西洋占星学の12星座(sign)は地球がまとうオーラ場か? +ドデカテモリー
インド占星学とは違い、実際の天空の星座の位置を基準にしない西洋占星学は、春分点(春分の日に太陽が来る位置)を基点として、黄道上を30度ずつ[牡羊座、牡牛座、双子座、・・・魚座]の12星座(sign)に区分します。
(英語では12宮としての星座は sign、実際の天空の星座は constellationと区別しております。)
確かに経験上、パーソナリティの診断に関しましては西洋占星学の春分点基準のトロピカル方式の方が適しているように思われます。
春分点が西洋占星学診断のための黄道上の基準になるのなら、黄道上の座標となる12星座(sign)とはいったい何なのでしょうか?
(理由を考えたがる工学部出身の人間のやっかいなところですが、どうぞお付き合い願います。それにしても「オーラ場」を持ち出すとは・・・)
実は,春分,夏至,秋分,冬至があるのは地球の地軸が黄道面に垂直な軸に対して23度半(より正確には23.4度)傾いているからであることを皆さんはご存知でしょう。
地球はこの地軸の傾きの方向を変えずに地球ごまのように、太陽の周りを公転しています。(正確にはコマの首振り運動のように地軸は約2万5700年で1回転するので、春分点が黄道に沿って1年に極微小な角度[約50″]西方へ移動します⇒歳差運動)
写真は地球儀を、春分点の方向の太陽の位置から撮ったものです。公転面に垂直な軸に対して23度半傾いた自転軸のすべての点に対して垂直にエネルギーが当たります。
ということは西洋占星学の“星座(sign)”というのは太陽と地球の地軸の傾きに対する相対位置から生じているということになります。
西洋占星学で使う“星座”に関しては太陽系の外にある恒星系は関係ないということなのです。
私の考え(仮説)は,公転面に対する地球の地軸の傾きがあることによって、太陽から来るエネルギー(物理的なもの以外も含む)の受ける相対的角度の違いによる地球の“オーラ場”の違いが、大きくは12種類に分けられると考えています。
以下の図は、地球を北方向の真上からみた「オーラ場」です。
地軸の傾きに対するオーラ場の枠が固定されて、中の地球が左回転(反時計回り)しています。
黄道12宮は+-交互のそれぞれ6星座があることから,1番基本となるのは地球周囲にできる周波数6の円形定常波が関与していると考えられます。 周波数3と4の円形定常波もあるでしょう。これは電磁波とか現在の物理的測定器で測れる種類の波ではありません。
ただこの理屈ですと大きな疑問も生まれます。
遠い将来、人間の集団が地球や火星等からかなり離れた宇宙空間で生活するようになるのは間違いありませんが、宇宙船の中で生まれた子供達のホロスコープはどうなるのでしょうか?
ホロスコープ的なものは難しいと思いますので、そのとき子供達はどのような原理でパーソナリティが定まるのかについてはまだ想像もできません。
占星学の機能する原理が科学的,具体的な説明ができるようになるまで,
22世紀あるいは数百年後になるかもしれません。
ところで西洋占星学には、黄道1周360度を1度ずつに区切って診断する「サビアン占星術」というものがあります。360度の1度ずつそれぞれにサビアンシンボルが当てられ、意味が与えられています。
占星学者のマーク・エドモンド・ジョーンズ氏が、スピリチュアルな能力を持つチャネラーと共同で、1度ずつのイメージを追跡して記録したものをきっかけとして発展してきました。
占星学研究者でこちらに手応えを感じている方もおられると思いますが、私の場合は12星座のそれぞれをまた12等分して、パーソナリティのより深みをみる「ドデカテモリー(dodecatemory)」の方に手応えを感じております。
「ドデカテモリー」の区分は以下の表のように、各星座30度を2.5度ずつの12等分してそれらにまた、その星座から始まる黄道12宮を副次的に割り当てるものです。
見方としましては、獅子座の1度に太陽がある方は、獅子座中の獅子座、すなわち真のリーダー向き、ボスタイプとなりますが、獅子座の18度に太陽がある方は、[魚座的]獅子座となり、もちろん土台は獅子座の強さをもちますが、その奥には魚座の優しさ情緒性と奉仕精神が含まれております。
ホロスコープの10個の天体+2個の感受点についてそれぞれ、ドデカテモリーを考慮してパーソナリティの診断をすれば、より詳細で奥に隠れた部分までみえてきますが、特にパーソナリティの3本柱(太陽、月、上昇宮)につきましては、ドデカテモリーまでみておくとまた違う面も見えてくるでしょう。
ご参考にしていただければ幸いです。
★アストロハーモニック 瀬尾 泰範
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