あしたのナース

救急で働いて5年目。 急性期病院の救急のリアルをお届けします。 コロナ1年前から入職…

あしたのナース

救急で働いて5年目。 急性期病院の救急のリアルをお届けします。 コロナ1年前から入職、2年目から完全にコロナの集中治療室、コロナ病棟勤務を経て、コロナ前の救急に戻りつつあるこの頃。

最近の記事

GLP-1ダイエット

①そもそもGLP-1ってなに?? 【GLP-1】とは私たちの体の中にある血糖値を下げるホルモンのこと。GLP-1が食事をとると血糖値をさげろ!と言ってすい臓へインスリンの分泌を促します。脳へ刺激して食欲を抑える作用もある。 元々は2型糖尿病(食べたいものを好きなだけ食べたりして糖尿になった人)の治療薬。 ②メリット、デメリット メリット…食事制限、運動をしなくても痩せられる可能性がある デメリット…自費診療のため多額のお金がかかる。毎日飲む内服薬か、週1の注射か。どっちに

    • 病院の春の訪れ

      まだまだ1月半ばですが、来月くらいになると病院には春の訪れがきます。 それがなにかと言うと、 【OD 急性薬物中毒】【飛び降り】です。どっちも自殺未遂ですね 春先って何故かわからないですが、精神の病気を持った人がざわざわし始めるんです。 私の母が地域包括支援センターという地域支援をするところに勤めているのですが、そこへの精神の病気を持った人の死にたいなどの相談が増えてくるのも春先みたいです。 私たち救急で働いている人は、ODや、飛び降りの人が増えてきたら、「あぁ春だな」って

      • 看護師のキャリアアップ②

        先日は院内のキャリアアップについてだったので今回は院外のことについて書きますね。 ①看護師として働くか ②業種ごと変えて働くか ③専門、認定以外の大学院進学するか ④ワーホリなどで海外にでるか ほとんどの人はこの中で分かれると思います。 ①看護師として働く クリニックや派遣、企業、施設で看護師として働く、または行政などで働く。 これのメリットは看護師資格を持って働くので、他の人たちより高収入になるということです。 デメリットとしては種類を選ばないと病院で働いていた時より

        • 看護師のキャリアアップ①

          しばらく空いてしまいましたね。 今日は久しぶりに書いてみようと思います 今日の話題は看護師のキャリアアップについて この話題は看護師をしてる人なら絶対一度は悩む話題だと思います。ずっと今の病院で続けるのか、他のところを探すのか、それとも‥。 かくいう私も現在進行形で悩んでいる所です。自分の整理のためにも書いてみようかなと思っております。お付き合いください 看護師のキャリアは大きく分けたら二つあると思います。 ①看護師、保健師、助産師を続けるのか ②他の仕事を探すのか

        GLP-1ダイエット

          サル痘は新しい感染症ではない

          【サル痘】 サル痘とは1970年にコンゴ共和国で確認された、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症である。 今回の感染は2022年5月に流行地域に渡航歴のない人が欧州、米国に感染確認されたことにより話題なった。 日本では感染症分類第4類に指定されている。 第4類は、近年話題になった「デング熱」や「マラリア」などと同じ分類である。 【感染経路】 飛沫感染(くしゃみなど) 接触感染(性的接触も含む) 【症状】 発熱、四肢から全身のポツポツ、頭痛、リンパ節の腫れな

          サル痘は新しい感染症ではない

          看護師の恋愛取扱書

          世間一般から見た、看護師の恋愛のイメージはどんな感じなのだろうか。 もちろん、女社会ではある。 出会う異性といったら、同業者しかいないのも現実である(笑 同業者…医者、看護師、放射線技師、検査技師、理学療法士などなど 人によっては医者と付き合うということもなくはないが、患者さんを危険にさせないために、看護師は医者と同等に渡り合わないといけない以上、付き合いたくないとなるのも現実である。なんでも意見を言える職場でないといけないからである。 また同業者と付き合えば、職場も家も

          看護師の恋愛取扱書

          看護師の日常ルーティン2

          前回は日勤についてだったので、今回は夜勤(夜の業務)について! 前提として、私が働いているところは三次救急といって命が危険な人が運ばれてくる都内の大きい病院です。その中でも救急という特殊な所で働いていることを前提にしてます。 みなさんがイメージしやすいのは「コードブルー」でしょうか。あんなにイケメン、美女のDrはあまりいないですけど笑 コードブルーでも運ばれてきて最初に運ばれる部屋ではなくて、その次のベッドがいっぱい並んでる部屋、あそこがHCU(high care uni

          看護師の日常ルーティン2

          看護師の日常ルーティン

          一般の会社でも自分の会社以外どんなことをしているのかわからないってことも多いだろう。それが病院という閉鎖された中だと余計にわからないと思う。 今回は看護師が日勤(昼間勤務)、夜勤(夜間勤務)にどんなことをしているのか書いてみる。 ⚫︎日勤(昼間勤務) 8:00〜8:30   勤務開始前受持ちの患者の情報収集 →受け待ちの患者がどんな病気で入院しているのか、どんな治療をしているのか、検査はなにがあるのか、夜の状況をカルテから情報収集。 カルテには患者の疾患、治療方法、時間で投

          看護師の日常ルーティン

          医療が逼迫するほどのコロナ渦の中現場は何が起こっていたか

          まだまだ猛威を奮いそうなコロナであるが、今回はコロナの中病院の中はどんな状態だったのかを正直に書いてみる。 事の始まりは、私が1年目の12月。中国で何か流行り始めたということからである。 私は大学の時の研究で感染症学、広域看護学を専攻していた。そのため、先のSARS.MARSが流行した際に中国が隠蔽したことを知っていた。そのため今回も重大なことにならなければいいがと思って経過を見ていたことを覚えている。 そして、1月。まだまだコロナという名前は知らない人が多かったと思う。

          医療が逼迫するほどのコロナ渦の中現場は何が起こっていたか

          自分の最期を決めるということ。

          自分の最期を考えたことがあるだろうか。 とんでもないタイトルだと考える人もいるかもしれない。 最近話題なっている終活。もうちょっと歳を重ねてからやることだと思ってるかもしれない。 わたしも大学生の時はそう思っていた。救急で働くまでは。 救急で働き始めて3年。 色んな人の最期を看取ってきた。おじいちゃん、おばあちゃんだけではない。働き盛りの40代のお父さん、同世代くらいの若者。亡くなる理由も様々だった。もちろん元々持病があり自分の死期をわかっている人もいる。 しかしいきなり

          自分の最期を決めるということ。

          看護師からみた都会生活の老後

          進学や就職で上京した人は多いと思う。 その中で何%の人がパートナーと出会い、結婚し、子供があり、老いる人がいるのだろうか。 何%の人が独身でいるのだろうか。 看護師として働きはじめて私は都会の闇をみた。 身寄りがなく、誰も頼る人もいない、兄弟、親戚、友人とも縁が切られ1人孤独に亡くなる人。 そんな人が地方より多いと感じている。 別に「おひとり様」でいることが悪いとは思わない。 結婚しないというのも選択肢の一つであろう。 でも、「おひとり様」でいることと「孤独でいる」という

          看護師からみた都会生活の老後