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「土地の力」 高橋たか子

福田さんに教えてもらった作家さんの本。

ちょうど今読んで報告をまとめているアベラールとエロイーズの中世の修道院の生活が現代ではどうなっているか、巡礼者の目を通して修道生活を見ることができる。ベネディクト会の修道院に滞在。

沈黙、自己放棄、浄化、離脱、修練、処女、砂漠など調べてきたキーワードが出てくるので今の作業は間違ってなかった。と嬉しくなる。告白についての具体的なシーンは出てこなかった。近いシーンはあるが。
今、第一部を読み終え、第二部イタリアに入ったところ。

その後は帯によればイスラエルなのでタイムリーである。

読んでいると白黒フィルムの映像になる。もしくはいつかみたヨーロッパ映画の風景か。あるいは、私がフォントネの写真を白黒で残したからか。

「あなたは苦しみは浄化するとおっしゃいましたが、ここを満たしている沈黙も、浄化のはたらきをしますね」pp145

後半が楽しみである。

シトー派 フォントネの食堂


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