【Colabo問題】"15歳でメイドカフェ勤務"の怪を考察する(6)ネットの集合知はすごい【みんリプ回】
(5)送迎のあるメイド店舗とは?の続きです。その中でみなさんに呼び掛けた応答を、ありがたいことにかなり頂けました!🙏
今回はその反応のピックアップ回となります。
もちろん、まだまだ過去のメイド喫茶文化についての情報提供も求めています。
全てのリプのピックアップはできていませんが本当に多くのリプをいただきました。最低でもいいねを押すように努力はしていますが、見逃しがありましたら恐縮です。
本「みんリプ回」では、頂いたリプをカテゴリごとに分類したうえ紹介し、私の感想を加えてい。多くはそのツリー内でも同じ感想を返しています。
◆2005年~2010年電気街の様子◆
私の連続投稿では「2013年や2015年の記事」を論点にしている以上、それ以前のメイド喫茶文化史への理解が重要になってきます。多くの方が秋葉原という街を思い出して指摘してくださいました。
まずは営業時間の視点から。
仰る通りです。
2000年代中盤までの秋葉原は中心街ですら19時からシャッターが閉まり木枯らしが吹く、そんな電気街でした。
夜営業が広がる原因となったのは2005年12月にドン・キホーテ秋葉原内にAKB48劇場がオープンした影響だという印象があります。
ドン・キホーテそのものは2004年8月から営業開始しており、かの「@ほぉーむカフェ」も同時に1号店をドンキ内に出店しています。
AKB劇場がキッカケで次第に夜に営業するお店が広がるのですが、まだまだ2006年以降もシャッターがすぐに降りるエリアはまだまだ多かったです。
◆アキバ電気街マップも◆
2006年の商店街謹製、秋葉電気街マップの画像も!
2011年にもなると、有名メイド喫茶の広告と一緒に、汎用メイド服店舗の広告が混在していますね。
さらに古くのアーカイブも。
◆客引きメイド行列の発祥◆
2006~2010年前後でしょうか、客引きのメイドさんが一列に並び始めた場所はツクモ本店前付近だと私も現地の風景として記憶しています。
先に引用した「秋葉原電気街マップ」と比較してみてください。ここは私も巡回する帰宅ルートだったので懐かしい記憶ばかりです。
◆メイド喫茶黎明期の御主人様!◆
1999年!最初期よりメイド喫茶へ通っていた「最古参のご主人様」の生の声は貴重です。
2005年代のメイド喫茶とキャバクラを比較した印象。
私もこの期間に学生バイト時代→社会人新人→中堅社員と、だんだん生活様式が変わっていったのを思い出しました。
また、映画版電車男公開(2005)や、秋葉原通り魔事件(2008)あたりは電気街の転換期だったと思います。
私もさすがに数週間は足が遠のきました。
さすが古参の御主人様、近年の事案も詳細にご存じです。
この方ほんとすごい!イッタイナニモノダ
私にヲタ文化を叩き込んだを大先輩も、この御大と同世代だと思います。
◆源氏名と「姫」への違和感◆
私がnoteで疑問視した「源氏名=姫?」への理解を補足していただける方も。
メイドさんは本来は侍女さん、給仕さんですね。
そのとおりです。
とは言えメイド従業員さんで「姫」とネームプレートに記した方は実在したそうです。(※別人と判明しています)
ミニステージのあるメイド居酒屋出身の著名人(黒崎真音さん)もいるので、地下アイドルへ対しての愛称としての「姫」メイドなら理解はできます。
ただ、初代Piaキャロカフェや戯画のゲーム「ショコラ」シリーズをモチーフにした純喫茶風カフェの給仕さんが「姫」というのは、私のイメージした「ご帰宅する御主人様目線(=来店する顧客目線)」というコンセプトと結びつきません。
また、メイド長になったときに「姫」というのもイマイチしっくりきません。
◆風俗店送迎の実態についても◆
