「渡辺ベイズ」元数学科による解説
私は大学時代は千葉大学の数学科に在籍していました。
そして、現在は東京工業大学の大学院に移籍し、渡辺澄夫研究室の修士学生として勉強しています。
そんな私ですが、渡辺先生の研究室に入ったからと言ってすぐにベイズ統計ができるようになるわけでもありません。
当然、私も渡辺澄夫先生が書いた「ベイズ統計学の理論と方法」を勉強している身分です。
しかし、この本を読んでいるうちになんと数学的に高度なことかと驚きました。
4章からは多様体だとか、超関数だとか、弘中の特異点解消定理だとか、私が大学生のときに一生懸命勉強した数学も含めいろいろな数学がばんばん使われています。
とくに私は偏微分方程式や関数解析が専門だったので、超関数なんかは得意中の得意です。
私は真剣に博士進学を視野に入れて勉強していたのでそれなりに数学はできるつもりです。(自分で言うのもどうかと思いますが信用を得るために言うと東工大の院試で系内1位だったことを噂を聞いた他大の先生がこっそり教えてくれました)
しかし、いろいろあって(主に経済的な理由だったり前の研究室を出て渡辺研に移ったりしたことから)数学での博士進学は断念してしまいました。
さて、少し話がわき道にそれましたが、これから自分が勉強したことをまとめて発信していけたらと思いこのマガジンを思いつきました。
というのも、データサイエンティスト界隈では渡辺ベイズを理解したいのに、多様体あたりで一気に訳が分からなくなってどうにも進めないという声をよく聞きました。
それならば、せっかく勉強するんだし、勉強したことを記事にして共有していければと思った次第です。
というわけで、これからなるべく価値のある記事を書いていければと思っております。
興味のある方にお付き合いいただけると嬉しく思います。
やってみないと分からないところはありますが、おおよそ2週間に1回程度記事を配信していけたらと思っています。