ホロスコープの度数表示メモ
ホロスコープソフトStargazerでは
小数表示がデフォルトなので(2022年現在は未確認)、
ホロスコープの度数に関して混乱が生じがちです。
カジミ(天体が太陽の前後16分以内にあること)や
コンバスト(天体が太陽の前後8度30分以内にあること)、
天体のアウトオブバンズについて考えていたら、
そのことに気付きました。
ので、ちょっと度数について考えてみました。
算数が苦手なもので、間違いがありましたら教えてください。
チャートは占星術ソフト・アマテルで作成しました。
カジミの求め方
カジミとは、天体が太陽の前後16分以内にあること。
上のチャートでは、太陽と金星がコンジャンクションしていますね。
これはカジミでしょうか。
くっついてるだけでカジミまではいかないでしょうか。
引き算で調べてみましょう。
上のチャートでは
太陽は4.68(よんてんろくはち)。
金星は4.39(よんてんさんきゅう)。小数です。
で、今太陽と金星がカジミか調べたくて、
太陽の度数から金星の度数を引く。
4.68-4.39=0.29。
「0.29だから16分より大きいからカジミじゃないのか~。」
と考えちゃっていましたが、
そもそも
0.29と16分を比べてはいけません。
なぜなら、小数点以下の29と16分は単位が違うから。
こうして書くと当たり前なんですが、
この辺の理解がなされていないネット記事はよく見かけます。
Stargazerとアマテルでの度分表示設定
Stargazerでは、
「設定→初期表示→数値表示設定→度分表示」
アマテルなら、
「設定→単位系→60進数」
で度分表示に設定できます。
度分表示のチャートです。
小数表示か度分表示かの見分け方は、
「゜」(度)の次の数字をざーっと見て、
60以上の数字、70とか80とか90があれば小数表示、
60以上の数字がなかったら、最大でも59までしかなかったら、
度分表示です。
あと、数字の後ろに「’」(分)があれば度分表示です。
(「’」がないサイトもあります。)
今たくさんホロスコープ作成サイトがありますが、
度分表示がデフォルトのサイトがほとんどです。
なのでStargazerユーザーでなかったらそれほど気にしなくていい問題でした。
度分表示にしたので、金星がカジミか調べます。
太陽の度数から金星の度数を引く。
4.41-4.23=0.18
ではなく、
4度41分-4度23分=18分
です。
18分で16分より大きい。
よって上の金星はカジミではありません。
<オマケ>小数表示と度分表示を変換する計算方法
少数⇔度分の計算。
ホロスコープソフトのデフォルトを度分表示にしたら
そんなに必要ないのですが、
自分用のメモとして書いておきます。
例えば、上の水星13.27度を度分に変換する場合。
整数部分の13度を取り出して、0.27に60を掛けると分が出ます。
0.27×60=16.2
さらに整数の16を取り出した0.2に60を掛けると秒が出ます。
0.2×60=12
13.27度=13度16分12秒
となります。
次に、度分から小数表示へ変換する場合。
さっきは60を掛けたので、今度は60で割ればいいわけです。
例えば、
山羊座冥王星の26度32分を小数表示にするには、
整数部分の26度を取り出して、32を60で割る。
32÷60=0.533333...
約0.53度
先程の26と合わせて26.53度となります。
60掛けるんだっけ?割るんだっけ?とどっちか分からなくなったら、
0.5時間=30分がイメージ・計算しやすいのでこれで考えます。
0.5時間を30分にしようと思ったら、60を掛ければ30が出てきます。
0.5×60=30
30分を0.5時間にしようと思ったら、60で割れば0.5が出てきます。
30÷60=0.5
私の算数センスのなさにトホホ…。
カジミの16分を小数へ変換すると
カジミの16分を小数へ変換すると
16÷60=0.26666...
割り切れません。
四捨五入すると約0.27度ですが、
カジミを考えるなら、
度分表示でホロスコープを読んだ方が正確ですね。
ホロスコープを読むとき、小数以下や分まで読むことが重要な場面
小数以下や分まで読むことが重要になってくる場面には
・カジミやコンバストを調べるとき
・ミッドポイントやハーフサムで度以下の数字を調べるとき
・アウトオブバウンズを調べるとき
などがあります。
アウトオブバウンズは、
月・水星・金星・火星・木星・天王星・冥王星の赤緯が
23.4度=23度26分より大きくなることです。
この数字は黄道傾斜角(地球の赤道と黄道がなす角)です。
ホロスコープで言えば、天の赤道と黄道がなす角です。
23.4の方が覚えやすいし、学校でも23.4度で習った記憶があり、
23度26分より23.4度の方が市民権を得ているように思うのですが、
占星術の場では度分に合わせて
23度26分の方を使った方がベターかなと思います。
アウトオブバウンズについてネット検索していたら、
この小数表示と度分表示の2つを混同している記事を多く見かけました。
<メモ>経度は十進法と六十進法でできている。
経度は十進法と六十進法でできています。
例えば、
東経139度41分35秒の
「139」は十進数(十進法によってでき上がった実際の数)で
「41」や「35」は六十進数(六十進法によってでき上がった実際の数)です。
これをわざわざ自分用のメモに残さないといけない
自分の算数レベルの低さに、改めてトホホ…。
あとがき
このメモを書き出したお昼頃はまだ金星カジミ外でしたが、
今はカジミになっています。
今の瞬間のネイタル・トランジットを出してみたら、
私の金星にカジミ組の太陽・金星がオポジション、
私の太陽に月が合、個人新月です。
さらに対岸には木星が。
これだけ見る分には、悪い感じはしないチャートです笑。
何か始まり感があります。
そして明日の15:58に金星外合です。
是非、ネイタルとトランジットを重ねて読んでみて、
牡羊座の金星カジミを感じてみてください。
最後に読み飛ばしてOKのマメ知識、
体温の36度5分の分(ぶ)って何?
とふと思い検索したら、Wikiにこうありました↓。
認められていないの⁉へー!
あ、そうだ。野球の3割2分6厘とかはなんなの?
と調べたら、
ということでした。
度分の表示の「分(ふん)」と野球で出てくる割合の「分(ぶ)」は
全く別物ということですね。
自分の中で整理できました。