SVBONY MK105MMレビュー(その5)〜手持ち撮影やってみた〜
『第二回「天リフ読者レビュー企画」』レビューその5です。
いつものように最初に今回の結論
SVBONY MK105MMマクストフカセグレン式鏡筒は
・三脚使わず手持ちで一眼レフ直焦点撮影できます。
・ピントノブが軽くカメラをホールドしたままピント調節できます。
まえふり
ぼすけさんの「ボスケのレンキンTV」の中で加藤純一先生によるISSの撮影方法の説明があったんですが、ビクセンのSD103S(焦点距離795mm、重さ5.5kg)の一眼レフ直焦点で三脚使わずに手持ちでISSを撮影するというのを見て、えぇ?まぢか!?と思ってました。
これを見て、私も自作望遠鏡SHIKAN800(紙筒を鏡筒にし、スコープテックパーツショップで購入したD50の対物レンズ使用)で東京オリンピックのときにブルーインパルスの撮影したりしました。ま、でも紙筒なので1kgくらいで軽いので300mm望遠レンズと大して変わらないんですね。工夫点は対物レンズの左側に照星をつけたところ。右目でファインダーを覗きながら、左目で照星を見て、左目の照星で視野に入れながら右目で画角を合わせる感じです。
そしてMC102用の照星も作って試したりしてました。
手持ち撮影
飛行機編
同じ用にMK105MMでも手持ち撮影やってみました。まずは自宅ベランダからの飛行機撮影です。こんな感じです。
ちょっとピンボケですがこんな感じです。K-70で直焦点、ISO800 1/400の撮って出し、トリミングもしてません。
FL1500恐るべし。飛行機が画角に入り切りませんw 近いので(いや近くないんだけど)飛行に伴って自分との距離が変わりピント位置が変わってきます。MK105mmのピントノブはトルクが軽いのた特徴。右手でカメラをホールドしたまま、指一本で回せます。MC102だとこの状態でピントノブ回すのは厳しいです。上記写真は最初のトライで慣れておらずピントが甘いですが、慣れれば行けそうです。MC102(1.6kg)よりちょっと重く2.2kgですが、MAK127の3.6kgに比べれば断然軽く、なんとか振り回せそうです。
富士川町高下編
レビューその4で行った富士川町高下地区のダイヤモンド富士スポットから撮った向かいの山の建物の写真がこちら。
レビューその4のこの日は超絶暑くて汗ダラダラ、三脚固定での撮影比較をやったあとに手持ち撮影やったんですがもうヘロヘロ。飲み物も飲み切って早く切り上げないとやばいぞ、とそれぞれ1枚だけ慌てて撮ったのでちょっとピント甘いです。いずれもK-70直焦点、ISO400 1/400です。左手で鏡筒下を支え、右手でカメラをホールドしながらシャッターを押しました。
MK105MMは上の飛行機編でも書いたとおりカメラをホールドしたままピントノブが軽くて回せるので手持ちのままピントを合わせました。手ブレしてる状態で合わせているので上の写真がちょっとピン甘だったのはこのせいもあるかもしれません。
MC102は軽いので振り回しやすいですが、ピントノブが重くカメラをホールドしたままでは回せないので三脚に固定してピントを合わせてから手持ちに変えて撮りました(MAK127、MAKSY60も同じ。MK105MMだけが手持ちで合わせました)。
MAK127は重い!この一言。ISSを狙うとか2〜3分だったらいいですが、それなりに長い時間になるとつらいです。
MAKSY60が一番軽くて楽かなと思ったんですが、鏡筒が小さいので左手が縮んだ状態でFL700はブレやすくちょっとやりにくい感じでした。
ピント位置が変わらない固定物や無限遠の星を手持ちで狙うならこの中ではMC102がいいかもしれません。ただ34km先の富士山と数km〜十数km先の建物でもピント位置が若干違ったので、飛行機など動くものを狙う場合は手持ちでもピント調節できるMK105MMの方が良さそうです。
おまけ
今回使った照星のモデルです。
STLファイルはこちら
変更したい方はFreeCADファイルをどうぞ
リンク
レビューその1:レビューまとめ
レビューその2:実はFL1500
レビューその3:バッフル長め
レビューその4:暖色系
レビューその5:手持ち撮影やってみた この記事
レビューその6:おつきさま眼視観望
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