに区切って目標を設定しています。20代は学生と社会人というライフステージの変化を考慮し分割しています。30代までは割と明確に「こういう状態になりたい!」と思いつくことができましたが、流石に50代以降の目標は曖昧になりましたね・・・今から30年ほど後ですから、全然イメージが湧きませんでした。このくらいの年代になると、長期目標すらも変わっていそうです。笑

短期目標

次は短期目標です。中期目標で設定した各項目ごとに、「それを達成するとはどういうことか?」を細分化し、「それを達成するには何をすべきか?」という観点から、短期目標を設定していきます。

こちらの画像は、20代(学生)におけるセロトニン的幸福のために設定した中期目標のページです。中期目標の具体化のために、定性的な理想状態を詳細に記し、その達成度合いを図るために定量的な指標を設定します。そして理想状態の達成のために必要となってくるタスクを、「達成のためのタスク」というデータベースに蓄積していきます。

具体的なタスク

いよいよ最下層にあたる具体的なタスクについてです。前述したように、ここの階層は仕様の都合上、
Regular Tasks/Temporary Tasks/Events
に分類しています。
Regular Taskについては、毎日するタスクや、3日に1回するもの、月末にすることなどの、「期間を問わず、定期的に発生するタスク」が該当します。Temporary Taskについては、文字通り「一回きりのタスク」が該当します。「〇〇について調べる」「〇〇さんのプレゼントを買う」などがその例になります。
Eventについては、日時の指定がある予定を指します。「バイト」「眼科」「免許更新」「友達と遊ぶ」などが該当します。

下の画像は短期目標の個別ページです。プロパティに着目しますと、しっかり個々の短期目標に対してRegular Tasks,Temporary Tasks,Eventsの紐付けがされていることがわかると思います(Notionではこれをrelationと呼びます)。

長くなりましたが、こちらが今回作成した目標・習慣・タスク管理の基本的な仕組みになります。階層が多く複雑になり、画像も切れてしまい、わかりにくいものになったかとは思います。すみません🙇‍♂️

どのように使うのか?

ここからはこの仕組みの運用方法についてお話しします。
現在想定している運用方法は以下のとおりです。

  1. 具体的なタスクの可視化・進捗管理

  2. Regular Taskの進捗状況の可視化

  3. メタ認知によるモチベーションアップ

それぞれ紹介していきます。

具体的なタスクの可視化・進捗管理

こちらは、Notion上に以下のようなダッシュボードを作成することで実現しています。左には今日するタスク(Regular Task)、中央には締切が迫っているタスク(Temporary Task)、右には今日の予定(Events)が入るように設計しています。これを確認することで、今日1日は何をしなければならないのか、一目でわかるようになっています。

Notionのフィルタ機能を用いて、「今日の」タスクやイベントのみを自動でピックアップさせています。

また、詳しく個別に見ていきますと、Regular Taskについては「Missed」と「Done」の領域が存在しているのがわかると思います。

それぞれのタスクが完了したら、MissedのエリアからDoneのエリアにドラッグさせます(デフォルトがMissed)。これにより何が完了して、何がまだできていないのかを把握できるようにしています。

さらに、Eventに関しては、Googleカレンダーとの連携設定をしています。Googleカレンダー上で作成された予定が、そのままNotionのデータベースにも複製される仕様です。

Googleカレンダーで予定を作成すると・・・
しっかりNotionにも反映されていることが分かります!

個人的には、カレンダーに関してはGoogleカレンダーの方がUIUXで上だな、と感じます。直感的な操作で簡単に予定作成ができますし、仕事の予定とかってGoogleカレンダーに共有される、というシーンも多いですので。カレンダーについてはどうしてもGoogleが譲れなかったんですよね。かといって予定の蓄積がNotionでできないのも嫌だ・・・という欲張りな私ですので、GASを用いて連携させています(各種ツールを連携させられる、Google環境特化型のプログラミング言語のことです)。

Regular Taskの進捗状況の可視化

続いてはRegular Taskの可視化についてです。他の二種類のタスクとは異なり、Regular Taskについては、「どのくらい習慣化できているかを測る」ことが非常に重要です。他の二つは基本的に一回限りのものなので、進捗についてはさほどケアしませんが、Regular Taskについてはしっかりケアしていきます。そもそもそのケアがしたくてこれを作成した、という背景がありますからね。目的に適った形で良い習慣を継続し、1日1日を大切にするという目標の達成は、このケアにかかっているといっても過言ではありません。
しかし、一点だけ問題があります。それは、

Notionはデータの蓄積には向いているが、可視化には不向き

というものです。Notionはページ作成の自由度が非常に高いです。階層構造を簡単に作ることができますし、各ページ同士の連携も容易いです。だからこそ、私は長期目標から具体的なタスクまでの関係性を明瞭にすることができたのです。そんな素晴らしいNotionですが、データの可視化能力には乏しいというのが現状です。タスクのうち何割くらいが完了しているのか、といったものをグラフを用いて表現する機能が充実していません(本当に最低限、といった印象です)。ですから、Regular Taskの可視化には別のツールを使用する必要があるのです。

というわけで今回はGoogleのLooker StudioというBIツールを使用していきます(以下Looker)。これはデータの可視化に特化したBIで、無料でも機能が充実していましたので採用しました。長期インターン先で使用していたのですが、このBIは「インタラクティブな可視化」ができる点で非常に優れていますし、UIUXも素晴らしいです。今回の目標管理のシステムには、Looker、Google spreadsheet、GASと、たくさんのGoogleのツールを利用しています。Googleのサービスはすごいな、、、と毎回感心させられています。

下の2枚の画像はLookerのテンプレート画像です。リッチ度合いがすごい!


