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今日は日本人宇宙飛行記念日〜宇宙開発茨の道は茨城でターンアラウンド?〜


WARPSPACEに今年11月からジョインした、山下浩史です。

この記事は、WARPSPACE Advent Calender 2021 の2日目の記事です。

転職と同時に、つくば市に単身引っ越し、十数年ぶりの一人暮らしをしています。

なるべく週末には、神奈川に戻り、二拠点生活になりそうです。

WARPSPACEでは、

Compus of Behavior(行動指針) として、

01. Leap
02. Goal Oriented
03. Decide with fact
04. Chase one chance
05. Resilient spirit
06. Respect your crew
07. Love family
08. Adventure
09. Be attractive

の9つを掲げています。

どれをとってもすごく素敵なインパクトのある言葉で、どれを選ぶか迷ってしまうので、欲張りな私は、今回は章ごとに、全てのテーマを入れてみようと思います。

ご存知でしたか?日本人宇宙飛行記念日:04. Chase one chance

12月2日は、日本人が初めて宇宙に行った日です。

====☆ 日本人宇宙飛行記念日とは ☆====

12月2日は、「日本人宇宙飛行記念日」って知ってましたか?
1990年12月2日に、TBSの記者で、前ワシントン支局長の秋山豊寛宇宙飛行士が旧ソ連のバイコヌール宇宙基地より宇宙船ソユーズTM-11によって、宇宙に打ち上げられ、日本人初宇宙飛行に成功しました。
TBSで生放送された、『日本人初!宇宙へ』の打ち上げ時視聴率は36%にのぼり、地上からの呼びかけに思わず応じてしまった日本人の宇宙からの第一声は、「これ、本番ですか?」でした。

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「これ、本番ですか?」というのが、最初の言葉というのは、いかにも日本人記者らしくて面白いですが、中年の記者がTBSの98人の中から敗者復活で選ばれる、まさにワンチャンスをモノにした日本人宇宙一番乗りでした。

後ほど、秋山飛行士とは、日本航空協会の委員会や各種イベントなどでお話する機会が度々あったのですが、鋭い弁舌で世界情勢を斬るお姿に、何度も感銘を受けました。

当時の国際情勢:03. Decide with fact

1990年当時の国際情勢は、ソ連のペレストロイカが行き詰まり、ゴルバチョフ書記長が軟禁され、米ソの冷戦が終わりを告げた年でもありました。

当時、中学生ながらに、宇宙から送られてくる映像に、秋山飛行士の記者ならではの親近感のあるぼやき口調の宇宙生活の解説に、ワクワクしたのを覚えています。

当時宇宙開発事業団(NASDA)で訓練を受けていた毛利衛飛行士は、1988年に飛行予定でしたが、スペースシャトル・チャレンジャーの事故で延期で、「ふわっと'91」として、1992年9月12日に初飛行。こちらは9月12日が「宇宙の日」となっています。

ちなみに、1991年ソ連崩壊に伴い、セルゲイ・クリカレフ飛行士は、1991年から1992年にかけて311日間滞在していましたが、地球に帰る頃にはソ連はなくなっていました。

森の生活:08. Adventure

冒頭の写真は、秋山飛行士も訓練した、モスクワ郊外の森の中にある、「星の街」の入り口。

ソ連のロケット開発の初期の中心人物で、死ぬまでその存在を西側諸国に明らかにされなかった、セルゲイ・コロリョフが愛し選んだその森は、当時は秘密でしたが、現在は、ソユーズで飛び立つ多くの日本の宇宙飛行士も訓練を受けるようになっています。

ロシアでは、ダーチャという、週末に都会の喧騒を離れ、郊外の森の中で生活するニ拠点生活のような習慣があります。

宇宙という無機質な舞台の訓練でも、森の中だからこそ、自然と一体になった直感力が上がるのかもしれません。

森の中にある星の街

ユーリズナイトとつくば:07. Love family

日本では、私が一時期、1961年4月12日のソ連のユーリィ・ガガーリン少佐による人類初宇宙飛行を祝う、世界的宇宙音楽イベント「ユーリズナイト(Yuri's Night)を開催させていただいていました。

