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35℃の女

私の平熱は低い。

普段は35℃台前半で、35℃台後半になると「今日は少し高いな」と思うくらいだ。

某ワクチンの接種前に検温した時は34℃台となり、この数値を問診票に書くのはさすがにまずかろうと測り直した(無事35℃台が出ました)。

そのせいか、手足がよく冷える。
真夏でもクーラーの効いた部屋にいる時は靴下が必須だ。

なのに、なぜか暑さに弱く寒さに強い

とにかく夏の暑さが苦手だ。
夏なんて大っ嫌いだ。
夏より冬のほうが何億倍も好きだ。
南の島で派手な水着を着てキャッキャした過去もあったけど、これからの私はうら寂しい初冬の風景の中で生きていきたい。

これは私が変なのかと思っていたが、ある情報筋によると、低体温の人は寒さに強い人が多いらしい。
雪山で遭難しても生き残る可能性が普通の人より高い」そうだ(エビデンスは不明)。
身をもって証明する機会には遭遇したくないが、まぁ嬉しくないことはない。

そう言えば冬に薄着をしていて周りの人から「寒くないの?」と言われることがよくある。
これも低体温のなせるわざなのか。

今年も悪夢のような暑い夏がようやく終わり、私の大好きな季節がくる!と思った矢先の残暑。
今年は10月に入ってもなかなか涼しくならなかった。よろよろになりながらフルマラソンを走り終えたかと思ったら、そこから10Km走れと言われたような気分だ。

そうしたら今度は一気に気温が下がり、秋をすっ飛ばして夏から初冬へと季節が進んでしまった。
地球はどうなっているのだ。

少し寒いわ。

自称エルサの私も、こうつぶやきながら羽毛布団を出した。

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