2/1放送分【一瞬の揺らぎ】
生涯学習の一環で土曜の朝に放送されている「ひょうごラジオカレッジ」の感想とボート競技をからめた感動エッセイをつづっています。スタートして4年目。noteでも公開することにしました。過去分も随時アップ中。目録はこちら〔21年度〕〔~20年度〕
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20/02/08放送分
「兵庫の郷土玩具」
井上 重義 先生
講座テーマが「郷土玩具」ということで、グーグル検索で「漕艇、ボート、玩具」と入力してみました。すると直ちに、両手に握った2本のオールが動いて手漕ぎで進むであろうお椀ボートの玩具の写真が出てきました。今まで手にしたこともない素朴感のある玩具でした。今日はこのお椀ボートの記憶を書いてみます。
※イメージです
お椀ボートは漕艇(ボート競技)の原点の1つとして位置づけできます。今では都会の風景からすっかり姿を消してしまいましたが、私が小中学校の頃には、遊園地の池、行楽地の湖、大阪市内の親水公園等、大抵のところにありました。どこでも2、3人の係のおじさんが乗り降りの補助をしてくれていました。場所によっては、岸が見えなくなるまで漕ぎ出せる場所もありました。
父はそのボートに乗るのが好きで、いろんな場所でよく乗せてくれました。父が先に乗り着席した後、次に私が桟橋側から揺れるボートにまたいで足を入れるのですが、その時一瞬の不安定感が必ずありました。またそのボート上で座席を変わる時の横揺れする不安定な感じ等、今の生活の中では感じることの少ない、一瞬の不安定感です。
全てがデジタル化され、指先でコントロールできる時代に、手漕ぎボートで体験した一瞬の不安定感とそれに続く父との、のんびりした時間の経過は大切なひと時であったと思い出しました。
現役の頃、また今もマスターズ漕手として艇に乗る時、過去につながるこの一瞬の不安定感が再来します。漕艇が持つ、揺らぎの感覚、案外大切な感覚だったのかもしれません。
様々な記憶、感覚を引き出してくれる講義に感謝。
20/02/07
アストロケン
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<今日のつぶやき>
委員会の打ち合わせが終わり、次は20日のインストラクター研修準備です。
HAT神戸ボートコース設立実行委員会【HAT神戸レガッタ】で活動しています。