ストームトルーパーのヘルメットを(500円ぐらいで)作ろう
これ、映画『スター・ウォーズ』に出てくるストームトルーパーのフィギュアなんですがやっぱりすごいデザインだと思いませんか？
スター・ウォーズの映画は観たことないけどこいつのことは見覚えある、って人も多いかと思います。
スター・ウォーズの１作目(『新たなる希望』)の冒頭の、こいつらが宇宙船のドアをドカーンとブチ破ってどやどやとなだれ込んでくるシーンを見るだけで
「いま現在の地球じゃない！」
ということを強烈に印象づけられます。
への字ぐち！
２つの目がある！
(いまのバイクや作業用のヘルメットにこんな「左右に分かれた目」がついていることなんてあまりないです。)
こんな明確な「顔」なのにツヤッとした真空成型のプラスチック製なので、量産工業製品特有の「軽さ」がある。
地球とは違う進歩の仕方をした文化やテクノロジーのたまものだということが一目でわかります。
彫刻的にも、
目のまわりの部分の「流れるように出て、ひっこんで、出る」というなめらかな切り替えの美しさやしもぶくれ部分のボリューミーな膨らみなど、立体物のうま味としてたまらんものがあるんですよね。
初期のトルーパーのヘルメットはCGではなく粘土で原型を作っていて、実際に手の中で生まれたモノだからこそ、この「うま味」が出ているんだと思います。
私は映画『スター・ウォーズ』が大好きで、そこに出てくる遠い昔、はるかかなたの銀河系のいろいろなメカやアイテム、コスチュームのデザインが大好きなんですが、中でもこの帝国軍の兵士・ストームトルーパーが被っているヘルメットが特に好きなんですよね。
なので、作ります。約500円で。
材料は前回グリードのマスクを作るのにも使ったスポンジマット。
(グリードのマスクの作り方はこちら→ https://note.com/astroonsen/n/nea45a3b07b7c )
まず型紙を作りましょう。
皆さんのご家庭にも１つや２つはあるストームトルーパーのフィギュア。これの頭にマスキングテープをすき間なく貼ります。
なんかこれだけでもカッコいいね。
左右対称で作るので貼るのは半分だけでいいです。
(厳密に言うとさきほど書いたように、手作業の粘土原型から作られているのでストームトルーパーのマスクは左右対称じゃないんですが……。映画を一時停止してみて下さい。目の形とか左右でけっこう違ってます。)
(この左右非対称さが独特の「ストームトルーパーっぽさ」を出してるので、こだわりたい人はこだわってみてもいいかもしれません。)
(もっと言うとアップで撮影するとき用に作られた６体とその他大勢ではへの字ぐちの形が違って歯の本数も違ったりするんですが……、まぁこういう話をネチネチするとモテなくなるので今日はやめときます。)
……えっ、ストームトルーパーのフィギュア１つもない！？なんで！？
じゃあ、はい、これ。
貼ったマスキングテープを分割しながらはがしたモノです。
フィギュアの身長が30センチ、ストームトルーパーの設定身長が約180センチなので、このマスキングテープで作った型紙を６倍に拡大コピーすれば実物大になります。
あとは前回グリードのマスクを作った時とおなじ。スポンジマットを型紙通りに切って、瞬間接着剤で貼り合わせていくだけです。
あ、目の下とか頬とか口とか、模様が入ってるパーツがあるんですが、これは
テープでマスキングをして、
スプレーで色を塗りました。
筆で塗ってもいいんですが、この方が「量産品っぽさ」が出て完成度が１段あがりますよ。
あ、それと目の部分にいれるカバー。
これは暗記用の緑の下敷きを、
切って、
沸騰してるヤカンの湯気を当てながらぐーっと曲げて、湾曲させたものを、
はめました。
(この目もアップ撮影用のマスクは凸レンズ状、その他大勢は平面だったりす……あぁ、モテが。)
はい、ひと晩熟成させて完成したものがこちらです。
ドジャーン！
どうでしょう？なかなかリアルじゃないですか？
材料費500円のスポンジ彫刻には見えないですよね！見えないんですよ。うんうん、見えない見えない。
下手したらファンの間でも「出来がイマイチ」と評判がよくない「『ジェダイの復讐』の撮影に使われたストームトルーパーマスク」よりストームトルーパーらしさ出てないですか？
急に学校がお休みになってウチに引きこもることになってやることがない……なんて方は、世の中マスクが足りてないみたいだし、ストームトルーパーマスクでも作ってみたらいいんじゃないでしょうか？
みんなで作ってレイア姫に「ストームトルーパーにしては小さいわね」って言われたり、ストームトルーパー同士「新型のVT-16はもう見たか？」みたいな話をしたらたのしい気分になれるかもしれません。
それでは、フォースと共にあらんことを……。