「時間がないからやりたいことができない」の正体
「なんだ、やれるじゃん」
昨日の投稿で娘がさみしいと言うので働き方を変えようと思っていると書いた。これまでは18時まで仕事をしていたのを娘の帰宅時間にあわせて15時で切り上げる。その分の3時間は夜か朝に充てる。できるところからやってみた。
まずいきなり15時で切り上げるのは難しいので終わりを16時に。
寝かしつけを21時にしていたのを20時に。
それに伴い、買い出し、夕食、風呂。
すべて1時間前倒しにしてみた。
結論、やりたいことはすべてやれた。タスクをしぼったわけではない。
今までどおり18時終わり想定でやっていたときと同じ仕事量である。
それも夜の時間を使うことなくである。つまり、2時間削って、仕事量は変わっていない。逆に言えばこれまで2時間を無駄に使いすぎていたということだ。
人はみな
「時間がない」
「やりたいことがあるのに、目の前のことをこなしていたら寝る時間になってしまった」
とよく言う。その気持ちは私も共感するし、だからこそ優先順位を決めて重要度の高いものから終わらせたり工夫してきた。そうすることで仮に時間が足りなくても「やりたいことはだいたい終えられたからOK」と思えるから。
ただ、北の達人コーポレーション代表取締役社長の木下勝寿氏は著書の中でこのようにおっしゃっている。
実際、OECDが発表した労働時間の推移に関するデータを見てみると、2016年時点の日本人の労働時間は1970年代と比べて年間487時間も短くなっているとのこと。一方で余暇にあてている時間もまた減っているそうだ。
つまり、時間が足りないのではない。時間の使い方が悪いということだ。実際、時間がないと言いながら、急な案件や急ぎの案件はできたという経験はないだろうか?
人は時間があると思うと1時間で済む仕事に3時間かけたりする。
一方、1時間しか時間がないと思えれば、同じ仕事でも1時間できちんと終えられる。
昨日の私はまさにこのことを痛感した。16時で終えなければならないという制限がなければ18時までやっていても、まったく同じタスク量で終えていただろう。
「時間がないからやりたいことができない」
このように悩む方はまず、普段のタスクの量とかける時間を見直すとよいと思う。
「その仕事や家事はその日にやることとして適切なのか?」
「その仕事や家事1回あたりにそんなに時間はかかるものなのか?」
さほど重要ではなくその日にやらなくてもいいものは手放そう。
時間をかけすぎていると感じる仕事や家事にはきちんと制限時間を設けよう。
その上で先にやりたいと思っていることをスケジュールに加えよう。
そうすれば「時間がなくてやりたいことができなかった」とは言わなくなるはずだ。