【Colabo問題】"15歳でメイドカフェ勤務"の怪を考察する(4)メイドさんは送迎あり?
(3)「かわいい」とメイドカフェへ?の続きです。
じっくり読んでいただきたいです。
また、メイド喫茶店についての情報提供も求めています。
◆産経デジタル以外にも◆
ブログ「事実を整える」のねーさん様によって昨年末に執筆されたブログより引用します。
そのブログ内でさらに、フェミニスト系冊子「ふぇみん」のネット版が掲載した2013年11月5日の記事を引用した内容がこちら。
この記事に対するねーさん様の印象です。
引用した記事はこちらです。
ここから、仁藤夢乃さんは2013年時点でも産経デジタル同様の発言をしていることがわかります。この記事によると「メイド喫茶文化叩き」は2015年寄り以前、2013年秋にはもう始まっていたことになります。
産経新聞に掲載された紙面を転載した産経デジタルとは違い、ネットメディアはスポンサーの意向が強く、真実性や公益性が必ずしも求められるとは限りませんが、大変参考になる記述があるので考察します。
◆ふぇみじゃーなる「ふぇみん」での主張◆
改めてこの記事内での仁藤夢乃さんの「2013年時点でのメイドカフェ」への印象を2015年の削除された産経デジタル記事を参考に箇条書きにしてます。
①15歳からメイドカフェでバイト
仁藤さんの誕生日は12月19日と発表されているので、2002年恵泉女子中学の受験に成功したのであれば、中高エスカレータで高校1年次の2005年秋以降なら合致します。
②その頃は不登校になりかけで、週5で渋谷に通っていた
恵泉女子高校は小田急線経堂駅なので、渋谷まで電車まで6分です。産経デジタルの記述と違和感はありませんが、2005年秋冬のことであれば放課後ならば週5でも問題ないですね。
③メイドカフェの経営者はキャバクラも風俗も経営
やはり2013年でも発言しています。
これは産経デジタルにJKビジネスとして記述があります。ただし、勤務先のメイドカフェが風俗店グループだとまでは産経で明記されていませんでした。ふぇみんさんの記述はありがたい記事です。
④時給は1500円
2015年産経デジタルでは1200~1500円ですので言説に問題はありません。
⑤夜中まで働けば系列店のキャバクラの女の子と一緒に家まで車で送ってもらえる
これは!!産経デジタルには無い特徴的な記述です。
メイドカフェのメイドさんと系列風俗店の従業員が同じ車に同席し、店長などによる福利厚生の送迎ないし、タクシー送迎があるエリア集中型店舗群ということです。
これでは吉原や川崎郊外といった多少駅から離れた風俗店街(これは行政の都市計画の都合になります)の同伴出勤や退勤に近いものを感じてしまいますし勤務時間が自由にならない状況証拠です。
労働基準法を知っている人間からすると、これはラッキーでもなんでもないんです。経営者目線では支給すべき交通費を削減できますし、送迎を福利厚生とするので給与はあくまで1500円/時のみです。しかも勤務時間も送迎前提のため、人件費の予測も難しくありません。これはメイドさんがラッキー!とアピールするものではなく、経営者目線のメリットです。あたかも経営経験者みたいですね。
◆未成年バイトで注意すべき法令◆
ここで二つの法令を確認しましょう。
■■労働基準法 第61条
18歳未満の22時〜翌朝5時の勤務は原則禁止です。罰則ありです。
厚生労働大臣による許可で、新聞学生などには特例適用されますが飲食店/ましてや風俗店が認められることは実質ありえません。
■■東京都青少年の健全な育成に関する 条例第15条4項
いわいる自治体ごとの青少年健全育成条例ですね。これもよく摘発があります。
15条4項にて、16歳未満の夜23時から翌4時まで外出禁止とされています。保護者には監督責任もあります。
また相手が16歳未満と知りながら連れ回すことも禁止です。当然ながら勤務させることはもっての他です。
◆産経新聞と「ふぇみん」での主張を考察◆
仁藤夢乃さんは「メイドカフェ」と「キャバクラなど風俗店」が系列店であると2013年から主張していました。重要な内容です。産経デジタルによるとオーナーは同じ男性でそれぞれの店長は別でマニュアル化されていると。
また、勤務地について再度考察します。
高校1年終盤には不登校寸前とも発言しており、メイドカフェであれば勤務先は渋谷近辺ないし経堂付近になります。
改めて労働基準法と青少年健全育成条例を読めば、産経デジタルの記事が消えた理由はなんとなく察することができます。放課後に「15歳でメイドカフェ勤務」はかなり違法性の高いメイドカフェ店では?となってしまうわけです。
そして不完全な不登校であったということは、通学はまだ多少していたわけで渋谷近辺での昼or放課後or夜の勤務になり、高校2年次での退学までの話と辻褄があいません。
◆気になる送迎制度??◆
なにより「系列の風俗店の従業員と一緒に送迎されていた」との取材内容からはかなり重要な要素が予測できます。但しこれは産経デジタルでは出てきません。
①駅からかなり遠い可能性
②終電が終わっている可能性
なるほど①駅から遠ければ、秋葉原メイドクラスタがいくら足を延ばしても見つからない可能性はありえます。
ですが、渋谷界隈だとどこにいっても駅徒歩15分もかかるような繁華街は存在しません。何かしらの私鉄なり地下鉄があり、夜22時まで勤務したあと公共交通機関が使えないことはありえません。
そもそもメイドカフェのような流行り廃りのある店舗を、駅からタクシー送迎が必要な場所に、さらに付け加えれば複数の風俗店と一緒に営業するなんて経営者目線ではとても考えられません。
賃料が高くとも繁華街の雑居ビルを借りるべきです。従業員の交通費も営業利益を削る経費ですので、おろそかにはできません。
では②駅から近くても終電が過ぎてしまう勤務形態であれば、送迎は確かに必要となります。ですが、渋谷周辺の終電時間は最低でも深夜0時以降となります。
メイドカフェ勤務であった場合、清掃やスタッフ退勤が完了するまで深夜1時となることも多々ありましょう。全ての要送迎スタッフが退勤できるまで15歳を待機させるのは労基法も都条例も明確な法令違反となります。
また、風営法は免許制度ですので系列店のが適法風俗店は深夜0時ギリギリまで営業することが通常です。清掃スタッフは深夜1時までに完全退勤だとしても、0時すぐ退勤できる接客スタッフあれば終電で帰宅できるはずです。
メイドカフェ店舗の場所以前に、渋谷/経堂近辺で風俗店接客スタッフの送迎が常態化している風俗店があることがすでに異質な印象を受けます。
次回は、中盤の大詰めです。
(5)送迎のあるメイド店舗とは!? へ
もし私の文章に共感できたとき、気が向いたらポイッとしてくだされば、次回作の推敲のモチベーションになります。 誰だって他人に評価されることは嬉しいものです!ありがとうございます。 ですが無理/無茶はしないで下さいね!