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The lifestage called Kilimanjaro
2/24〜3/1 6泊7日 マチャメルート
挑戦者11名全員がアフリカ最高峰ウフルピーク5,895mに登頂することができた!
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コロナ明けて4年ぶりに久々のキリマンジャロをご案内だったので、正直ちょっと緊張感がありましたが現地に入ったらいつも通りに仕事をするのみ。
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お陰様でメンバーの人柄の良さに恵まれて、全国各所から集まった参加者とサミットに向けて一丸となり仲間想いの完全なチームとなることができました。本当に最高だったなぁ。
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結果的に歩ききったのは皆さんのパワフルな脚だが、毎回感謝しきれないほど現地のタンザニアチームにお世話になっている。キボ峰の登山を登るには、JAPANチーム力とTANZANIAプロチームのダブルがしっかり同じ方向に揃うことがキーポイントと感じる。
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今回もみんなの夢が叶ってよっしゃあ!!
これがガイドという仕事の冥利だ。
富士山で培ってきたこと、これまでの海外登山で培ってきたこと、どのようにしたらわかりやすくノウハウを伝えることができるのか、毎度課題は多くあるけれど、同じ山でも一緒に登る人や天候、状況が変わるので面白い。
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■ キリマンジャロ登山に必要なスキル
・基本的な登山経験 (日本だと山小屋泊経験があればよい)
・十分な体力
・高所登山に対する適正な準備
・前向きな気持ちと強い精神力
・サミットプッシュ(登頂日)に向けた調整力
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■ キリマンジャロは早いうちに
年齢が若ければ若いほどおすすめしたい。
キリマンジャロを登るとうっすら見え初めていた次の目標が、色濃く見えてくるようになる。帰りの飛行機に乗り込むときの解放感、次なる挑戦へのワクワク感、溢れる笑顔よりも背中から伝わってくるモチベーションが毎回たまらなく嬉しい。
定年退職してから、日本百名山が終わってから、ではなくて思い切ってアフリカ最高峰にお越し頂きたい!
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雲がかかると天空のキャンプ地だ
■ 体調管理はしっかりと
2つの側面からキリマンジャロ行く前は体調管理をする必要がある
①その人の体質と既往症
高所に強い体質なのかどうか。日本だと3776.5mの富士山以上の低気圧な環境はないためぜひ一度、低酸素室を活用してほしい。標高4,500mや6,000mと同様の気圧に身体を置いてみてどうなるか、その低気圧のなかで運動してみてどうなるか。自身の特性を知っておくことは最も重要だ。さもなければ、5,000m越えの山では命取りになる場合もある。
狭心症や心臓病を抱えてる方、すでに手術して症状がないと思っていても体質や既往症を甘くみてはならない。
体質的に肺水腫になりやすい人、糖尿病を抱えてる人、高所に弱い人は特に注意。
②直前の体調コンディション
風邪気味やお腹壊していたり、お酒の飲み過ぎ、インフルエンザなど出発前に不調を抱えている人はそのまま入山してしまうと、高所に上がるにつれ回復せず悪化する傾向にある。もちろんその不調が高山症状を引き起こしやすくなるのは言うまでもない。従って登頂する可能性は低くなり、また場合によっては下山することも困難な状況になる。入山前は十分に注意して、空港から登山は始まっていることを常に忘れずにいてほしいと思う。
■ そして日々のトレーニング
山慣れしているかは大きな差になると思う。高所ではストレスが溜まりやすい。その上で、低酸素状態が続くと一つ一つの動作が億劫になってきたりする。5,500m越えてからは、その人の本性が現れる。怒りぽくなったり、子供ぽくなったり、団体行動できていた方が協調性がなくなってしまったりする。周りの人は、性格が急変された方に対して驚かず、高所ではそういうもんだと受け入れて対応するしかない。誰もが当事者になりうる可能性があるので、そのような状況にならないように、しっかりと意識呼吸して、必要な糖分や塩分、カロリーを補いながらコンディションをキープし続ける必要がある。もちろんBMIの差異も大きい。太っている人はその分酸素の消費も激しい。高所登山では入山前の体型・体重調整は密かに重要なファクターとなる。ガッチリ体型でも平地で走って息が切れない持久力持ちならキリマンジャロなら問題ないと思う。
■ 最後に!ピークハントで終わらない山旅を!
アフリカ最高峰を踏めたことに越したことはないが、それ以上に大きなものを学び、世界観が広がり、人間として成長させてくれる場所がキリマンジャロ登山だと考える。
なので、全てはハクナ・マタタ!(スワヒリ語で心配ないさの意味)全ての過程を楽しむ力が、成功への要だと思う!
さぁ!アフリカ最高峰へ挑戦してみてください!
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ベストチームアワードを贈呈したい(笑)
2024年3月 ビリー