才能・ポテンシャル診断の有望なツールとは?ハーモニクス占星学への道(3)
1970年代に英国の占星学者John M. Addey氏が提唱した「ハーモニクス理論」は、喩えて言えば脳波の周波数解析(α波、β波、θ波等)で脳の機能状態が分かるように、ホロスコープ(出生図)が表す“パーソナリティ波動”(基本は周波数1~9、それ以上も有る)を周波数解析して、才能・ポテンシャル(潜在能力)も含めた詳細な分析が出来るようにしたものです。
別の喩えで申しますと、脳細胞の個数は天才も凡才もそれほど違いはありませんが、天才はその細胞同士のシナプスネットワークが膨大であるのと同じように、1人のホロスコープ上で使う星々や感受点の個数はすべての人で同一ですが、それらの星同士が地球中心に形成するアスペクト(特定の角度)が多数ある方は、才能豊かな方が多いのです。
「アストロハーモニックチャート」は、これらの星同士のネットワークを周波数解析の技術で表示致します。
その理念に基づき、1990年頃からMS-DOSマシンで診断ソフトの開発を始めて、1995年に完成しました「アストロハーモニックシステム」は8個の診断コースの内、以下の2つのハーモニックチャート診断コースがあります。
1.アストロハーモニックチャートα:アディ氏が重視した周波数も含む「周波数1,5,6,7,8,9,11,13,17」のハーモニクスチャートを真ん中から右廻りの配置で並べたもの+棒グラフ、アスペクト表、各調波毎の五芒星と六芒星上に50個の影響力のある星が表示される(多いほどその星のパワーは強い)
中森明菜氏は上記のチャートで太陽の個数が10個あり、平均個数 50÷12≒4.2個(水星と金星は支配星座が2つあるので8.3個)の2倍以上あり、潜在的に太陽の影響力が強い
2.アストロハーモニックβ:第1調波~第9調波(周波数1~9)のハーモニクスチャートを左上から横方向に3個ずつ並べたもの+棒グラフ、アスペクト表⇒周波数10以上のチャートも同じ配置で並べられる
中森明菜氏は、第2調波、第3調波、第4調波、第7調波のパワーが高く、特に第2調波、第7調波のパワーが非常に高い
「βⅠ」は第1調波から第9調波(周波数1~9)のハーモニックチャートを左上から横に順番に並べたもので,下段には各チャートのアスペクト毎の強さを共振パワー値の合計として棒グラフにしています。
以下丸数字と『共振パワー値』は下のチャート「βⅢ」を見て下さい。
「βⅠ」棒グラフの左から
(1本目)黄色⇒①の『共振パワー値』をすべて合計したもの
(2本目)緑色⇒②の『共振パワー値』をすべて合計したもの
青色⇒④の『共振パワー値』をすべて合計したもの
(3本目)赤色⇒③の『共振パワー値』をすべて合計したもの
薄赤⇒⑥の『共振パワー値』をすべて合計したもの
(4本目)紫色⇒⑤の『共振パワー値』をすべて合計したもの
薄紫⇒⑦の『共振パワー値』をすべて合計したもの
「βⅢ」の丸数字はアスペクトの種類を示します。
アスペクト番号と正確な角度
① 0度 ②180度 ③120度 ④ 90度 ⑤ 72度, 144度
⑥ 60度 ⑦ 51.43度,102.86度,154.29度 ⑧ 45度, 135度
丸数字の右側は共振パワー値 ⇒ 角度の正確さ=影響力:10が最高で7まで影響力が強い
これまでの長年の研究で、種々の周波数の「ハーモニック・チャート」を分析、検討することにより、より深くて複合的な個人の才能・ポテンシャル(潜在能力)の診断ができることが分かりました。
ハーモニックチャートはすべて数値データにもなりますので、いろいろな選択基準(ノーベル賞自然科学部門受賞者、オリンピックメダリスト、CD100万枚以上販売実績のあるシンガーソングライター等)を設ければ検証可能なアカデミックな論文も書くことができます。
有名人・著名人個々の詳しい診断は後日致しますので、以下に「βⅠ」の簡単な見方をご紹介致します。
もちろん診断には、各調波チャートのパワーの強さだけでなく、どの星同士が主要なアスペクトに関与しているかも重要な観点です。
ハーモニクス理論はまだ発展途上ですので、今後多くの占星学研究者がこの分野の研究に携わっていただいて、討論していければ幸いです。
★アストロハーモニック 瀬尾 泰範
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?