8/29放送分【HATの海で ボート】
生涯学習の一環で土曜の朝に放送されている「ひょうごラジオカレッジ」の感想とボート競技をからめたエッセイをつづっています。2018年からスタートして4年。noteでも公開することにしました。過去分もアップ中。
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20/08/29 放送分
「サガレン-樺太/サハリン 境界を旅する」
梯久美子 先生
毎週のラジオ講座を聞き、現在の漕艇普及活動に元気をいただけるヒントを書き出してから1年近くになります。今日の講座の中にも1行だけヒントがありました。
ノンフィクション作家であり「のり鉄」でもある先生が現サハリン鉄道を旅する中、「歴史の地層の上を走る実感」に引き込まれて、鉄道旅、配線旅をしているというところです。走っている鉄道の下に眠る建設の歴史、鉄道を中心に繰り広げられた戦争のドラマの数々に思いをはせ、車窓からの変化を探訪されているとのことでした。
私のボート普及活動にもこの実感があります。「HATの海でボート」が当初からの合言葉ですが、このHATこそ、その海や現在の遊歩道の下の地層に歴史を秘めているのです。
この海岸一体は昔、東から灘浜、敏馬(みぬめ)の浜、脇の浜といわれ、難波津(大阪港)から太宰府への海路の寄港の浜でした。現HAT神戸である敏馬の浜は万葉集にも詠われ、白砂清松の浜でもあります。明治33年に居留外人達が「KR&AC」という現在でも遜色のない立派なクラブハウスを建設、大正時代は関西の専門学校(神戸高商他)の学内レガッタが盛大に開催されていました。
こうした敏馬の浜の地層、海に染み込んだ、漕艇(ボート)の歴史を現在に掘り起し、かってのようにHATの海でボート競技をはじめ、海洋スポーツができる海に取り戻すことが次世代へ残し伝えたい私の夢です。
本日の講座からも元気のきっかけをいただけました。
20/09/06
アストロケン
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HAT神戸ボートコース設立実行委員会で活動しています。
https://hat-kobe-rowing.jimdofree.com/