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翻訳者とMac

いきなりですが、私はMacが好きです。家での仕事にはMacBook Pro、外出先での仕事にはMacBook air、スマホはiPhoneを使っています。

iPhoneが世に浸透して、Apple製品も昔ほど遠い存在ではなくなりましたが、デザイナーがMacを使うというのはあまり不思議がられることはないのですが、やはり今でも、翻訳者はWindowsを使うべきかという質問を受けることがあるので、今日はそんな話をしていこうと思います。

Macユーザになったきっかけ

学生の頃初めて買ったノートがiBook G4でした。その理由は、Appleが、留学先の田舎でも壊れたらカスタマーサービスが対応してくれる唯一の会社だと言われたから。今考えるとどうでもよかったような気がしますが、当時は周りにMacを使っている人は誰もいなくて、パソコン購入について相談する相手もいなかったので、それがすごく大事な気がして。まだ大学のレポートが手書きでも良かった頃ですから。。

今ではWindowsのPCを買うなんて考えられないと思うくらい、Macに慣れました。購入後、箱から出せばすぐに使えるし、Mac用のOfficeも今はそんなに高価なものではないし、互換性も学生の頃に比べてかなりよくなりました。

Webデザインの学校に通っていたときに先生が、「デザイナーとしてMacじゃないパソコンのデザインは我慢ならない。デザイナーとしてMac以外のパソコンを持つ気にはならない」と。

その先生ほど強いこだわりはありませんが、確かに、カフェとかでMacを開きたくなる気持ちはわからなくもないし、Macのノートを開くだけで、仕事の気分は上がります。

私は、最初のパソコンがMacで、ちょうど買い替えのタイミングでWEBデザイン勉強を始めたので、MacBook Proに買い替えましたが、その頃から翻訳の仕事もするようになりました。

私が翻訳をするときに使っているソフト

翻訳の仕事をするときは、Mac用のOfficeか、Pagesを使います。

① Office for Mac

やはり、受け取ってもらうお客様や翻訳会社さんが、確認のためにファイルを開き、作業をするためには、Microsoft Officeを使用して納品するのが一番よいと思います。

② Pages / Numbers / Keynote

納品の際は、Word / Excel / Power PointやPDFに書き出して送る必要がありますが、依頼者がMacを使用している場合は、特に気にせず依頼をしてくれます。Pages / Numbers / Keynoteのファイルそのままで納品したことはありません。

③ Adobe Acrobat

原稿がPDFで送られてくることがあったり、納品時に念のために合わせてPDFファイルも送ることがあるので、これはなくても良いのですが、持っているととても便利です。

翻訳者がMacを使うデメリットは?

実際に私は翻訳の仕事を受け、Macで作業をし、納品しているのですが、今までの経験上、翻訳会社がら仕事を受けるのであれば、やはりWindowsがあるといいと感じることはあります。

翻訳会社によっては、WindowsのOfficeのバージョンにまで気をつけて作業をし、お客様のご要望に合わせて納品している会社があります。翻訳のクオリティだけでなく、レイアウトやフォント、文字化け等がないかなど、細かくファイルを作り上げるところまでを業務としている場合は、Officeのバージョンが違うと、余分に調整作業が発生することがあります。そのため、効率を考えて、翻訳会社が求めているOfficeのバージョンを使用している翻訳者さんを選ぶ場合があります。

上記の理由で、ある程度翻訳のスキルや経験があっても、同じような経歴の翻訳者さんが他に何人かいた場合、別の方に仕事がいってしまうことがあります。

また、翻訳専用ソフトがMacに対応していないことがあります。その仕事がどうしてもやりたい!と思ったら、やはりWindowsが必要になるでしょう。

翻訳者はWindowsを使わないとダメ?

私は、Macを使用していても、翻訳の仕事を受けているので、必ずWindowsのパソコンを使用しなければならないというわけではありません。

翻訳会社やお客様によっては、レイアウトやフォント、文字化けのことは気にせず、翻訳にだけ力を注いでくれたらいいと、ベタ打ちの納品でも良いと言ってくれるところもあります。

私はこれまで翻訳会社2社とお仕事をしてきましたが、私が翻訳するのが契約書やホームページの原稿で、特に細かい調整の必要がないということもあると思いますが、どちらとも特に問題なく仕事ができています。

また、翻訳後に、Illustratorのファイルにデータを入力して納品する場合も、文書作成ソフトのことを気にする必要はありません。

私はどちらが良いと思うか

私はMacユーザで今のところ困ってはいませんが、今後翻訳のお仕事を増やしていこうと思ったら、一緒にお仕事をする翻訳会社のスタイルに合わせてWindowsのPC、そしてOfficeをバージョンまで考慮して購入することを検討するかもしれません。

ですが、今後もっと別の方法や新しいソフトを使ってテキストを共有するのが主流になるかもしれませんし、受ける翻訳の分野によっても、求められるソフトが異なるかもしれませんので、これから翻訳の仕事を増やすために、まず新しいパソコンを買おう!とは考えないと思います。

結局は、どの割合で翻訳の仕事をするか、どの分野の翻訳をするか、お客様は誰(翻訳会社・企業・個人など)で何を求めているのかなど、自分の翻訳者としての仕事スタイルを考え、必要に応じて、お仕事を受けやすい、また作業がしやすい道具として考え、一番適したものを選ぶと良いと私は思います。



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