(フーコーに興味ある人向け)性の歴史3巻の要約を作成中ですが、手戻りが多く
フーコーの性の歴史3巻の要約を作って、週一くらいで公開していこうと気楽に作り始めたのですが、結構難しくなってきました。
私が気になっていた所だけやっていたのですが、書かれた全テキストの意味や、よくわからなかったところの再考を始めたらいくら時間があってもできません。当たり前か。
そこまでする必要もないような気がしますが、ストア派の本を調べたり、ガレノスの解説本を広げたり、エティオピア物語を参照したり。
プルタルコスはチラと見たけどセネカやキケロはまだ読んだと言える状態でないし。
仲正昌樹先生の本で確認したり。すると余計わからなくなってフーコーに戻るみたいな手戻りばかりです。
言い訳ばかり書いていてもしょうがないので少し小ネタを。
性の歴史3巻には最後の最後の終わりに、処女(童貞)の話が出てくるのですが、読み返してみると第4章のガレノスをメインテーマにソラヌスが処女について書いていることを紹介することに気がつきました。
と当時の学説を並べ、ソラヌスは処女性に与する:
と処女性が賛美されるのは、自然の共通の掟さえなければ処女でいた方が良いということになります。さてフーコーはこれをどう解釈するのか。
と性行為はギリシア時代には快楽を活用・禁欲して自己や他者の統御に役立たせていたことから変わり、ローマ帝政期ではむしろ性行為は養生論的に人体に害を及ぼすので「掟」がないならば、性行為はない方が良いということに変わってきた。そして、このテーマは3巻にははっきり直接連動しているかどうかはっきり書いてないけどエティオピア物語の愛・純潔・結婚のテーマと合流してくるはず。そして第4巻で、さらにキリスト教では処女・童貞がテーマとして設定されるのである。
とまたぐと3巻の内部のリンクの確認、2・4巻の内容ももう一度確認しなくてはいけなくなるということです。
というわけで中途半端ですいませんが現況報告でした。