群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』
せっかくアレン座でストレート演劇面白いなと思ったので、他の演劇も見たいなーと思っていたところにnoteでこの劇団の告知を見て、メインビジュアルが好き、だけの気持ちで行ってきた。
オタクなのでアリスが好きなのもある。幼少期、それしかなかったのもあるがディズニー版アリスのVHSを擦り切れるほど観ていたからなのもある。
以下感想日記。
アリスというよりルイス・キャロルと数学と宮沢賢治の話でした。全部知識が薄い。難しい。
貧困の農村の女学生と、ルイス・キャロルに求婚されるアリスが入れ替わりながら物語が展開していく。
職業婦人になりたいけれど、結局外的な要因で水商売に行き着いてしまう少女、その現状を打破したい女教師、その姿を追いかける少女、何も知らないまま売られる少女、宮沢賢治を崇拝する男教師、貧困に喘ぐ農村。
国家転覆のような革命を叫ぶ軍人、数学者ガロア、ハートの女王。
「ドジソン先生」、アリス、2人の少女、写真撮影。
目まぐるしく場面も物語も変わること、結構な頻度で出てくる数学ワード、でもう数学アレルギー者は処理落ちしていました。あとはもうくるくると衣装が変わる様を、照明を、音楽を、観ているばかりでした。
アレン座の舞台は音楽ライブのようだと思いましたがこちらはファッションショーのようにいろんな衣装が見られるのが面白い。衣装のどれもが凝っていてセリフと展開に関してはほぼ処理落ち状態の人間に優しく楽しい。
一番面白いなあと思ったのが、開演前から演者さんが舞台に出て、パントマイムをしたり、案内係をしているキャストの方と絡んだりしている時間でした。物語と現実(客席案内)がぐるぐると混ざって、諸注意のアナウンスも流すけど、注意してほしい内容を寸劇として挟んでくる、という演出も面白かった。
ドジソン先生と女性教師がすごく印象的でお声と演技がいいなあと思っていたら同じ団体からきた客演の方々のようで、そっちの公演も観てみたいなあと思ったりしました。