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#2 腹腔鏡手術・不妊治療とメンタル

最初の治療「腹腔鏡手術」

まず、最初の治療は、詰まってしまった両方の卵管を通るようにしなければならない。ということで、腹腔鏡手術をしました。

腹腔鏡手術は、今はよく聞かれる治療法ですが、当時は、まだ名前も浸透していなかったので、全くイメージできませんでした。

要するに、お腹を開腹することをせず、数か所の穴をあけるだけで、内視鏡を通す手術です。体への負担がかなり少なくて済むということで、治療を勧めました。

いざ、やってみるととにかく大変でした。全身麻酔ですし、開腹しないとはいえ体に異物を通して治療するのですから、2週間くらいはお腹の痛みが続きましたし、2週間後に仕事復帰した時は、不正出血が続いていました。

ちょうど、この時、私は、仕事で転勤したばかりでした。
出産、子育ての経験がない人ばかりの職場だったので、人間関係が魏希釈していたことを覚えています。

不妊治療しているから休むという感覚が、理解してもらえなかった事がすごく後ろめたい思いになっていました。

精神的にきつかったです。

仕事を休むのは、迷惑をかけてしまう事に変わりありませんが、不妊治療はその人の一生にかかることです。

産休、育休休暇は、ずいぶんと浸透してきましたが、不妊治療に対する特別休暇ももっと普及させるべきだと私は感じます。

半年の自然妊娠チャンス

身体に負担のないと言われた腹腔鏡ですが、実際はお腹の痛みや不正出血に
悩まされました。

なにより、術後半年は、妊娠しやすいと医師から告げられていたことで期待というよりかは、焦りの方が大きかったように思います。

母の言葉通り、医者のいう事をまじめに聞いて、病院に通うものの何時間も待たされて疲弊し、
同じ待合室で、妊婦さんに合うのが嫌になっていきました。

「なぜ私には赤ちゃんが授からないの?」このことを母に相談したところ
不妊治療を専門にしている病院があると聞き、早速、飛び込みで受診してみる事にしました

初めてのドクターハラスメント

不妊治療専門の病院は、自宅から車で40分ほどの場所にありました。
夫婦二人で、一番実績のあるという医者に診てもらうことができました。

しかし、そこでの医者の言葉は、すさまじく冷たい物でした。

「今まで治療をしていて、なんのデーターも持ってこないで
ここへ来たのですか?」

医者の立場からすれば、私と言うクライアントは邪魔な存在!

「待合室で、妊婦と合うのが嫌だだから、転院したいなどと言う理由は
受け入れられない」

とまで言われました。
いわゆるドクターハラスメントです。

期待をもって行った病院で、まさかこんなことを言われるなど想像していなかったので、帰りの車の中で泣き叫んだのを覚えています。

主人も運転している横で、私がこんな状態・・・辛かったと思います

不妊治療とメンタル(精神)の深い関係

私は、このドクターハラスメントの経験から、たくさんのことを学びました。

1,医者と患者は、信頼関係でつながっていかなければならないこと
  これが、ベースにないと不妊治療は必ずと言って大程成功しません。

2,検査や治療のデータは、治療の生命線であること、医者はデーターや数
  字をもとに患者を診ています。カウンセリングやメンタルケアまで責任 
  を持つ医者は、不妊治療の業界ではあまりいません。
  本当にいい病院は、治療計画の中に、カウンセラーを設けています。
  実際の治療と心のケアは分業している。そんな病院を見つけるべきです

3,医療的技術がものをいう、体外受精や人工受精。とにかく担当医はいつ 
  も忙しいのです。

藁にもすがる思いで、転院しようと焦っていましたが、結局は、以前の病院に戻ることにしました。


しかし、戻ったにもかかわらず、私の担当医が病院を辞めることになりました。これは、とても大きなショックでした。

今回のお話は、ここまでです。次回は、いよいよ 私が妊娠できた不妊治療専門クリニックに転院したお話をします。

最後まで読んで頂きました特典として、「まるこのラジオ」の音声コンテンツをプレゼントいたします。是非、ご視聴下さい
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まるこの不妊治療体験記 ~第2章~


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