ポケモン×工芸展
金沢は遠すぎるし東京はチケット取るの無理じゃない?熱海?チケット取れるじゃん行っちゃえ、で行ってきた。やっぱ立体物は生で見なくてはね、という話。
夏だ海だリゾート地だ!!
でめちゃくちゃ夏休みを感じる土地。
そういえば熱海って初めてきたし迷子になるもんな、と駅からタクシーで行って何もかも正解だったな、という感じ。
地図上の直線距離も乗車時間も大した時間ではないけど、何よりも高低差がエグい。立地が山小屋的。
その上着いて中に入ってからも延々とエスカレーター。資本主義登山と言った趣の高さに展示室がある。展示室窓ないのにこんな高いところに???の立地。チラチラ見える眺望が良すぎる。なんだここ。
展示品はフラッシュさえ焚かなければ写真OKとのことですがライティングから得られる生の色感や立体物を見るのはやっぱりニンゲンの目が一番だよね、と言う感じ。
ただそこそこ人がいたのと流れが早いのでキャプション読むのは難儀します。
大きなものの大きさや小さなものの小ささや繊細なものの繊細さは本当に各作家の拘りがギチギチに込められていて素晴らしい。本当に来てよかった。
元々、坪島悠貴さんの可変金物が好きでSNSを観ていて、これに参加されるとの事で金沢かァーーーーと歯噛みしていたので本当に見ることができてよかった。繊細でシステマチックでとても良い。変形前も変形後も造形に無理がない所が最高。
変形のムービーも展示されていたけれども自分が手渡されてもコレは変形難しいな??と思った。数年前バンプのグッズで買ったトランスフォーマーのオモチャも諦めたので…一生アレはクルマ型のままです…
あとはメインビジュアルにもなっていた吉田泰一郎さんのブイズ立体。鱗状に配置された金属片が全てタイプに合わせたイメージの形状をしている、と聞いてめちゃくちゃ現物見たかったのでこれも嬉しかった。結構全員でっかい。
特にシャワーズが見る角度によって目にハイライトが入ったりの関係で表情が変わって見えるのが面白いと思った。
現地で見て圧倒感が凄かったのは水橋さおりさんのチルット&チルタリスの友禅。金沢で行けないな…と思って図録を先んじて買っていたのですがこの方図録ではメリープ3兄弟の絵柄が入ってたんですよね。そうしたら現地はチルット&チルタリスで。もしかして巡回場所変わる度に展示品変わってたりします?えー全部見たかった…というのとあまりの優雅さと軽やかさで…貴族のお着物じゃないですか…と感嘆。
この着物の他にも数点ある「ポケモン世界の美術品」みたいな展示品達がやっぱり好きでしたね…日常の延長線上にそれが存在している事が当然、みたいな質感…去年一昨年と狂ったように気に入っていたタローマンもそうですが、大嘘ではあるけど制作者は本気で作っているので境界が曖昧になっていく感じが好きで…
今展は展示品の中にスルッと常設展示っぽい一般の美術品が混ざっていたのもまた境界を曖昧にしていたなあ…あっコレはポケモンではない…と。
他展示品も数点図録とは違っていたし、そもそも東京展は展示品追加するぞ、って大々的に打ってるんですよね…チケットが取れるなら行きたいけど化石の時掠りもしなかったからな…チケット…