アレニウスとカール・セーガン「コスモス」
古本屋で発見した岩波文庫1951年第一刷、1987年第17刷の「史的に見たる科学的宇宙観の変遷」アーレニウス著、そしてあの寺田寅彦訳
古本屋で手に取ってみた時こういう本あるよね、宇宙の生成の神話からニュートンなどの近代科学の解説や生命の考察をまとめたもの、と思って本棚に戻して通り過ぎた。なんといっても1908年出版である。
しばらくして、これって時点修正したら、カール・セーガンの「コスモス」のストーリーじゃねと気がついた。
私が中学生の頃、コスモスがテレビで放映され、先生が教室で流してくれたこともあった。
コスモスの本を買い夢中になって読んだ。それで私は理系研究者に進むことになっていった。
宇宙の神話から現在の物質の成り立ち、素粒子、核物理、銀河、ブラックホールやクェーサー、パルサー、生命の進化、DNA、分子生物学、もちろんさわりのところだけど私には十分で、その余波で高校生の時は大学の教科書を読んでは、成績を落としていた💦
あいにく、大学の教科書をよみ、大学入試もそつなくこなす能力はなかったようだ。
最近、といっても数年前はDVDのセットを買ってしまったり、改めて量子力学や素粒子、一般相対性理論の教科書を読み直したりして、特にブラックホールがクェーサーとして働くメカニズムが面白かったら、ブラックホールの直接観測可視化が出てきて興奮した。
生命分野ではコロナなどのタンパク質の話などに直結した。
そんなことをおもいながら中を再見すると、なんとカントの宇宙論などへの反論が結構ある。カントの宇宙論の無からの生成はホーキングが何故か引用している。
ほかデカルトなども引き合いに出され批判されているがそれは気の毒というものだろう。
アレニウスは化学から見ると熱力学の大家であり、アレニウス・プロットなどは今でもよく使われる。
というわけで読むのが楽しみ。