バルコニアン(9) バルコニアンが気をつけること
バルコニアンもなかなか大変
ルーフ・バルコニーで園芸を楽しむ。それはバルコニアンの喜びです。ただし、いくつか注意すべきことがあります。それをまとめてみました(図1)。
重いものを持ち込まない
note「バルコニアン」(4)でお話ししたように、マンションの場合、約10年で大規模修繕が入ります。その場合、バルコニーを片付けないといけません。敷石やレンガなど、重いものをたくさん入れてしまうと、片付けがとても大変です。そもそも鉢植えひとつでもそれなりに重いので、庭を作るときには注意が必要です。
とはいえ、バルコニアンとしては庭の雰囲気作りに岩などを配置したくなるものです。その場合、「偽物の岩」を使えば大丈夫です(図2)。
この偽物の岩は中がカラです(図3)。そのため、とても軽く便利です。
大小合わせて、四つの「偽物の岩」があります(図4)。それなりに雰囲気が出るので、気に入っています。
風対策をする
バルコニーに鉢植えなどを置くので、それらが安全に管理できることが要求されます。ひとつは風対策、もうひとつは次に話す地震対策です。
鉢植えが強風に煽られて倒れたり、転がったりすると危険です。鉢植えはそれなりに重いので、吹き飛ばされてバルコニーから落下することはないとは思いますが、強風のときに大丈夫かどうか判断しておくべきです。
例えば、コニファーは風で倒れやすい植物です。コニファーを置くのであれば、風のなるべく来ない壁際に置くなどの措置が必要です(図5)。今はコニファーが二鉢ありますが、高さが1メートルもない、小さなものにしています。二つとも壁際に置いてあります。また、葉の多いツツジも風には弱いものです。そのため、ツツジも風の弱いところを選んで置いてあります。
地震対策をする
日本はどこにいても地震があります。強い地震があれば、鉢植えは倒されてしまいます。震度5弱なら、あまり影響はありませんが、震度5強以上の大地震だと鉢植えは倒れることがあります。一度、震度6を経験しましたが、そのときは4つの鉢植えが倒れ、瀬戸物の鉢が割れました。約100鉢ありましたが、そのうちの4つだけが倒れて割れました。意外と被害は小さくて済みました。
これはポールプランター・スタンドを使っていたためだと思います(図6)。鉢を直接バルコニーに置くと、倒れる確率は上がります。しかし、鉢をポールプランター・スタンドに乗せておくと、地震の揺れが軽減され、倒れる確率が小さくなります。
ポールプランター・スタンドの使用例を図7に示します。
もうひとつの対策は、瀬戸物の鉢を使わないことです。地震のとき、4つの鉢が割れたと言いましたが、これは鉢が瀬戸物だったためです。最近では、ほとんどの鉢をプラスチック製の鉢にしています。これだと、倒れても鉢が壊れることはありません。
周辺の人に迷惑をかけない
バルコニアンが気をつけるべき点は、まず三つありました。
1. 重いものを持ち込まない
2. 風対策をする
3. 地震対策をする
これらをまとめると、結局は次の一点だと思います。
4. 周辺の人に迷惑をかけない
我が家の場合、マンションの6階にあるルーフ・バルコニーです。ここから何か物が落ちたら大変です。フェンスで囲まれているとはいえ、常日頃から安全対策を講じておくことが大切です。そうすれば、バルコニーで安らぎのひとときを楽しむことができます。