【実話シリーズ】私に起こった出来事13公正証書案が届かないわけ
前回のお話はこちら
申請依頼しているはずの 公正証書案が
できているはずの予定期日を過ぎても届かなかった。
何かの手違いの可能性もある。
弁護士の先生もお忙しいのだ・・・
そんなことが頭に浮かんだがとにかく確認の電話をいれることにした。
電話には秘書の方が出られた。
連絡は全て秘書の方を通していた。
「調べますので 折り返し連絡します」
とのことだった。
ほどなく 連絡があった。
「必要な書類が届いていないのですが・・・」
わたしは 1ヶ月以上前に必要と言われていた書類を整え
あとは夫の署名をして提出するだけ
と 書類一式を
「この封筒に入れて 公証役場に送付して」と夫に手渡していた。
夫が送付していない可能性があった。
「わかりました すぐに確認します」
電話を切って夫に連絡を入れた。
その時夫は無職で 忙しいことなど何もないはずなのに・・・
私は仕事やマンションのことなどなど
超多忙を極めていたので そのことを思うと
急に怒りが込み上げてきた。
「暇なくせに・・・」
が ここは冷静に 書類送付の件を確認した。
「すぐに送ります」
と一言 ラインに返信があった。
送っていなかったのだ。
離婚したくないわけではない。
したいと言い出したのは夫の方だ。
ただ この事務的な処理が面倒だっただけなのだ。
余計に腹が立ってきたが ここで とやかく言っても前に進まない。
伝えるべきことは伝えたので あとは弁護士からの連絡を待つだけとなった。
その1ヶ月後 ようやく弁護士から連絡があった。
案ができたので確認するため予約を入れた。
公証役場には 夫と一緒に訪れた。
その案を確認し 署名をした。
「正式に書類を作成するので出来上がったら連絡します」
ということで 正式に出来上がったのは5月の下旬になった。
夫は依然として無職だった。
「就職活動してるの?」と聞いてみた。
「してるけど これと言っていいところがない・・」
30年も同じ仕事(専門職)でキャリアを積んでいても
仕事がないって?
よほど人望がないのか 理想が高いのか。。。?
全て良いことには聞こえなかった。
しかし これで キッパリ離婚できるのだと思うと
それほど苛立ちも感じなくなっていた。
続く