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バルコニアン(3) 日本庭園で園芸の勉強を
「小石川後楽園」に学ぶ
前回の note「バルコニアン(2) ルーフ・バルコニーで園芸を」では、日本庭園の紹介をしました。
https://note.com/astro_dialog/n/n15e56f866c29
ルーフ・バルコニーで、紹介したような日本庭園を実現することは不可能です。なにしろ、神社や寺院、公園の日本庭園ではプロの庭師の方々が設計、手入れをしています。私のような園芸の素人が真似をできるはずもありません。ただ、いろいろな庭園を見て、参考にすることは意義があります。ということで、今回は「小石川後楽園」(図1)の紹介をしたいと思います。
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「小石川後楽園」は前回紹介した「六義園」のように、とても広い庭園です(図2)。三つの池があり、唐門や灯籠が効果的に配置されています(図3、図4)。
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今の季節は、藤が花盛りを迎えつつあり、風情があります(図5)。ルーフ・バルコニーにも藤棚があると、とてもいいですが、作るのはちょっと大変そうです。我が家のルーフ・バルコニーにも藤は2本ありますが、まだ小さく、とても藤棚までは行きません。
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後楽園の池には鯉が泳ぎ、亀が岩の上で休んでいたり、見ていて楽しいものです(図6)。しかし、ルーフ・バルコニーに池を作るのは無理そうです。水の管理が難しいからです。
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「小石川後楽園」には大きな松の木もあり、これまた雰囲気を高めています。松の木の幹はまるで亀の甲羅のようで、これまた見応えがあります(図7)。さすがにこういう大きな松の木をルーフ・バルコニーに置くわけには行きませんが、やはり憧れてしまいます。
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さて、どうしたものか・・・
「小石川後楽園」を散歩していると、心が落ち着きます。それこそ、庭園の極意です。「枯山水」的な庭にも憧れますが、一番大事なのは、ルーフ・バルコニーに安らぎのある景色を見ることができればと思います。
前回のnoteで、私は「つつじ」系の花を好むと言いました。今、我が家のルーフ・バルコニーには二つのつつじが咲いています(図8、図9)。とりあえずはそれらを見て、心を安らかにしています。
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そのとき、「春一番」の根元を見て驚きました。なんと、すみれが密やかに咲いていたのです(図10)。
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数学者、岡潔(1901-1978)の言葉をふと思い出しました。岡潔の『春宵十話』の「はしがき」に次の言葉があるのです(3-4頁)。
私は数学なんかをして人類にどういう利益があるのだと問う人に対しては、スミレはスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうと、スミレのあずかり知らないことだと答えて来た。
なるほど、納得です。