風俗店「送迎あり」についてもご教示いただけました。駅近でも福利厚生要素として存在しているそうです。
このリプを頂いて注目したのは「送迎あり」は競合店スタッフとの情報交換をさせないための移籍防止要素もある、とのご指摘です。
なるほど求人広告に載せられる謳い文句のような、経営者目線のメリットだと感じました。少なくとも駅近でも風俗店なら「送迎あり」は十分ありえる、ということです。
◆居酒屋系コンカフェの歴史も◆
テーマ居酒屋、のちにコンセプト居酒屋と呼ばれるお店の記憶も。
私も勤務先の近くにいろいろなテーマを取扱う、居酒屋街がオープンしました。
テーマが変わるたびに忘年会他で利用していました。ミニスカポリスや、監獄、ゾンビなどを覚えています。
◆オーダーメイド服への拘り◆
また、メイド喫茶の特徴的な文化の一つである制服、オーダーメイド服について言及してくださる方も。
オーダーメイド服は「秋葉文化が受け継いだメイド喫茶」の特徴の一つで、風俗店との差別化が明確に示す業界的な特徴です。
※逆にメイド服にこだわらない店舗は御主人様がご帰宅しないため廃れてしまう
ゲーム内に登場した「メイド喫茶」を再現したのが、私達が言及しているメイド喫茶文化であり、謹製メイド服デザインはすべてネットの海に写真や動画、同人誌などで検索し"言葉通り全て"確認する事ができます。
いわばゲーム内のスピンオフ舞台の再現と言えば伝わるかもしれません。
よって汎用メイド服の店舗は、ほぼすべてがコスプレ風俗系ジャンルという認識が可能です。
↓ドン・キホーテにありそうな汎用メイド服デザインの例
メイド喫茶店のオーダメイド制服は、飲食業での毎日の使用に耐えうる頑丈な素材/縫製である要件を満たすなど、こだわるのが特徴です。非現実空間の舞台を再現するためには、必要な投資です。
◆近年のコラボカフェとどう違う?◆
また、私が(5)までのnote内で黎明期のメイド喫茶のコンセプトは「現代風に言えば「ソーシャルゲームのコラボカフェ」と言及しましたが、微妙に感覚ズレがあるかもと指摘がありました。
確かに、Vtuberコラボカフェなどの原価をギリギリまで下げた安っぽい作りのサービスや料理提供にて、運営も騙されたのでは?とまで感じるボッタクリ感が蔓延し毎回どこかでコラボカフェが炎上しています。
ですが、例えばシノアリスコラボカフェなのですが、内装ラッピングや設置パネルなどにこだわり、作品イメージを損なわないよう再現度を高める努力をしていた印象があります。(運営はパセラグループだったかと?)
ボッタクリ感をそこまで感じることはなく、消費者目線で満足できた記憶です。
コラボカフェもメイド喫茶も玉石混交。
常設店舗であるメイド喫茶こそ、マーケティング目線で炎上するわけにはいきません。
内装やオーダメイド服を含めて初期投資はかなりの金額が必要ですし、人件費や広告費などの運営を維持する費用、そしてひいては産業全体を継続するために経営上、考慮すべきことはあまりにも多いです。
ビジネス用語ですがBPOやリスク管理と言われる分野です。リスク要因の対策コントロールに失敗すると、オーナーが損害を受けるだけではなく雇用したスタッフの解雇や仕入れ業者への発注停止など、多くの周辺業界へ影響があり火の粉を浴びせることになります。
「作品を燃やす」といったテロ的な行為で産業を壊されたらたまったものではありません。
本投稿(6)はここまで。
貴重な記憶、ネットの海に溢れる魚拓など、まだまだ考察は尽きません。
まだ皆さんのリプ応答をピックアップ予定です。もちろん情報提供は随時、ぜひ考察しましょう。
次回は
(7)中高一貫校と姉妹の家庭環境 へ
もし私の文章に共感できたとき、気が向いたらポイッとしてくだされば、次回作の推敲のモチベーションになります。 誰だって他人に評価されることは嬉しいものです!ありがとうございます。 ですが無理/無茶はしないで下さいね!