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地域に根ざし地域のために活動している人を支えたい 東北キャリアゼミ2023参加者インタビュー


東北キャリアゼミは、東北地方を中心に事業を行う企業の経営者や事業担当者との交流を通じて、それぞれの企業の新規事業や課題解決の提案を3ヶ月にわたり検討します。自身のキャリア形成や東北地方で働く選択肢を考える機会となっております。

今回から2回に渡って、東北キャリアゼミ2023(以下、キャリアゼミ)に参加した学生の声をインタビュー形式でお届けします。3ヶ月間のプログラムを通して、参加者が何を考え、どのような成長をしたのか?

第1回目は、東北学院大学3年 早坂空祐(はやさかこうすけ)さんにお話をお聞きしました。

インタビューアー:アスヘノキボウスタッフ 髙橋

東北キャリアゼミ2024のイベントページはこちら↓

早坂さんのプロフィール(2024年1月現在)
東北学院大学教養学部地域構想学科に所属。仙台市出身。趣味は野球観戦とランニング。世界遺産に関心があり、世界旅行に行くのが目標。


コロナ禍で動けなかった時間があったからこそ参加した

[髙橋]
それではよろしくお願いします!まず、キャリアゼミに参加しようと思ったきっかけや理由を教えてください。

[早坂]
キャリアゼミを知ったのは、大学の先生からの紹介でした。1・2年生の頃は新型コロナウィルス感染症の影響で動けない状況だったので、せっかく大学に入ったのに3年生になって何も自分がやっていない、動いていないということに2023年7月・8月に気づいてしまいました。そこで、キャリアゼミがあるのを聞いて、もし参加すればいろいろな人と関わることができるし、これからの自分を高めていくためにもきっかけになると思って参加しました。

[髙橋]
コロナで動けなかった時間があったからこそ原動力になりましたか。

[早坂]
そうですね。動けなかったからこそ、実際に会って、働いている人やその周りの人、今回ならば気仙沼の人など地元の人に会うことによって新しい学びがあると思いました。

[髙橋]
確かに、コロナ禍を経て対面の価値は高まったと思うので、それがきっかけでキャリアゼミに参加してくれて本当に嬉しかったです。

キャリアゼミは2つの大きな目的があり、1つ目は1 つの企業の懐に3ヶ月間入ってグループワークで通して新規立案や課題解決を狙う、もう1つはご自身のキャリアについても見つめます。

早坂さんは、気仙沼市で水産業と観光業に取り組む株式会社阿部長商店様の新規事業立案に取り組みました。

これからそれぞれのことを伺います。

グループワークでは発見の連続だった

[髙橋]
まずグループワークで発見したことはどのようなことでしたか。

[早坂]
自分の班は学科の友達と、もう1人は初対面の人でした。友達は、彼の全体像を知っているつもりでいました。しかし、彼の中に得意なことや不得意なことをキャリアゼミで発見できました。もう1人の方はコミュニケーション能力やプレゼン能力が高かったので、そういった面で本当に心の支えになりました。

阿部長商店チーム(早坂さんは左端)

[早坂]
今までグループワークは同じ作業をひたすらやっていくというイメージでしたが、「彼はこれが得意だからこれをやろう」「自分はこの作業が得意だからこの作業をしよう」みたいな本当にいい感じに分担ができましたし、分担のノウハウを学べたと思います。

[髙橋]
なるほどですね。お互いの得意なところと苦手なところ、両方を補って取り組めたとということで、例えばお友達はどんな良さがありましたか。

[早坂]
私たちのチームでは、交渉やアンケートを行うためにアポをとりました。その時、友達は人があまりやりたがらないこととかも率先してやってくれました。

[髙橋]
一方、自分やお友達の不得意なところも見つかったという話もありましたが、それはどうやって乗り越えましたか。

[早坂]
自分はアンケートを取るのがあまり得意ではなかったです。逆に、友達はプレゼン資料を分かりやすくまとめることが得意でない様子でした。なので、 「俺はプレゼンの資料を作るから、その代わり俺が求めたいデータを取ってきてね」と分担作業ができたのが非常に大きかったです。

