還りたい場所
先週末、育ての親でもあった祖母が他界した。危篤になってから数十時間での他界であり、本当にあっという間に逝ってしまった。
愛しい人
あなたのいない世界がいつか来ると分かっていても、とてもじゃないけれど、ずっと想像できなかった。
でも、とうとう現実になってしまった。
これから、どうやって生きていくんだろうね、私。
お別れの時、最後にあなたの頬に触れておけばよかった。
頬の冷たさを、この身に刻み込んでおけばよかった。
上手く泣ければよかったのに、ちっとも涙が出てこない。
あなたへの愛おしさだけが、次から次へとこみあげてくる。
さよなら、愛しい人。
ありがとう、愛しい人。
彼女が危篤になるまで、狂ったように働いていたのに、現実が再開しても全然働きたくないと思ってしまう。
心が全然動かないんだよね。
むしろ、仕事しようとすると手が直ぐに止まっちゃう。
これって、多分彼女が最後に私にくれたプレゼントだと思う。
やりたいこと、やりなよって彼女が言っているような気がする。
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