2008年の日本科学未来館のイベントでは、秋山飛行士とならんでTBSの候補だった、菊池涼子さんにトークショーの司会をしていただきました。

このイベントを一緒に企画していただいたのが、つくばで宇宙関連の翻訳やニュースなどで活躍されているジャンプトゥスペースの大島佳世子さんでした。

その前年2007年には、筑波大学でも、ユーリズナイトを開催したことがあります。

「宇宙村」と揶揄されることもあった宇宙関係者の小さなコミュニティですが、みんな宇宙が好きで繋がっている、家族のような温かいコミュニティが、仕事だけではなく、草の根の宇宙イベントや研究会、ボランティアの開発プロジェクトなどの活動を通して、醸成されてきました。

多様な宇宙:06. Respect your crew

近年は宇宙イベントも多種多様なものが増え、色々な機会で宇宙に触れることも多いような気がします。

WARPSPACE でも、従来の宇宙産業の枠を超えた、多様な人材が活躍できる場が揃っています。

私もまだ入社1ヶ月で慣れない事も多いですが、非常に魅力的で気配りのできる思いやりのある人々に囲まれ、クルーとして皆さんを素直に心から尊敬しています。

EXPO'85の想い:02. Goal Oriented

つくば市には、国立研究法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身の一つ、宇宙開発事業団(NASDA)が、1969年4月に設立され、日本における「宇宙の街」として、つくば研究学園都市の中心施設の一つとなり、1985年の科学万博つくばEXPO’85でも、宇宙関連の展示は中心の一つでした。

小学生ながらに多大な影響を受けたこの万博のマスコットキャラクター「星丸」が、パッケージに入った、サザコーヒーを思わず買ってしまい、会社に持っていって飲んでいます。

TXつくば駅前、WARPSPACEからも程近い、つくばエキスポセンターの星丸カフェ

当時のバブル期のつくば市の産業政策で建てた都市計画も、現在では駅前でも廃屋の公営住宅が目立つなど、なかなか理想の街を維持するのは難しいですが、これからそのような施設や土地も活用した地域活性化に力を入れていくとのことで、大いに期待しています。

民間宇宙開発茨の道:05. Resilient spirit

実は私も、以前民間宇宙ベンチャーに所属していたことがあり、日本での民間ビジネスとしての宇宙産業の厳しさを目の当たりにしてきました。

民間の宇宙開発は、近年こそ注目されてきましたが、中々成功例のない茨の道ではありますが、月面探査チームの立ち上げ支援、宇宙政策調査などを通じて参入障壁が下がりつつあることを実感しています。
近年では、民間宇宙開発へ様々な優秀な人材が他分野から流入し、民間で宇宙開発をすることの様々な課題が少しずつクリアされてきつつあります。

光明が見えてきた、ターンアラウンド(方向転換):01. Leap

宇宙スタートアップの活気も溢れてきた現在、若い世代の新しいプロジェクトの進め方が、今までの高い技術を背景とした日本の宇宙開発のやり方と融合して、新たな境地を生み出す日も近いでしょう。

茨城でもダーチャ?:09. Be attractive

JAXAつくば宇宙センターのあるつくば市、茨城県では、宇宙産業の振興政策も手厚く、10年ほど前から、茨城空港を利活用して宇宙の拠点をつくる計画などもありました。

WARPSPACEをはじめとした、テック系スタートアップも、様々な支援を受けて、地元茨城県に根付いた活動にも力を入れています。

つくば市の郊外には、つくば文化郷や、旧市街の北条地区にある矢中の杜など、素敵な古民家があったりして、私も早速いくつか訪れてみました。

つくば文化郷
旧市街地北条地区のつくば道マップ

石岡市などのつくば市近郊にも、八郷など、とても素敵な景観の残されれた、特定用途制限地域があります。

地域仮想通貨を利用した地域コミュニティ活性化事業など、地方創生関連をさせていただいた時期もあったこともあり、WARPSPACEのような宇宙スタートアップをはじめとするテック系スタートアップが、つくば周辺で新たな雇用を創出し、茨城ダーチャ生活を生み出せるのではないかと、期待しています。





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