『天官賜福』を語る会 その六
こんにちは。ふわちゃまるです。
今日はアニメ『天官賜福』第十一話と第十二話のお話です。
半月関事件は風師が現れ、主犯の裴宿将軍を捕らえたことで幕引きとなりました。
三郎少年が鬼王花城であることを確信した謝憐は
「何が食べたい?花城」と聞きましたが「僕は三郎と呼んでほしい」とすんごく顔を近づけてきましたね。
こういうしぐさを花城の姿でされたらたぶん瞬死だと思うんですが、三郎少年だからまだ生きていられたような気がします。
その後、菩薺観に戻った二人ですが、花城はのちに「菩薺観のほうがずっと家って感じがする」と言っているだけにとても幸せな時間だったように思います。
あれこれと話をする中で、謝憐は若いころに「生きる意味が分からないなら 私を生きる意味にしなさい」と言ったことを笑い飛ばしました。
でもこれは絶望の中を生きていた花城が言われた言葉ですね。
花城の心境を察すると本当にもどかしい夜だなぁと思えてなりません。
最後、三郎少年は心の中で「誰よりも忠実であること」を誓い、ちょっとだけふてくされて後ろを向いて寝てしまった謝憐の髪に触れようとして手を引っ込めました。
翌朝目が覚めた謝憐の首には三郎から贈られた指輪がぶら下がっていて、三郎少年がいるのかと走り出す謝憐で幕を閉じましたね。
この演出はアニメならではです、うんうん、本当は一緒にいてほしいんだけどさ、花城もいろいろやることあるし、鬼市に帰ったんだろうな、と思いながらも一年とか期間を開けずにすぐに再会してよね、と思いました。
さて、小説ではこの夜の描写は謝憐の心境が詳しく書かれています。
本当の姿が見たいといった謝憐は衝動に駆られて三郎少年の顔をつついてしまったのですが、かなり気まずさを感じています。
その後、「僕の姿が本当は恐ろしかったとしても見たい?」と言われた謝憐ですが、動揺を隠せない返答が何とも言えませんでした。往々にして謝憐は誰と接しても冷静なのに、三郎少年相手には戸惑ったり、嬉しくなったりの繰り返しです。これって、要は恋ってことじゃないの?って私はすぐに思いました。原由子さんの『あじさいのうた』でも歌っています。「だんだん好きになって、だんだん恋になる」ってね。
正直、アニメの謝憐には特別な魅力を感じなかったのですが(花城の印象がが衝撃すぎた)、小説を読むと彼の魅力がすごく伝わるんです。
三郎少年を前に誠実であろうとしながらあたふたしてしまうのもかわいいし、意外と毒舌だったりするのも面白い。
こういのは彼が花城との関係がより深くなっていくときに、
「うん、謝憐なら花城と幸せになってほしい」とすべての皆さまに思わせてしまうところなのではないでしょうか。
次回は『天官賜福 貮』に入ります!
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