[髙橋]
プレゼンのときも良いチームワークだと思っていたので、準備の過程の中でもお互いが助け合うことができていたのだとで改めて感心しました。

グループワークの様子

発想力を活かして地域の課題を解決する仕事をしたい

[髙橋]
キャリアゼミが掲げる2つ目標のうち、キャリア観について聞きたいです。キャリアゼミを経て変わったことやどんなありたい姿が思い浮かびましたか。

[早坂]
就職活動中ですけど、7月・8月くらいの段階までは、自分自身が何をしたくて、何が得意で、何を面白いと思っているのかが自分自身のことなのに全然分かっていませんでした。それこそ性格診断をしても、「自分は何なんだろう」というところが見えてこなかったです。しかし、このキャリアゼミを通して、例えば発想が比較的得意であることがなんとなく見えてきて、面白く解決策を見出すのが楽しくて地域の課題を解決する仕事につきたいと明確化していきました。なので、本当に3ヶ月間で大きかったと思います。

[髙橋]
発想が豊かという話があったけど、好きと得意が重なる部分が見つかって、ありたい姿まで納得できて3ヶ月での成長を感じられます。

活気がある人と直接交流して見えた自身のありたい姿

企業訪問の様子

[髙橋]
今後の挑戦したいことや展望、やりたいことを教えてもらえますか。

[早坂]
今回、地方でも課題解決のために頑張っている企業がたくさんあると知れたのが一番の大きな学びでした。阿部長商店様も含めて他の参加企業様や、NPOではアスヘノキボウさんといった様々な活気がある人と直に触れ合ったことで、地域に根ざして地域を活性化するために頑張っている企業のために将来自分が働く時もその人たちを支援したいとすごく思ったし、実際に本当に自分のキャリアを考える上で本当にいい学びだったと非常に思いました。

[髙橋]
確かに、地域の企業が地域のために働いていることは言葉では分かるけど、実体験としては掴みにくいと思います。今回は良い意味で学びになり、自分のキャリア観や次の目標としてつながってもらえて嬉しいです。

キャリアゼミを検討している学生へ

[髙橋]
ありがとうございます。最後に、もしご自身と似たような境遇の人が来年参加しようと検討しているならば、どんな声をかけたいですか。

[早坂]
本当にベタになってしまうかもしれないですけど、「迷ったら参加してほしい」というのが大きいですね。自分は特にそうだと思うんですけど、東北学院大学は他の比べたら、学力面で劣ってしまう部分がもちろんあると思っています。ただそれだけで、「他の大学が頭がいいから自分は何もできないよね」と諦めるのではなくて、 実際に飛び込んでから本当にできるかどうかを測ってほしい、判断してほしいと思いました。

[髙橋]
「迷ったら飛び込んでみろ」は力強い言葉だと思います。

[早坂]
本当に1番ではないけど、自分に自信がない人こそ、キャリアゼミに入って多くの学びを得てほしいというところが非常に大きいです。

[髙橋]
まさに新しい世界に飛び込んでくれたからこそ、3ヶ月で全然違うし、嬉しい成長を見られて自分も幸せです。

あとがき

全ての悩みは対人関係である

岸・古賀(2013)「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」より

どんなに「成長したい」「変わりたい」と思っても、1人で変わることはできません。本稿の筆者はアドラー心理学を読んで、全ての悩みが対人関係ならば、悩みを解決するのも対人関係だと気づきました。つまり、「成長したい」「変わりたい」という気持ちは人との関わりのなかでしか解決できないことだと思います。

今回、インタビューに応じてくれた早坂さんは「3年生になって何も自分がやっていない、動いていない」と気付き、「もし参加すればいろいろな人と関わることができるし、これからの自分を高めていくためにもきっかけになる」と信じて、キャリアゼミに参加してくれました。

東北キャリアゼミでは、東北地方を拠点により良い社会にしたいと情熱を持って課題や事業に取り組んでいる企業の経営者や事業担当者と一緒に取り組みます。あなたのキャリアや進路を考える大きなヒントになるかもしれません。

迷ったら飛び込んでみる

ぜひ、奮ってご参加ください。皆さんの参加をお待ちしています!



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