では早速Lookerを用いたRegularTaskの可視化についてご紹介します。基本的には下の画像のような形で、それぞれのタスクの完了状況を円グラフで可視化しています。

Dailyのタスクについては「やった」か「やらなかった」かの二択なので、
円グラフを選択しています。

上の画像は、Regular Taskの中でも、毎日する勉強のページを抜粋しています。これを見ることで、どの学習をサボっているのかが一目瞭然です。
また、先ほど私は、「Lookerではインタラクティブな可視化ができる」とお話ししました。その具体例として、「可視化対象期間の変更」があります。下の画像のように、対象期間を指定するボタンを配置しておけば、そのボタンから任意の対象期間を選択することが可能になります!

これを使用すれば、
対象期間を「今週」に指定→週次の進捗把握
対象期間を「今月」に指定→月次の進捗把握

のような応用をすることが可能になります。

また、Lookerでは別の可視化方法を利用することももちろん可能です。ここでは実際に私が運用している、睡眠習慣情報の可視化を例にご紹介します。下の画像をご覧ください。左上には睡眠時間の推移が、左下には起床時刻の推移が、右下には就寝時刻の推移が記録されています。

今回は時間や時刻といった連続値を用いるので、折れ線グラフを使用しています。折れ線グラフにおいても、先ほど同様に対象期間を自由に変更できます。下の画像は対象期間を直近30日に変更したものです。
他にも棒グラフや、マップチャート、散布図、ピボットテーブル等を利用することも可能です。

睡眠時間などが可視化されることで、
このばらつきを抑えていかねば・・・という気持ちにさせてくれます。
なお、グラフ中の色塗りのエリアは、目標とする時間帯です。ここに線を収束させたい・・・!

そして、このように作成したLookerのグラフを、Notionに埋め込みます。URLを発行し、それをembedするだけで、先ほどのレポートをNotion側で見ることができます!下の画像は、それをNotionのダッシュボードで実施したものです。これにより、わざわざLookerのサイトを訪問することなく、進捗をトラッキングできます

なんと、Notion上でも対象期間の変更等が可能です!すごい!

なお余談ですが、NotionのデータをそのままLookerに出力することはできませんので、この連携においては、以下の画像ようにスプレッドシートをハブとして使用しています。Notion→spreadsheetの転記にはGASを使用しました。GASの定期実行機能を用いて、毎晩0時に当日のRegular Taskを全てシートに出力させています。
しかし、spreadsheet→Lookerの転記は、コードを書く必要がありません!常に接続状態にあり、15分間隔でシートの情報更新を、Looker上での反映させてくれます。本当にITは凄まじい・・・

Parent Taskの列には、それぞれのRegular Taskに紐づく短期目標のページIDが格納されています。

メタ認知によるモチベーションアップ

最後はモチベーションアップに使用する、という精神論的な(?)お話をします。Notionの機能を最大限活用し、私はタスクを階層構造にする工夫を行いました。

今回のデータベースの階層構造(再掲)

このように関係性を明確にすることにより、個別のタスクに明確な目的意識を持つことが可能になります。

これは〇〇という短期目標の達成のためのタスクだ。
そしてその短期目標が達成できれば中期的に〇〇が達成され、
最終的に〇〇という長期目標に繋がっていくんだ

ということがはっきり理解できる、つまりはそういうことです。ジョブクラフティングと本質的には同じような気がします。

全体を把握することでメタ認知することができ、監視の目がない中でもセルフモチベートすることが可能になります。また、私だけかもしれませんが、理想って夢想するだけでも楽しい気持ちになりませんか。高次の目標を見るだけで、今日の小さな一歩に取り組もう、そんな気持ちになります。

今後の改善について

最後に、今後想定している改善の方向性についてお話しします。今のところは、LINEへのタスク進捗状況の通知に取り組みたいと考えています。

具体的には、
トークルームに、

「今日のRegular Taskの進捗状況」
「残り日数が迫ってきているTemporary Task」
「今日のEvent」

が送信される仕組みを考えています。コミュニケーションツールとして使用頻度の高いLINEに、「まだ〇〇が終わってないよ!」「〇〇の完了予定まであと3日だよ!」と連絡が定期的に来たら、嫌でも脳裏に焼き付きます。目標達成の確率が上がりそうではありませんか?生成AIのAPIを活用して、全て達成できたら、当日の夜や翌日にお祝いメッセージを自動で送信させるのも面白いかもしれません。こちらの機能実装が完了したら、またこのように書き記そうと思います。

今回は以上になります。7000字を超える分量になりました。。。ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!ではまた!


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